2018年8月26日日曜日

谷帽子展③

谷さんの帽子には、
素材へのこだわり、デザインへの遊びごころが
ふんだんに込められています



生地や素材、その生産者への思いは
展示に添えられたキャプションからも伝わってきますが



オリジナルの染生地を使っていたり
特注の織生地を使っていたり

希少な生地を染めたのを
更に手縫いでアップリケしてあったり・・・

聞けば聞くほどいろいろあるのを
谷さんは、お品のタグには記載されません




作家のこだわりはさて置いて
見た感じ、手触り、被り心地…
そういうもので選んでほしいと




被った時にはもちろん素敵




でもお部屋にある時の存在もまた
きっと特別に感じられるであろうお品たち




一緒に暮らす、という気持ちになる帽子
のように思います





いとおしいと感じるものを
身に着けるうれしさ

ことのほか



2018年8月25日土曜日

谷帽子展②

楽しい展示の会期も最終盤となりました

帽子って・・・
愉しいですね!!


谷さんの、素材へのこだわり(職人たちの手仕事への敬意)と
自由なデザインの創造と
確かな技術と
ご本人のお人柄に惹かれて
ご依頼させていただいた展示会

私自身は「帽子」に特化した思いがあったわけでも無かったのですが・・・

なんて楽しい世界と出逢ってしまったのでしょう☆彡




会期中、被っている谷さん作のハンチング
とても似合うと褒めていただきますが(照)

自分にはハンチングは似合わない、とずっと思っていました


着用のプルオーバーは 前に  ご紹介したお品で
サイズ感をお伝えしたくて試着させていただきました
身長155㎝、とてもいい感じの丈です


後ろかぶりにちょっと憧れていて
お店で時々試着してみるのですがいつもガックリ

それが似合うハンチングに出会えるなんて!

谷さんとの出会いは帽子との出会い、
そして帽子を被る自分との出会いでした




こういうハットも初めて被らせてもらいました
かなり好きーー(*ノωノ)

「日よけじゃないハットは持っていません」
という方、けっこうおられますが、ワタシもでした


新しい世界がありました




個性的なデザインを選ぶ楽しさ
さりげなく見せつつウキウキの秘められた帽子を選ぶ楽しさ

谷さんのファンの方々や帽子好きの皆様から
教えていただく毎日です




帽子好きな方にはもちろん、
帽子にドキドキするワタシみたいな方にも
いい出会いがあったらいいなと願っています

たくさん被ってみてくださいね




最終日は8月26日(日)17時までです




定評ある「みつろう」のお品は、谷さんのおつれあい様の作

サンプルを添えてあります
お試しください

虫よけクリームは、塗ってなくて刺された(>_<)
という時のかゆみにも効いてくれます


2018年8月21日火曜日

koffe さん

谷帽子展会期中の旅コーヒーは
富山市にある自家焙煎のお店「 koffe 」(コッフェ)さん
のブレンドを2種類ご用意しています


home (シティーロースト)
  「豆の持つ酸味と苦味のバランスを考えて焙煎しています」
  と紹介されているように、絶妙なバランスが大変好みです
  
Koffe (フレンチロースト)
   比較的深めをいただきたい時には
  「柔らかい苦みでボディーがしっかりと」したこちら、
   残暑の戻りにも落ち着く、ホッとするお味です


どうぞおたのしみください




毎回、ご用意するのがとてもうれしい「旅コーヒー」
koffeさんは、高田でカフェを営んでいた折、
お客様が買ってきてくださったことで知ることのできたコーヒー屋さんです

後年、私もお訪ねすることができましたが、
桜並木のある、きれいな川沿いに建つ素敵なお店

高田の私のお店と似た環境も好ましく、
また訪ねたいと心に残るお店でした

こうして再び川のほとりで、
春は満開の桜と共に過ごせる場所に営み始めた今、

富山のkoffeさんのコーヒーをいただくのに、
富山在住の谷さんの展示会はこの上ない機会でした

いくつもの川のほとりの景色を思い出しながら
いただいています


豆やさんも、コーヒー豆も、谷さんも、
ひと所に定まることなく旅するひとたち

koffeさんはこの夏はペルーの産地視察へ
ふるさとは富山よりはるか西にある谷さんは、
この後も展示会で西へ東へ

旅の空気、ありがとうございます

みなさまどうぞよい旅を


2018年8月20日月曜日

出張本屋さん

谷帽子展の会期中、
喫茶室ではブックスはせがわさんによる出張本屋さんを開催中です


暮らしの中の楽しみごとにつながるような
料理、文学、アート、手仕事、旅、冒険・・・
絵本、小説、写真集・・・


箱入りパスタ?と思いきや
これも本!


大地の芸術祭の公式ガイドブックもあります



谷さんのイチオシはこちら
『丹藤(たんどう)商店ものがたり』
里村洋子 著

佐藤真監督によるドキュメンタリー映画『阿賀に生きる』は
公害と過疎の地に淡々と生きる人たちの日々を
世に広く伝えた作品だと思いますが

この著書には、その映画が撮られることになった経緯と併せて
かの地に生きるひとと、行き交うひとの現在が綴られており

新潟水俣病患者さんの聞き書きを続けている著者による
もうひとつの『阿賀に生きる』であると
記されています

旅感いっぱいの一冊

その地に行きるひとを訪ねる旅
その地の歴史を辿る旅

******

富山県は南砺市から高速バスで来て下さった谷さんの
「谷帽子展」のために、遠路足を運んでくださるお客様

旅の交差するところに
この地に生きるひと在りて

ありがたくうれしい、たびのそら屋です

2018年8月19日日曜日

谷帽子展①

はじまりました
谷帽子展



広いと思っていたギャラリー空間・太陽の間が
谷さんの帽子と洋服でいっぱい!

これからの残暑と秋、そして冬に活躍してくれる
帽子が揃いました





実は今回のイチオシ・見どころ、と仰るのは、
ネパールの木版を背中に押した半袖プルオーバー

スノーコットンとオーガニックリネンのもの
どちらもシャリ感のある質感で、とても気持ちのよい手触りで
夏にはサラリと、これからの季節には重ねて着ても

メンズ向けのたっぷりしたサイズですが
女性が着ると、カッコイイ感じにも、女性らしくも、
なるという

Vネックが多分、絶妙で
ぜひ試着してみていただきたいです


こころおどるデザインのお品たち
ゆっくりと、あれこれお試しください

◆作家在廊18(土)19(日)20(月)

展覧会は26日(日)まで
※22日(水)は休廊です

谷さん在廊日はサイズのお直しもお受けできます
どうぞお越しください



2018年8月9日木曜日

次回展覧会のご案内

谷 帽子 展
8月18日(土)~26日(日) ※22(水)休廊
11時~17時

◆作家在廊日 18(土)19(日)20(月)



お盆明けは、富山県在住の帽子作家・谷和彦さんによる
帽子と服の展示会です

今回の素材は、リネン、コットン、アンゴラ、カシミヤ

帽子をメインに、メンズ・レディース、どちらも
これからの残暑、そして秋冬に向けて活躍するアイテムが揃うと思います

谷さんが作るものは、生地づかいの、はしばしが素敵で、
身に着けるのがうれしくなるようなデザインです

ご覧いただくだけでなく、
ぜひいろいろ被って、お試しいただきたいと思います

谷さんがいらっしゃる時は、
サイズ調整等の細かなオーダーができます

谷さんにも会いに、ぜひお越しください


同時開催
「ブックスはせがわ」さんの出張本屋さん

「谷帽子展」の会期中、喫茶室にて
 ブックスはせがわ 」さんの出張本屋さんを開設します


はせがわさんは、共同経営店舗「LIS」内の書籍コーナーの他、
イベントなどに移動本屋さんとして出張もされる、長岡の素敵な本屋さん

たびのそら屋にも出張していただける機会を待っておりました

今回は、谷さんの手仕事に触れながら、
リアルな日常の愉しさが膨らむような展示会になると思われ

こんな時こそ、活字や紙といった、やはりアナログな、
暮らしの中の愉しみごとの提供を生業としているはせがわさんに、
お越しいただきたいと思いました

※はせがわさんご自身は、常駐はされません


書籍によって「谷帽子展」の世界が拡充するように、
谷さんが関心を持っているジャンルを中心に揃えていただくよう
リクエストしました

「旅、テキスタイル、素材、民俗服、器・・・ そして日本酒」

そら屋の関心事とも随分かさなります( ´艸`)

こちらもどうぞお楽しみに


2018年8月7日火曜日

夏の夜の夢は

7月23日から8月5日まで開催した
サトウカヨ展 「-佇む-」 が閉幕しました

会期中、長岡市は「最高気温39.4℃」と公表された日もありました

連日の猛暑の中をお越し下さいました皆様、
口コミでお伝えくださった皆様、
伝え聞いて即日、足をお運びくださった皆様、

後日、時間を改め、
カメラを持ち直し、
別のお友達を誘って…

再訪問して下さった方の多かったことも印象的な展覧会でした

うれしいご来訪の数々
どうもありがとうございました




会期中、カヨさんは何度も「夢みたい」とおっしゃって
最後の片付けをした後もなお「まだ夢みたい」と
頬をつねる仕草を繰り返しておられたのが印象的でしたが

私にとっても、搬入から搬出までの15日間、
展示された作品たちと、朝昼夜を過ごさせていただけた日々は、
ほんとうに夢のような時間でした




展示室がもとの状態に戻った今もまだ、
天井から作品が下がっていて、
空間をガラス粒が占めているような気がします

作品に触れないように展示室の隅を歩くのを
身体がすっかり覚えてしまっていて、

そのように展示室を通ろうとするとき、

ああ、もう無いのだ、と

腕をぐるんぐるん回しても
なんにも触れないのだと

苦笑いして

ほんとうにあったことなのかな。。。。

少し寂しくなったりして




でも、
夢のようだけれども夢ではなくて


瞬きするのも惜しいような
見逃したくない瞬間の数々

来て下さった方々のうれしそうな顔

静かに過ごしておられるケハイ

時の経つのを惜しむ気持ち

その傍らに
しっかりと目を見開いて佇んで居たこと

全部 ぎゅっ


出会い、再会、
全て、確かな出来事




photo by friend
Thanks for everyone



カヨさんは9月8日・9日の 越後妻有クラフトフェア にもご出店されるので
近くでまた会える機会がある、と思うととてもうれしいですが

私は、カヨさんが、今度はどこでどんな「個展」を開くのか、
それが今から楽しみでなりません

今回は個展としては「vol.4」ということでした

「ボリュームを上げていきたい」というカヨさん

同じことをしている時間は無いから、と


夏の夜の夢は
ぼんやりとしたまどろみを与えることなく
エネルギッシュな朝を差し出すものかもしれません


次はどんなカヨさんの世界に逢えるのか
私も次に向かって進みながら
心待ちにしたいと思います

素晴らしい展覧会を
ありがとうございました



2018年8月1日水曜日

サトウカヨ展・月の間

8月5日まで開催中の サトウカヨ展「 ー佇むー 」

8月2日、3日は長岡花火のため
休廊させていただきます

残るは二日間

4日(土)は11時から19時までオープン
5日(日)最終日は15時でクローズです

4日午後から5日閉幕まで、カヨさん在廊予定です




二つある展示室のうち、「太陽の間」では
天井から下げた作品を自然光でご覧いただいていますが、

「月の間」には、形作った作品の展示と、
もうひとつ、暗室の展示がございます



佇む 小部屋

スツールの上にあるライトを
2度押しした明るさで入室していただき
影の揺らめきの中でお過ごしいただきたい
というインスタレーション

様々な「佇む」を体験していただけたらと思います




自然光の入りの変化で、見え方が刻々と移ろう「太陽の間」
ライトを手にした自分の、わずかな動きでも影が大きく揺れる月の間の「小部屋」

それに比べて、小部屋以外の「月の間」の展示は
動きや変化が無い(ハズの)展示なのですが・・・



煌めきから 

目が離せません




まるで生命体のようで

息をつめ
そっと見つめていたい作品たちです