2022年6月28日火曜日

hieroglyph

フォルム、サイズ、質感、彩色、、、様々な試みが込められた「ヒトガタ」の彫刻作品が展示される中、ちょっと異色なのが「hieroglyph」と題された2作。






【hieroglyph】(ヒエログリフ)は古代エジプトで神聖なものとされた象形文字。

異なる意味を持つ文字の組み合わせで、意味を表したり表音文字にもなるということに着想を得たシリーズ。







《 Hieroglyph-no.2 》

2022、ブロンズ、木




穏やかな表情の女性の頭部に乗る鶏。

関係性のないものを組み合わせた作品。


今作については、頭に乗るものが「鶏」であることについて特段の意味は無く、
雄鶏の造形への関心と、観る人によってヒエログリフ的に何を思い描くだろうか、、、
という興味が含まれているとのこと。






《 Hieroglyph-no.3 》

2022、乾漆、木

sold out



よく晴れた日の夕方、通常は自然光の当たらない、青白い照明のみで照らされたこのスペースが、壁から屈折反射した西日で赤く燃えるようだったひとときがありました。


この作品について表す言葉を探しあぐねていたのですが、
ハッとしながら魅入りました。







聖母のような穏やかなそのひとの、胸の内に秘められた雄たけびを聴いた瞬間でした。


そのひとに代わって、鳴きたもう

雄鶏。







いずれの作品も、観た人それぞれに異なる印象と語らいが生まれていることと思います。


作者が意図を限定し過ぎることなく、余地、余白を残すことも、
竹本さんの目指すところにあるようです。





ブロンズやテラコッタの作品も共に展示されていることで、
それぞれの質感の違いを、じっくりと感じることができました。





乾漆ならではのやわらかさの追求と、作家独自のタッチのバランスについて、
お客様との語らいを通して、竹本さんに何か気づきをもたらした様子の最新作《no3》





会期は名残り惜しくも最終日。
竹本さんは13時ごろより在廊、16時半にて閉幕です。







余談ですが、
ヒエログリフを調べていて、面白いものを見つけました。


「ヒエログリフ変換マシーン」✨

私の名前は鳥3羽+αで表されていました🌿🐤🐥🐤💕

鳥好きにはたまりません😊