2023年4月28日金曜日

【次回ご案内】第8回 Pegasusの会展

《 第8回 Pegasusの会展 》

2023.5.9(火)~21(日)

◆猪爪彦一/油彩
◆金内沙樹/透明水彩・色鉛筆
◆近藤充/アクリル・テンペラ・岩絵具

OPEN 11:00~17:00 ※最終日は16:00まで
CLOSED  12(金)・18(木)







年齢の離れたメンバーが、お互いに刺激をもらう、という主旨で結成された
「Pegasus(ペガスス)の会」。

たびのそら屋では3度目の開催、会としては第8回を迎えます。


根底に変わらぬものと、大いに変容を遂げるもの。
この三人展のための作品が、毎回とてもたのしみです。


作家メッセージと在廊予定は、会期直前にアップいたします。






猪爪彦一「散歩」

( 油彩・キャンバス/27×22㎝ )






金内沙樹「幼な子の夢」

( 透明水彩・色鉛筆/25.5×20.3㎝ )



※こちらの作品は出展されていません
DM画像として提出したのち、彼女の中では何か展開があったようで、
一旦、この作品の展示は見送られました。


⇒5/13 リクエストに応えて持ってきてくださいました。
喫茶室、机上に展示しています。


同じく持参してくださった専門学校の卒業制作作品も素晴らしくて、
参考作品としてギャラリー入口に展示しました。










金内沙樹「双耳峰」

(和紙・アクリル絵具・岩絵具/2012)



沙樹さんの作家としてのルーツを感じていただける作品です。
改めてご紹介いたしますが、ご来場の皆様、どうぞお見逃しなく。


沙樹さんのこの修了卒業時に師として立ち会われたのが、近藤充さんです。





近藤 充「車窓に」

(アクリル・テンペラ・岩絵具混合技法/46.5×28.5㎝)





2023年4月25日火曜日

御礼と次回のご案内

春の展覧会《BLUE》展が閉幕して早1週間。

御礼ブログを綴るのが遅くなりましたが、諸々の片づけを終えてひと安堵。

お陰様で素晴らしい6年目のはじまりの展覧会でした。





4/16 最終日


曇天でしたが「最終日」の景色を見ておきたくて、対岸までの僅かな距離を散歩。

桜のガクが敷き詰められた傍らの、色とりどりのチューリップにこころ弾みました。






「止まれ」の標識と地面の表示に目が行くのは、間違いなく本田貴哉さんの目線の影響。

写真に写り込んだきれいな青い車も【BLUE】展らしくて、うれしき瞬間。





並んだチューリップに、ももさんちのあおくんの新入学を思ったり、

貴美枝さんのパレイドリア現象では何が見えるだろうかと思ったり、



橋の下のコガモファミリーにはムーニーさんのうつわに頻出する鳥の染付を思いました。






これまでこの界隈で見かけるのはカルガモだけだったのですが、

今年になって気付いたこのファミリーは「小鴨」のようです。(子鴨ではなく)

( 肉は美味 ですって。大変。
これはナイショ





4/2 開幕前日


満開の桜とともに華やかに始まった展覧会は、
会期半ばに葉桜へと向かっても尚、連日のにぎわいをいただきました。

出展作家や、SNS等でご紹介してくださった皆様のおかげで、
初めてのお客様のご来訪もたくさんいただきました。

コロナ禍が明けた雰囲気もありました。

ひとが動いている感。
みんなこの春を待っていた感。

ノーマスクで来店してくださる方が増えてきたのもうれしいことでした。


花粉症がお辛い方は大変そうでしたが、そんな語らいも含めての、
たくさんの笑顔の余韻が残っています。



4/9
 
前夜の強風雨で残花もすっかり吹き飛ばされました





桜のガクが散る様には「桜蘂降さくらしべふる」という季語があるのですって





鳥がついばんで落とした花にも何か呼び名があるでしょうか…



Instagramでギャラリー壁面を塗り直したことを知ってくださった皆様からは、
労いとともに、たくさん褒めていただきました。

ぐんと明るくなった空間に、やわらかな色彩の作品が、穏やかな佇まいで空間に融け合いながらも、それぞれに確かな存在感を放っている様子は印象的で、

幅広い年代のお客様がゆっくりと愉しんでくださっているのが、とてもうれしいことでした。





青いお花が添えられたお祝いのブーケは、いずれも可愛らしくて、
愛おしさひとしおでした。

【BLUE】展に寄せてくれたお気持ちと、
5年の月日をそれぞれに過ごしてきたことを思って胸アツのうれしさ。

作品に、窓の景色に、喫茶室に、、、
色とりどりの中の、青と、やはり桜色が、こころに刻まれた長岡6度目の春です。








近隣の皆様はじめ、遠方からもご来訪くださいました皆様、SNS等で発信してくださいました皆様、
DMを設置してくださいました事業所の皆様も、どうもありがとうございました。


出展作家の皆様、様々なうつくしき【BLUE】との出会いを、ありがとうございました。

思い描いた景色を遥かに超えていく展覧会に、こころより感謝申し上げます。


景色はぐんぐん緑のボリュームを増していきます。

次回展覧会は、連休明け 5/9(火)より。
新緑に覆われたギャラリーも、ぜひおたのしみください。







《第8回 Pegasusの会展》

2023.5.9(火)~21(日)
OPEN 11:00~17:00 

休廊日  12(金)18(木)
※最終日は16:00まで

◆猪爪彦一(油彩)
◆金内沙樹(アクリル・透明水彩・色鉛筆)
◆近藤充(アクリル・テンペラ・岩絵具)






さてあと数日、連休までの間にするべきことが山積みです。

連休こそ家族サービスで日頃以上にお忙しい方もおられることと思います。

皆様、よい日々でありますように🌈✨


2023年4月16日日曜日

本田貴哉②空

2023 SPRING EXHIBITION -BLUE-

2023/4/3(月)~16(日) 
OPEN 11~17時 ※最終日は16時まで
CLOSED 4/7(金)・12(水)

◆安立貴美枝/絵画など(新潟県) 
◆蓮池もも/絵画(十日町市)    
◆本田貴哉/日本画(長岡市) 

◆ムーニーともみ/染付のうつわと絵(茨城県)







《 菜の花にてんとうむし 》

和紙に岩絵の具、胡粉/0号(2023)

sold out




この「青」です。

2021年に知足美術館での個展を拝見した折、
風景画の大作に見入った後の小品展示コーナーで出会った「青」。


この空の青を念頭に置きながら、
展覧会では幅広い意味合いの【BLUE】をリクエストしました。


結果、本田さんは赤い壁面に、2点の青の新作を寄せてくださいました。





《 ハクモクレン 》

和紙に岩絵の具、胡粉/3F(2023)

sold out





菜の花越しに大空へ飛び立ったてんとうむしの、愛おしさ。

天高きハクモクレンの傍を悠々と、軽やかな羽音をたてるミツバチ。


もしかすると、本田さんはこの小さなフレームの外側をこそ描いているのかもしれないと、

広い壁面に飾られた小さな「ハクモクレン」の作品を眺めながら、
ミツバチやてんとうむしが目指す空の続きを見ています。







多くのひとのこころを掴んだ本田さんの青の小品ですが、
今回、印象的だったのは、風景画の影も、こんなにも青みを帯びていたということ。







《てらす》

和紙に岩絵の具、胡粉、墨、黒箔
6P(2022)




何を描くか、何色で描くか、
本田さんは「実感」を大切にしているとのこと。


折しも今年1月には、リアルな経験を重視する作家たちの展覧会として《On Your Mark》展を開催しましたが、《BLUE》展の作家たちもまた、実感と現実における心象を大切に、忠実に現すことに挑む方々であることを知り、感服するとともに各作家の目線と作品世界への興味を深めています。





院展をはじめとする中央の公募展に出品する本田さん。
お客様との語らいの中でART界隈の華々しい受賞者や国際市場の話題が出た流れで、
目指しているものについて伺ったところ、


答えはシンプルに


「いい絵が描きたい」というものでした。







連日のにぎわをいただいている春の展覧会《BLUE》はいよいよ最終日。 4/16(日)は、安立貴美枝さん11時~、本田貴哉さん13時~ 在廊で16時にて閉幕です。






ムーニーともみさんの染付けのうつわは、残り6点となりました。

(画像右側の2枚は、お取り置き)






トリコレ( 勝手に名付けた”鳥コレクション” )はラスト1枚🐤

追記⇒ 旅立ちました🌸




sold out






手前の大きい楕円皿は、千葉から駆けつけてくださった
青が好きな素敵な方のもとへ🌿✨



2023年4月15日土曜日

本田貴哉①影

作品を初めて拝見したのは2021年、知足美術館(新潟市)での個展でした。

本田貴哉さんの作家メッセージと略歴はこちら⇒

※画像は色彩を再現できていません。
ぜひ会場で実作品をご覧ください。




《ある日》

和紙に岩絵の具、胡粉、墨、黒箔
150号(1700×2150㎜)/2022年






在るものが無くて、無いものの存在を感じるような、

相反するものがひと処にある不思議さは、作品だけでなく作家本人にも感じたことでした。


お若いのに何処でそのノスタルジーを憶えたのかと思うような色調と、
伝統技法でありながら、そこここにデザインされたかっこ良さ。






気になる風景があるとスケッチするという本田さん。
その段階ではかなり正確に描き写すとのことですが、作品では好きなもの(例えば影や標識の看板など)”描きたいもの” をこだわって存分に描き、不要な要素は極力削っていくとのこと。

この度の作品ではそのことがより一層、顕著になっていて、不思議な魅力が増したように感じました。







《てらす》

和紙に岩絵の具、胡粉、墨、黒箔
6P(2022)




作家が選んだものだけがある世界に、私たちは私たちの記憶を辿りながら、
彷徨うのだと思います。


ひとも虫も鳥もいない。


けれど私は確かに、木立に鳥の気配を感じ、蝉の鳴き声に包まれ、

その道の向こうに潮騒を聞く






《なつのひ》 部分

和紙に岩絵の具、胡粉、墨、黒箔/8S(2022)

sold out




穏やかな人柄の中に本能的な感性の反応やパッションが秘められていることは、これだけの大作を描かれる方なので当然のことではありますが、お話を伺って改めてわかったこと。

落ち着いた佇まいの本田さんに、ハッ!まだ20代だった!と、ある時、衝撃を受けました。

今は改めて若者らしさと力強さを感じながら、
これから向かわれるところをたのしみにさせていただく気持ちです。





《風の通り道》

画用紙に鉛筆、透明水彩/0号(2023)

sold out






《午後》

和紙に岩絵の具、胡粉、墨、黒箔
6F(2022)



見通せない道の行く先に、こころ躍らせながら描かれたであろう作品に
作家の心模様を重ねて思う会期末。






最終日は、安立貴美枝さん11:00~、本田さん13:00~ 在廊で
16:00にて閉幕です。


2023 SPRING EXHIBITION -BLUE

4/3(mon)~16(sun) 
Open    11:00~17:00 ※Last day 16:00まで
Closde 4/7(fri)・12(wed)

◆安立貴美枝/絵画など(新潟県)
◆蓮池もも/絵画(十日町市)  
◆本田貴哉/日本画(長岡市)
◆ムーニーともみ/染付のうつわと絵(茨城県)



2023年4月14日金曜日

蓮池もも②星の原

「星の原」のシリーズは、山間部へ移住して感じた圧倒的な存在の
山野、大地、天空など、大自然への心象を描いたもの。




存在として描かれているのは、ひとではなく、
そこにいる精霊のようなものたちとのこと。


満天の星の原で、ひともケモノも、手も足も、
闇に融け、精霊とともに風にたなびくさまを、思い浮かべます。






吸い寄せられるように、じっくりとご覧いただいている ”星の原” 。

「青が好き」というお客様のもとへ、1点、旅立ちます。


ももさんの「青」は、やっぱり特別。


__________________

2023 SPRING EXHIBITION -BLUE-

2023/4/3(月)~16(日) 
OPEN 11~17時 ※最終日は16時まで
CLOSED 4/7(金)・12(水)

◆安立貴美枝/絵画など(新潟県) 
◆蓮池もも/絵画(十日町市)    
◆本田貴哉/日本画(長岡市) 

◆ムーニーともみ/染付のうつわと絵(茨城県)


【会期終盤の作家在廊予定】
・本田貴哉  4/14(金)14時~、4/16(日)13時~
・安立貴美枝 4/16(日)11時~


2023年4月13日木曜日

蓮池もも①憂い

「青」は特別な色、とおっしゃる蓮池ももさん。

作家メッセージと略歴はこちら⇒


昨年の大地の芸術祭の時の個展⇒ で拝見した青い作品に惹かれて、この度の出展をご依頼しました。あの時の出会いによってこの展覧会《BLUE》がイメージ付けられたと言っても過言ではありません。

ですが出展者の皆様には「青色」だけでなく様々な意味合いの【BLUE】をリクエスト。
それを受けて、ももさんがまず思い浮かんだのは、出産の頃の気持ちだったとのこと。

今回は旧作のみの出展で、出産直後の2017年と2018年の作品を中心にセレクトしてくださいました。

ももさんの作品世界に、改めて出会わせていただいている気持ちです。





《おさなご》

アクリルガッシュ、紙/24.3×33.5㎝(2017)



出産後、初めて描いたという作品。
絵を描かずにいたのは産前産後の僅かな期間だけだったとか。






《 授乳 3 》

アクリルガッシュ、紙/24.3×33.5㎝(2018)








しあわせ色に溶け込めない「BLUE」の輪郭







《青く燃える火》

アクリルガッシュ、紙/24.4×18.2㎝(2018)



静かに、チリチリと






《 女1 》

アクリルガッシュ、紙/24.4×16.5㎝(2018)



マリアのような





《 頭の上の石 1 》

アクリルガッシュ、紙/21.0×18.5㎝(2018)




マリアでいるのも楽ではないような






《ハハとコ》

アクリルガッシュ、紙/24.3×33.5㎝(2017)



いとおしき存在



過ぎし日のBLUE





2023 SPRING EXHIBITION -BLUE-

2023/4/3(月)~16(日) 
OPEN 11~17時 ※最終日は16時まで
CLOSED 4/7(金)・12(水)

◆安立貴美枝/絵画など(新潟県) 
◆蓮池もも/絵画(十日町市)    
◆本田貴哉/日本画(長岡市) 

◆ムーニーともみ/染付のうつわと絵(茨城県)