2019年12月15日日曜日

エックス展Ⅹ⑤作家紹介3

たびのそら屋開廊以来、初めて「書」の作品も展示されたのもうれしい展覧会





長岡市生まれ
2005年 長岡造形大学卒
書家・篆刻家の柳沢魁秀に2011年より師事
古典を学びながら、デザイン書・アート書の世界を深める


2017年の元旦からは毎月の「書初め」も続けているとのことで
出展作は先月11月の書初め


「走」


決意を満たして大書に放つ
その潔さは

この一文字が生まれるまでの
たたかいの凝縮でしょうか




落款はその字に合わせてデザインしたものを
その都度ご自身で彫られます

今回は「走」という字に「靴を履かせてあげたかった」という
赤いヒール


逃げるために走るのではなく

優雅に、力強く、背筋を伸ばして

カッカッカッカッ!!!

闇の中も迷わず走れそうです





さん

ご公表されているプロフィールは最小限です

ですが「あなたとわたしをつなぐこころとことば」と書かれているように
作品を通してつながることができるよう、
作家の中にある大切なものを届けてくれているように感じます


作品タイトルは「ヨナ」

旧約聖書の「ヨナ書」の一部を表している様子


拝見させていただくのは二度目となる「ん」さんのペン画
前回は黒一色でしたが、今回は色彩が用いられているのが印象的です

透けて見える
うつくしいブルー


小さな作品ですが
自由で自在な世界を感じます