2021年10月28日木曜日

次回展覧会のご案内「Welcome!」

2021/11/5(fri)~16(tue)

2021 NOVEMBER EXHIBITION
 - Welcome! -

OPEN       11:00~17:00 ※最終日は16時まで
CLOSED   11/9(tue)




長岡初出展となる洋服作家・三橋妙子さんを、
県内外で活躍するオガワトモコさん、イシヤマヒロコさんとともにお迎えしての
スペシャルな三人展です。


《出展作家》

◆三橋妙子 / 洋服(山梨)

Instagram @nuunuudadada


新潟県内では6月恒例の「三条クラフトフェア」でご存知の方も多いと思います。
初めての方にも、ぜひ出会っていただきたい、スウィートでビターな大人のお洋服。

今回、初めてたびのそら屋に三橋さんをお迎えするにあたり、待望の ”秋冬物” に出会える季節を選びました。

時雨模様の日が増える長岡の11月ですが、ゆっくりと試着などもしながら、
着心地や手触り、布づかいの妙に、心躍らせていただけたらと思います。


 



◆オガワトモコ / 布バッグ(長岡市)

Instagram @ogawa_tomoko_desu


勢いあるミシンステッチを重ねたお洋服も大変人気のオガワトモコさんは、
2019年7月に開催した手仕事作家4名の展覧会「ツクルノコト」以来のご出展です。

今回は布バッグのみ10点を、鋭意ご出品くださいます。

トモコさんの ”大好き!” も詰まったバッグ。ウッキウキです。

男性にもぜひ☆





◆イシヤマヒロコ / ハンドフェルトのストール、バッグなど(新潟市)

Instagram @ishiyamahiroko





昨年、2020年9月に開催した手仕事作家の展覧会「クラシニトモル」のハンドフェルトと七宝の作品は、
ご記憶に新しいと思います。


羊毛を用いたレリーフのような大きな工芸作品も素晴らしいイシヤマヒロコさんですが、
ふわりとした布と羊毛を一体化したハンドフェルトのストールの
軽やかさ、うねりのたのしさ、巻きやすさといったら☆☆☆


昨年、お求めしそびれた方もおられたと思います。
ストールの他、「バッグなど」、、、の全容もどうぞおたのしみに。






三橋さんのお洋服

(こちらはモデルさんです)



2年にわたるコロナ禍では、人の行き来が制約され、様々な出会いや再会が見送られてきました。
けれど出かけずに過ごしていても季節は巡り、次の季節はやってきます。


この先も大変なことはあるかもしれないし、工夫を要する暮らしが続くと思いますが、
そんな中にもきっと、うれしいことはたくさん織り交ぜられているに違いなく、


「ようこそ!」

そんな気持ちで、深まりゆく秋の日も、来たる冬の日も、迎えたいと願います。



三橋妙子さんを、オガワトモコさん、イシヤマヒロコさんと一緒にお迎えできる、
最高にうれしい気持ちも重ねて。



ぬくぬく、巻き巻き、ウキウキと、
秋も冬も、元気に過ごせますように。


皆様にも、出会い、再会、うれしいことたくさん。

Welcome!!




2021年10月26日火曜日

【御礼】ワタナベメイ展

10/11~24に開催いたしました「 ワタナベメイ展 Object 」は、
最終日も、
近隣はもとより遠方からもご来訪をいただきながら、無事に閉幕いたしました。




長岡初開催となったメイさんの展覧会。
自然光の差し込むギャラリーと赤い壁面の喫茶室、それぞれの空間を活かして配置されたのは、
多様な技法による平面と立体、
そして日々のドローイングをまとめたZINEなどでした。






従来からの、彩色された平面作品と木をベースにした立体作品に加えて、
3DCGのオブジェクトをモチーフにした3Dプリンターによる立体と、絵画の新作、
そして同じく多くの方に初お披露目となった版画、
それらの作品が生まれる源ともいえるドローイングの断片、、、

かたちを見せる、ということの様々な考察を楽しませていただいた展覧会でした。






《 青の小石 》

アクリル絵具・色鉛筆・水彩絵具・パテ・木材
W5.0×D5.0×H5.0

sold out



これまでの作品からの新たな制作の流れを一同に拝見できた今展は、初めてご覧になる方にはもちろん、従来のファンの方々にも、新鮮なインパクトを与えるものであったと思います。




ブログではこれまで以上に、お伝えする言葉に苦心しました。

3DCG、3Dプリンター、object、ⅼayer・・・
それらに触れることのない私は、まず理解し伝える言語を持っていなかったという衝撃。。。


それでも、心ひかれる作家世界を理解したい気持ちと、お伝えしたい気持ちと。。。
読んでくださる方々の居てくださることを励みに、メイさんの説明をゆっくり咀嚼しながら、
なんとか自分の言葉に変換することを試みました。


道のりはまだまだ遠し、でしたが、その過程こそが大事だと思っています。

シビレるような衝撃を受けることが展覧会の醍醐味。
(とはいえ、いつものシビレ加減とはちょっと方角が違いました。)


日頃もブログでご紹介させていただく作家の方々には、内容に支障があればご指摘くださるようお声掛けしているのですが、今回は用語の使い方からしてこころもとなかったので、毎回、メイさんに添削していただきました。


私の文章の骨子を活かしながら修正することは、ご自身で書くよりむつかしい作業であったことと思います。

日頃とは異なるアプローチの紹介文を、それもまた新たな場所で展示をすることの面白さであるとお気遣いくださりながら、おおらかに受け止め、理解の手助けをしてくださいましたことに、心から感謝申し上げます。


メイさんは必要にせまられない限り、ご自身では作品解説を書かないとのことですが、
私は添削していただくことを通してメイさんの新たな側面を知り、そのことにいたく感じ入っています。


今展ではデジタルを活用した制作への展開を拝見しましたが、素材や色彩が変化しようとも、具体的に手を動かすことや、リアルな物質感への追求は変わりなく、むしろ更にのびやかに、深まっているようにも感じました。


私からはいろんな意味で ”遠く” 感じられるメイさんの表現世界ですが、
なぜだか惹きつけられてきたそのわけを、知りたいと思って過ごしてきた会期でもありました。

その理由にたどり着けたように思います。


様々なメイさんと出会うことのできた、とてもうれしい会期でした。






記帳台の陶のペン立てもメイさん作



ご来訪くださいました皆様、SNS等で発信してくださいました皆様、
どうもありがとうございました。

ご紹介くださいました新聞各社様、ならびにDMの設置にご協力くださいました事業所の皆様、
いつもありがとうございます。


そして、たびのそら屋に新たな世界をもたらしてくださいましたワタナベメイさんに、
改めて厚く御礼申し上げます。

素晴らしい展覧会を、どうもありがとうございました。






今展の義母の生け花は、現代アートの展覧会らしく、と意識してくださっての斬新なデザインでした。

カラフルに塗られた竹は、間接的な知人によるものとのことですが、いけばなの師範でもある義母の発想はいつも大胆で、素敵で、驚きます。今回も、こういったことを思いついてくださったことに感服。


「次回も竹を使うよー」とのこと。楽しみです。


余韻の尽きないところですが、次回展覧会はすぐです!





2021/11/5(fri)~16(tue
   
2021 NOVEMBER EXHIBITION

Welcome!

OPEN 11~17 
※最終日は16時まで ・
 11/9(tue)closed


*****************


三橋妙子 洋服(山梨)

オガワトモコ 布バッグ(長岡市)

イシヤマヒロコ ハンドフェルトのストール、バッグなど(新潟市)


****************



急激に冷え込んできましたが、身もこころもぽかぽかになること間違いなしの、
スペシャルな服飾作家・三人展の開催です。

クローゼットを見回して、ご準備をーーー☆

詳細は改めてご案内いたします。

coming soon ☆




2021年10月22日金曜日

ワタナベメイ展④unico

今展で遭遇した未知なる世界を咀嚼するべく、あれやこれやと考察してきましたが、
なにはともあれ、頬がゆるむのは《 unico 》シリーズ。





《 unico.obj 》

アクリル絵具・色鉛筆・水彩絵具・パテ・パネル
H60.0×60.6㎝ / S12(2020)





《 unico_f.obj 》

アクリル絵具・色鉛筆・水彩絵具・パテ・パネル
H33.3×W33.3㎝ / S4(2021)

 sold out



メイさんの手描きのイラストとして生まれたユニコーンの《 unico 》は、
平面作品として描かれる一方、パソコンの中でアニメーションになって、動きを得たり、
「AR」(=拡張現実  文末に補足 )としてスマホ画面に現れたり


今展では、立体作品となって姿を見せています。





《 unico_layer 》

アクリル板
W15.0×D3.3×H10.0㎝(2021)

sold out






「3D」の立体作品に対して、こちらは「2D」の立体とのこと。

厚みのある、透ける素材の平面を重ねることで、「unico」を立体化してみせた作品です。






《 unico_layer_c 》

アクリル絵具・アクリル板
W15.0×D3.3×H10.0㎝(2021)

カラーバージョンは非売品です





※「AR」とはなんぞや、の皆様、
  《unico》のARは、メイさんのInstagramでご覧いただけます。


ワタナベメイ







今年の春の展覧会の折、メイさんと共に AR の《 unico 》も たびのそら屋にやって来ました。

「ARってなぁに(;'∀')?」と尋ねた私にわかるように、出展者として在廊してくださっていた、
さかいともみさんが撮ってくれた画像です。


カウンタ―越しに「いらっしゃい♡」と手をかざしているのは私ですが、
私には《 unico AR 》は見えていません。

それをスマホで撮ると、、、このように、、、 居ましたーー(*ノωノ)



そんなことも思い返して懐かしく、名残惜しき会期末。
週末はメイさん、都合のつく範囲で在廊していただけそうです。


ワタナベメイ展 - Object -

2021/10/11(mon)~24(sun)
OPEN  11~17 / CLOSED  10/14・20 



2021年10月21日木曜日

ワタナベメイ展③平面と立体と痕跡

メイさんの新たな展開は、自身が作成した3Dのデータをどう物体化するかということを、探ったものであるように思われます。







《 fig2 》作品部分

アクリル絵具・色鉛筆・水彩絵具・パテ・パネル 
H33.3×W24.2㎝/2021




「物体化」のひとつは、3DCGをモチーフにした平面作品として「描く」ということ。






《 overlap 》作品部分

アクリル絵具・PLA樹脂
H9.0×D7.5×12.7㎝/2021


それから3Dプリンターの出力物を元に、立体作品にすること。




左《 pot_s 》 W3.5×D3.5×H8.0㎝
右《 pot_m 》W4.5×D4.5×H10.0㎝

いずれもアクリル絵具・PLA樹脂/2021



そしてもうひとつ、興味深い現し方がこちら。






《 unico_9.png 》

エンボス
H30×W30㎝/2021





《 unico_9.png 》作品部分


こちらの作品は3DCGではなく3Dプリンターからの展開ですが、
3Dプリンターの出力物自体ではなく、その ”痕跡” でかたちを見せるということ。



在る ようでいて、

そこには 無い、


(かもしれない)


という作品。



極まったシンプルさですが、版画制作からの展開でもあり、
unico のアニメーションがベースになった、メイさんワールドが凝縮された作品です。

どうぞお見逃しなく。



ワタナベメイ展 - Object -

2021/10/11(mon)~24(sun)
OPEN  11~17 / CLOSED  10/14・20 


2021年10月20日水曜日

ワタナベメイ展②3D

ワタナベメイ展 - Object -

2021/10/11(mon)~24(sun)
OPEN  11~17 / CLOSED  10/14・20 

会期は終盤を迎えています。





《 fig1 》

アクリル絵具・PLA樹脂
W9.0×D8.0×H12.7㎝/2021


「版画」をヒントに、”削り出すようにして” 描く技法を確立した、メイさんの色彩もゆたかな人物画。


多くのファンを魅了しているその作品ですが、存在感の表現に新たな展開を求めていきます。

それをふまえての作品が、先にご紹介した「版画」と3DCGをベースにした平面と立体です。





《 fig1 》作品部分



単色の「版画」と、単色の「立体」。

ある意味、それらは元データから ”複製” 可能な存在とも言え、そこにメイさんが追求したことが含まれているようです。

とはいえ、版画を同じように刷ることが難しいのと同様に、立体もまた、3Dプリンターから出力された樹脂を整え、今作については3Dプリンターならではの年輪のようなスジ目を残しつつ、ひとつひとつアクリル絵具を均質に塗って仕上げるという、、、 

そこにはやはり美術作家の手技を感じます。






左《 pot_s 》 W3.5×D3.5×H8.0㎝
右《 pot_m 》W4.5×D4.5×H10.0㎝

いずれもアクリル絵具・PLA樹脂/2021




※こちらの「鉢」の側面に見える縦スジ↑は3Dプリンターの積層痕ではなく、3DCGの段階でデザインされた意匠です。



「3DCG」「object」「layer」・・・

私にとってはそうした言語を理解するところからはじまった展覧会で、
ネットでそれらを検索するとかわいいキャラクターが教えてくれたりもするのですが、
むむむむつかしい・・・


お客さまとはその感覚を共有しながら、
パソコンに詳しいお客様には教えてもらいながら、
少しずつ理解できていくことのうれしさもまた、今展のたのしみのひとつです。






《 overlap 》

アクリル絵具・PLA樹脂
H9.0×D7.5×12.7㎝/2021



「座標軸をずらしてみた」 byメイさん、とかね(!)

僅かに、うっっすらと理解できるようになってきました。








この2体はちっちゃくてとてもかわいいのですが、非売品です。


トライを重ね、更なる展開を見据えてすくっと立つ存在にも見えますが。。。


実はそういう感情を差し引くトライであったりもする様子。



2021年10月15日金曜日

ワタナベメイ展①削って描く

ワタナベメイ展 - Object -

2021/10/11(mon)~24(sun)
OPEN  11~17 / CLOSED  10/14・20 



3DCGをベースに展開する
平面の《 Object 》と立体の《 fig1 》



《 Object 》アクリル絵具・色鉛筆・水彩絵具・パテ・パネル sold out)
  H91×W72.7㎝/2021

《 fig1 》アクリル絵具・PLA樹脂
  W9.0×D8.0×H12.7㎝/2021

___________


長岡では初開催となるメイさんの今展は、

初めての方にも、従来のファンの方々にも、
新鮮な驚きと、胸の奥のざわめき、、、高揚、、、

感性がショートしてバチバチと、やわらかにまばゆい火花が見えるような、

遭遇の空間となっています。







《 うねうね 》

アクリル絵具・色鉛筆・水彩絵具・パテ・パネル
H33.3×W24.2㎝ / 2019





《 ボタニカル 》

アクリル絵具・色鉛筆・水彩絵具・パテ・パネル
H30×W30㎝ / 2019

sold out




メイさんといえば、大きな瞳のクールでお洒落な女の子の絵画が印象的ですが、
注目すべきはこの作品が「筆で描かれていない」ということです。


全く筆を使わないということではなく、彩色時には使うとのことですが、
描くことにおいてのメインの画材は筆ではなく、着彩した下地を削ることで描画されています。


パテを盛り、アクリル絵具で彩色した画面から、削り出すようにして描くという独自の技法は、削るという感触を基調にしたものです。

見た目だけでも十二分にインパクトがあり、独特な魅力を感じる作品たちですが、

多様な作品が並ぶ今展では、メイさんの技法のはじまりを知っていただくと、
より堪能していただけるのではないかと思います。







《 ヤマノ 》

ドライポイント 
H10×W10㎝ / 2021





《 爽 》

ドライポイント 
H10×W8.5㎝ / 2021


今展の前に開催した「このすく展」で、ひと足先にメイさんの塩ビ版ドライポイントの作品をご覧くださった方もおられると思いますが、今展でも塩ビ版の版画と銅版画が展示されています。

(「このすく展」でのご紹介⇒



もともと彫刻に関心があったというメイさんは、
日々のドローイングから人物画に興味を抱き、筆以外での平面作品の制作方法を模索。


そこで「版画なるものは削って描くらしい」と考え、独自の技法を編み出していかれます。


「版画」については専用の設備を要するため、気になりながらも本格的に学んだことはなかったとのこと。

このたび制作設備を備えた「工房このすく」ができたことを契機に、版画作品のシリーズが誕生しました。


塩ビ版は細い線が描きにくい画材だそうですが、メイさんは日頃の技法が ”削り出すようにして描く” ものであったため、初制作にして脅威的に繊細な版が生まれ、銅版画の作家たちを驚かせています。






この「版画」が、今展のメインとなる3DCGによる「オブジェクト」と、
メイさんの中では同じ位置づけにあるということが、私にはひとつの衝撃でした。

まずはそのことを反芻し、咀嚼しながら、開幕からの数日を過ごしました。





立体と平面の《 unico 》


立体《 unico_layer 》アクリル板(2021)

平面《 unico_f.obj 》 アクリル絵具・色鉛筆・水彩絵具・パテ・パネル(2021) sold out

________________


こちらメイさんお気に入りのオリジナルキャラクター、ユニコーンの uni ちゃんですが、アクリル板で作られた《 unico_layer 》は、3DCGから派生した「オブジェクト」に対して、2D(平面のイラスト)から生まれた立体作品。


見た目でもう、かわいくて、それだけで完結したくなる作品ですが、
こちらもまた彼女の中に展開する思考の、核心を現した作品である様子。

気になります。


週末は、メイさん、都合のつく範囲で在廊されます。
会えたらラッキー☆

私は ユニ ちゃんについて更に迫りたいと思います。


どうぞお出かけください。


*******

ワタナベメイ

2021年10月10日日曜日

ワタナベメイ展/ご来場に際してのお願い

ワタナベメイ展 - Object -

2021/10/11(mon)~24(sun)
OPEN  11~17 / CLOSED  10/14・20 




開幕を待つ展示室。
窓を1/3塞ぎ、照明を抑えた空間ですが、そこに立つ感覚のざわめき、胸の内の高鳴り、、、

新たな作家の世界が刻まれたのを感じます。




お伝えしたいことはたくさんありますが、
まずは多彩な作品をじっくりとご高覧いただきたいと思います。





《作家メッセージ》


美術作家のワタナベメイです。
主に着彩した下地を削る方法で平面作品を制作しています。

今回の展示では、昨年から取り組んでいる3DCGで制作したオブジェクトをモチーフに制作した作品と、
今年から制作を始めた版画の作品を主に展示します。

いままでの作品と新しい制作への流れを、オブジェクトを起点に感じられる展示にしたいと
思っております。



◆メイさんの公式サイトはこちら ⇒  
◆Instagram:@tanabei












喫茶室には、販売されるのは初めてとなるドローイングをセレクトした「ZINE」や、木のオブジェ、2012年からの変遷を感じていただけるポートフォリオもございます。






《月光》

2020 / H14×W18㎝
アクリル絵具、色鉛筆、水彩絵具、パテ、パネル

sold out





《Birthday party》

2019 / H30×W15㎝
アクリル絵具・油性ペン・塩ビ板・ガラス

sold out




◆ご来場に際してのお願い◆


【ご鑑賞について】

・不安定な立体作品もございます。作品および展示台に触れないようご注意ください。

・小さい方をご同伴の方は、お手をつないで、十分な注意をお願いいたします。


・館内での撮影は、展示風景全体を撮る範囲にとどめてくださいますようお願いいたします。

・個別作品について撮影する、三脚を立てる、フラッシュをたく、接写するなどの行為は、作家の意向によりお断りいたします。


※多くの方に実作品をご覧いただけますよう、展覧会開催についてSNSなどで発信していただけますことは大変ありがたいです(いつもありがとうございます。)今展も、どうぞよろしくお願いいたします。

#watanabemei #ワタナベメイ #maisondeたびのそら屋 #たびのそら屋



・作品は一部を除き販売していますが、お支払いは現金もしくは会期中のお振込みのみです。ご協力をお願いいたします。


【新型コロナ感染拡大防止について】

たびのそら屋では、これまで通りの基本的な対応を心掛けて営業いたします。
ご来場の際は、以下のご協力をお願いいたします。


 ・咳、発熱、体調不良の際はご来場をご遠慮ください。

・マスクの着用をお願いします。

・入口での手指消毒をお願いします。

(手荒れがお辛い方は館内のお手洗いをお使いください)

・ご芳名帳にはお名前と緊急時連絡先をご記入ください。




◆喫茶室の今回の「旅コーヒー」は、南魚沼市にある「little.M」さんのお豆です。
併せてどうぞお楽しみください。


2021年10月6日水曜日

次回展覧会のご案内「ワタナベメイ展-Object-」

ワタナベメイ展 - Object -

2021/10/11(mon)~24(sun)
OPEN  11~17 / CLOSED  14・20 

 



DM掲載作品《Object》

2021 / H91.0×W72.7㎝
アクリル絵具、色鉛筆、水彩絵具、パテ、パネル



◆メイさんの公式サイトはこちら ⇒  

◆Instagram:@tanabei


2012年の初個展から間もなく10年。
羊画廊さん(新潟市)での個展・グループ展を軸に、県内外で多数出展しつつ、海外では韓国のアートフェアに出展するなど、広く注目を集める作家です。


コロナ禍で様々な活動に制約が生じた中、この状況だからこそできることをと、探求を続けるメイさん。そのひとつが県内の活動の場を広げることでもあったご様子。


これまでは新潟市を中心に活動してこられましたが、このたび中越方面でも、とのご希望あって長岡初開催の個展が実現します。


私にとって、ワタナベメイさんも猪爪彦一先生と同様に、ギャラリーを始める前から気になって拝見していた作家のおひとりです。HP掲載のプロフィールを見ると、私は2012年か13年の小羊画廊さん(新潟市)での個展から拝見しており、こうして展覧会をさせていただける巡り合わせが、とてもありがたく、うれしいです。


が、今回、目にすることになるメイさんの進化には、全くついて行けておりません。

HPでは今展について「3Dオブジェクトをモチーフにした新作など20数点を展示予定です。」と書かれています。ですがメイさんの中にはもっと何か、求めるイメージが繰り広がっているようなのです。

出展作の中心は、「3Dオブジェクト」からなる「立体」ではなく、
「3Dオブジェクト」の物体をモチーフにした「平面」の作品です(おそらく)。


従来より独特な技法の”絵画”作品を制作されるメイさんですが、
更なる技法や表現を探求しておられます。

初めてご覧くださる皆さまと共に、作家の進化の先端に出会えることを、
たのしみに待ちたいと思います。


◆作家在廊予定 : ご予定が流動的で、週末など可能な範囲で在廊くださる予定です。


 

「このすく展」スピンオフ/月曜版画部


【月曜版画部】 ※以下「このすく展」の掲示資料より一部引用。

昨年11月末より工房このすくにて、毎週月曜日18~21時に活動しています。
講習会というかたちではなく、部活動として利用者同士で教え合いながら
自由に制作するスタイルです。
初めての方は一通りの作業が出来るまで指導します。

【工房このすく】

Twitter →  https://twitter.com/nagaokaprints
Instagram→ https://www.instagram.com/kobokonosk/




「このすく展」閉幕の翌日 10/4(月)
複数のご用命をいただいた長島裕子さんの、作品の刷り増しを見学させていただきました。

長島裕子さんの作品は、作家紹介と併せてこちらをご参照ください⇒



これまで、けしごむはんこの作品で知られ、独特な絵柄にファンの多い裕子さん。
月曜版画部ができて銅版画を始められました。


今回、銅版画ならではの技法で不思議な魅力の増した作品をご出展くださったところ、本人予期せぬ複数オーダーをいただき、刷り増しで作品の”再現”ができるかどうか、前日からどきどき緊張しておられました。





版画専用の紙を切って





水を張ったバットの中で「しめして」おきます。





原版を拝見できるのも貴重な機会





1回目のインクの調合






見本=展示していた作品(エディション№ 1/5)の再現を目指して。

試し刷りをして、インクの色を調整し、
インクを詰めた版のふき取り加減の違いを見定めて、改めて本番に臨みます。





調整したインク。結構な目見当で、感心。

プレス機にスタンバイした版に、版画用紙を乗せるのも緊張





刷りあがった用紙を、めくる瞬間も緊張!


そして、見事!!

しっかりと再現でき、ご注文の2枚を刷ることができました☆☆☆





こちらの作品は展示作と追加2枚の、計3枚が旅立ちます。
作家がエディション枚数を「5」と決めているので、あと2枚のご注文をお受けすることができます。
またその時が来たら、裕子さんは眠れないくらいにドキドキするのでしょう。


今回お求めくださったのは、彼女の作品やお人柄のファンであり親しいお客様方。

もちろん作品を評価し、気に入ってくださってのことですが、
彼女が制作発表をしばらく休んでからの再開の新作(しかも初の銅版画!)を喜び、祝してのお気持も含まれているのではないかと、、、


1枚目と色が違ってもよいよと、おおらかなお言葉を添えてくださってのお求めでしたが、
裕子さん、とってもがんばりました☆


こうして作家は貴重な機会をいただき、経験を重ねていくのですね。


再現が難しいと判断してエディションを1枚(展示品のみ)にしてある作品もありましたが、それではこういった緊張に満ちた貴重な体験はできないわけで、、、
挑まれたのだなあと、感じました。


こうした場面に立ち会わせていただき、私も、育てていただいていると思っています。
ありがとうございます。


インクが乾くまで1週間。
板に水張りした状態で、待ちます。





刷ったあとの版


長島裕子

「レター(726)」

エッチング・ドライポイント・アクアチント/2021




*****


作品のお渡しを終えるまで展覧会は続きます。

先の「田中あかり展」の作品も、額装の仕上がり待ちをしている作品がまだあって、
私の中にはまだポピーの花の残像が残っています。

そうこうしているうちに「ワタナベメイ展-Object-」!
10/11(月)開幕です。