喫茶室には猪爪先生の銅版画作品を展示していますが、
その窓辺には、金工作家の蓑輪朋和さんの作品を展示しています
銅・花器
◆蓑輪朋和さん
燕市在住・鎚起銅器職人
2002年 長岡造形大学産業デザイン学科卒業
2003年 新潟県展新潟日報美術振興賞
新潟県展、新潟県伝統工芸展、個展、グループ展、多数出展
2018年の開廊企画展と、2019年の春の展覧会「flow展」にご参加くださった蓑輪さん
喫茶室の赤いガラス棚に作品を展示させてほしい、というお話をいただいたのは、
折しも昨年10月の猪爪彦一展の時でした
蓑輪さんが新たに作り出すものを、お客様とともに、折々に拝見させていただけるとは、
その作品世界に魅了されている私には、この上なくうれしいお申し出でした
喫茶室一番奥のガラス棚は、展覧会作家が展示することもあるスペースなので、
展示に用いる予定が無く、かつ、蓑輪さんと展覧会作家とのつながりや、
展覧会イメージなども加味しながらタイミングを選ばせていただき、
今年1月の「矢尾板克則展」と → ★ ご紹介記事
5月の「猪爪彦一×季村江里香展」の折に → ★ ご紹介記事
作品を寄せていただきまして、第3弾となります今回は
ガラス棚ではなく猪爪先生の銅版画作品の傍らに
「新型コロナ」の驚異に包まれたこの春に、開放的なイメージを世に投げかけた蓑輪さん
携わる業界としても様々な模索と変革を迫られた日々を経て、
この秋に手掛けられたのは、春の作品「OPEN」とは対照的な、
打ち出しの器「アンニュイ」
見る角度で様々な印象を与えるフォルムです
当初は入口を向いて展示していましたが、落ち葉舞う景色を眺めたい様子でしたので
今はそのように
お互いに通ずるものがあると仰る猪爪先生と蓑輪さんの作品世界、
猪爪先生の平面と蓑輪さんの立体が相まって、なんともここちのよい調和です
銅製の花器としてもお使いいただけます
どうぞご高覧ください
やさしい背中
そのうち気も晴れることでしょう