ワタナベメイ展 - Object -
2021/10/11(mon)~24(sun)
OPEN 11~17 / CLOSED 10/14・20
会期は終盤を迎えています。
W9.0×D8.0×H12.7㎝/2021
「版画」をヒントに、”削り出すようにして” 描く技法を確立した、メイさんの色彩もゆたかな人物画。
多くのファンを魅了しているその作品ですが、存在感の表現に新たな展開を求めていきます。
それをふまえての作品が、先にご紹介した「版画」と3DCGをベースにした平面と立体です。
単色の「版画」と、単色の「立体」。
ある意味、それらは元データから ”複製” 可能な存在とも言え、そこにメイさんが追求したことが含まれているようです。
ある意味、それらは元データから ”複製” 可能な存在とも言え、そこにメイさんが追求したことが含まれているようです。
とはいえ、版画を同じように刷ることが難しいのと同様に、立体もまた、3Dプリンターから出力された樹脂を整え、今作については3Dプリンターならではの年輪のようなスジ目を残しつつ、ひとつひとつアクリル絵具を均質に塗って仕上げるという、、、
そこにはやはり美術作家の手技を感じます。
左《 pot_s 》 W3.5×D3.5×H8.0㎝
右《 pot_m 》W4.5×D4.5×H10.0㎝
いずれもアクリル絵具・PLA樹脂/2021
「3DCG」「object」「layer」・・・
私にとってはそうした言語を理解するところからはじまった展覧会で、
右《 pot_m 》W4.5×D4.5×H10.0㎝
いずれもアクリル絵具・PLA樹脂/2021
※こちらの「鉢」の側面に見える縦スジ↑は3Dプリンターの積層痕ではなく、3DCGの段階でデザインされた意匠です。
「3DCG」「object」「layer」・・・
私にとってはそうした言語を理解するところからはじまった展覧会で、
ネットでそれらを検索するとかわいいキャラクターが教えてくれたりもするのですが、
むむむむつかしい・・・
お客さまとはその感覚を共有しながら、
パソコンに詳しいお客様には教えてもらいながら、
少しずつ理解できていくことのうれしさもまた、今展のたのしみのひとつです。
《 overlap 》
アクリル絵具・PLA樹脂
H9.0×D7.5×12.7㎝/2021
H9.0×D7.5×12.7㎝/2021
「座標軸をずらしてみた」 byメイさん、とかね(!)
僅かに、うっっすらと理解できるようになってきました。
実はそういう感情を差し引くトライであったりもする様子。