【御礼】猪爪彦一展 -異郷-

2020/10/8~20
猪爪彦一展-異郷-


最高の秋晴れのもと、平日こそが休日のお客様のうれしいご来訪をいただきながら、
展覧会は無事に閉幕いたしました

感謝の思いはまだまとまらず、つれづれになりましたので、
まずは皆さまに、こころから感謝御礼申し上げます

ご来場くださいました全ての皆さま、
「工房このすく」のメンバー、素晴らしき古楽器奏者の笠原恒則さん、白澤亨さん、
お力を貸してくださいました皆さま、
そして猪爪彦一先生、

素晴らしい展覧会を、どうもありがとうございました





野いばら、おみなえし、ユリ、野菊
エントランスの花はいつも夫の母が活けてくれます
今回もすばらしき季節の華やぎを添えていただきました




その母がくれた「お茶の花」の枝を喫茶室のカウンターに活けていたら
お客さまがご自宅のお茶の木の若木を鉢植えにして届けてくださいました




「工房このすく」のお披露目となるオープンスタジオと作品展も16(金)まで同時開催だったこともあり、
本当にたくさんのお客様にご来訪いただいた展覧会でした




賑やかな毎日の中に印象深い出来事がたくさんあって、
画像を見ながらひとつひとつを思い返すにつけ、感謝の思いはとめどなく、

書き綴るべきことか、
胸の内にあたためておくべきことかと思案もしますが、

この長文、読み返すのはおそらく自分だけなので綴ることにします




10/11のインスタライブ
密集をさけるため主導
メンバーとスタッフのみ見学させていただきました




たくさんのひとの日々の挑戦が交差した展覧会
であったように感じています





古楽器演奏会の音色の中での1枚

蓑輪朋和さんの作品「アンニュイ」に
花を届けに来てくれたのかもしれない やさしいひと




猪爪彦一 「異族」 原版





猪爪先生の新たな境地から生まれた「異族」たちは、
それぞれが特別な出逢いをいただき、旅立ちます

今回、私はそのことだけでも大満足だったのですが、
最終日、更に作品とお客様方が出逢う場に立ち合わせていただけるという

なんともこころ震えるような出来事が、最後の最後までもたらされ、、、


搬出が終われば一気にガランとなるはずの展示室に、
後日のお渡しまでお預かりの作品たちが残ってくれていることの

なんといううれしさ。。。

それぞれのお客様のもとに届く日の待ち遠しさを感じながら、
そのひとにとっての特別な1枚と出逢うとき、というものに
思いを巡らせます






新型コロナ禍に加えて、
昨年、千曲川流域に大変な被害をもたらした台風19号から1年、
ということも、いろいろ思うところのある日々でした
天候に恵まれての無事の閉幕は、心底安堵




「何年目」とか、
「何度目」とか、
私はしばしば言いますが

積み重ねなくてはできないこと、
いずれも僅かずつしか変化できないことばかりで

「〇年目」や「〇度目」が自分の思い描く「その時」たりえているかどうか、

折々に立ち止まりながら眺めるのです



聞こえるようで聞こえない
見えるようでみえない

闇や、扉や、道のかなた



ようやく、すこーーしばかり、
” ギャラリー ” らしいことができるようになってきたと感じられた展覧会は

何の頼りにもならない1年目から展覧会を開催してくださった猪爪彦一先生と、
足をお運びくださる作家同志の皆様や、笑顔を向けてくださるお客様方、
励ましを込めて幅広いお話を聞かせてくださる皆様のおかげです

場が育ってきたと感じるのは、
育てていただいているおかげ、と思っています





「これはもう沈むよりほかない舟なんです」
と猪爪先生の仰る作品「方舟」


「でも滅亡の後には、またあたらしい何かがはじまりますから」


どんなモチーフを描けど、伝えたいことは変わらず
それをこそ、ずっと描き続けておられる道中に

瞬間、居させていただきながら学ぶことは

作家ではない私にとっても大切な
とても本質的なこと





このあとも、それぞれの手法で自らの道を開拓し続けてきた
(そして、たびのそら屋1年目からおちからを貸してくださった)
作家の個展が続きます

再びお迎えできるその世界をたのしみにしながら
準備期間を過ごします





次回展覧会は


2020/11/14(土)~23(月祝)※11/19 休
平野照子 陶展 「 Present 」


詳細は改めてご案内いたします
また、よき時をお過ごしいただけますように





長文にお付き合いくださいましてありがとうございます
maison de たびのそら屋

猪爪彦一展②油絵

 10/20(火)快晴です!

素晴らしき展覧会の最終日
午後は猪爪先生在廊で16時にて閉幕です





日曜の朝も快晴で、
照明をつける前のきらめく時間を名残惜しみました




閉幕前夜の昨日は
明日の夜にはもうこの作品たちは居ないのだと淋しく思いながら
夜だけに味わえる世界を見納め




猪爪先生の「紫」の色彩の追求




作品部分


拙い画像ではお伝えできない複雑な色彩や描写の変化を
直接ご覧いただきたいと願いながらの会期でした





今回、銅版画の新たなモチーフ「異族」たちと併せて
この2作品が発するものに
これまでとは異なる種類のインパクトを感じています





この「緑」も近年、先生の「気になる色」とのこと





5月の季村江里香さんとの二人展↑「そこに在る物語」で
この「緑」が用いられた印象的な作品がありました

手前は季村江里香さん作品「守人」

どこか通ずる二人が、
はからずも、近しい色彩をこの展覧会に用いられたことにも
シビレたのを思い出します


この二人展を経ての「猪爪彦一展-異郷-」





夜の闇に虹を

沈みゆく方舟に希望を

たまご には・・・




最終日は江里香さんのご来訪の予告もあり
そしてこの快晴! (当日朝追記)

天の采配も味方に
名残り惜しくも、晴れやかなクライマックス


20(火)は16時閉幕です

平日にお越しいただける方は限られているかと思いますが
最後までゆっくりとご堪能ください



【御礼】10/17開催・古楽器演奏会

10/17(土)16時半より開催した展覧会の中の特別企画・古楽器演奏会

小型チェンバロ・スピネットの笠原恒則さんと、
リコーダー、リュートなど様々な古楽器を奏でる白澤亨さんによる演奏会は、
ヨーロッパルネサンスからバロック、そして現代の日本までを辿る楽曲のプログラム





↑ Photo by. NAKAMURA Gen 





白澤さんが語りかけて下さる言葉と、
はじめて出逢うのになつかしい、いにしえの音色に身をゆだね、
黄昏から宵の口まで、猪爪彦一作品の世界「異郷」へいざなわれた
時空を超える旅のひとときでした






様々なことが制約される日々が続きますが
できることを模索しながら、

時にエラーもあるかもしれないトライを

試みる


猪爪彦一展の会場に、
そうした 静かで、やわらかい志が、満ちたひとときでもあったように感じました




日頃より早い時間の閉館にご協力くださいましたご来場のお客様、
早くからご予約くださり、楽しみに足をお運びくださった皆さま、
運営にお力を貸してくださいました皆さまの、おちからあっての開催です

今年も素晴らしい演者会を開催してくださいました白澤亨さん、笠原恒則さん、
そして猪爪彦一先生

心より感謝申し上げます

ありがとうございました




「猪爪彦一展-異郷-」

最終日の10/20(火)は猪爪先生在廊、16時にて閉幕です

いにしえの音色の沁みた絵画たち
引き続き、どうぞじっくりとご堪能ください





特別企画①古楽器演奏会

「猪爪彦一展-異郷-」会期中の特別企画は、いよいよクライマックス
10/17(土)は 特別企画①としてご用意した「古楽器演奏会」開催です

※当日は16時頃より設営を始めます
ご観覧の皆さまご容赦ください




作品世界が醸し出す空気の中で、間近に奏でられる古楽器の音色に酔いしれる、特別な演奏会
ご予約にて定員に達したのですが、内容をご紹介させていただきます



【 古楽器演奏会 】 
10/17(土)16:30開演 

事前予約制(定員18名)大人1,500円・小学生600円

  笠原恒則 × 白澤亨  

  いにしえの音楽 中世~バロック~IMA  


  旅の帰途 きと

        過去の記憶 キヲク

     今を刻む  KIZAMU


ヨーロッパ中世から現代の日本まで、
いにしえの楽器の音色にいざなわれる秋の演奏会



笠原恒則 KASAHARA Tsunenori    (小型チェンバロ/スピネット)



【略歴】

新潟市出身。
チェンバロを岡田龍之介氏に師事。
バロックからロックまで幅広いレパートリーを持ち、楽器を車載して県内外を旅して回る。ホームページ「参ります」
http://nemnem.sakura.ne.jp/tk/



白澤 亨  SHIRASAWA Toru    (リコーダー他 古楽器’s)



【略歴】

糸魚川市出身。
リコーダーを吉澤実氏に師事。高校時、全日本リコーダーコンテストにて金賞受賞。
東京にて古楽器制作(チェンバロ、リュート等)に携わる。
リュート、ガンバなどの弦楽器、ルネサンス・バロック時代の管楽器を演奏。
中国音楽(笛子)を張暁輝氏に師事。
1994年、中国昆明にて中国芸術祭出演。
新潟市中央区在住。





遠くの雨



古楽器演奏会の開催は猪爪先生からのリクエスト
今回も白澤亨さんにコーディネートをご依頼したところ、
チェンバロの笠原恒則さんとの素晴らしき演奏会を企画してくださいました。

白澤さん曰く「笠原さんはスピネットであらゆる時代の楽曲を魅力的に奏でます。」

ルネサンス、バロック、現代・・・と、時代を辿るプログラム。
白澤さんは、中世はフィドル、ルネサンス、バロックはリコーダーやバロックフルートと、今回も様々な楽器を奏でてくださる予定です。



【演奏会にご来場のお客様へ】

・入口での手指消毒と、マスクの着用のご協力をお願いいたします。
・換気に配慮しながら開催いたします。暖かい服装でお越しください。

・そして何より、
体調がすぐれない場合は、大変残念かと思いますが、キャンセルのご連絡をお願いいたします。

たびのそら屋 0258(77)2981

※キャンセル料はいただきません。
※キャンセル待ちのお客様が僅かにおられますので、遠慮なくお申し出ください。
※開演直前はお電話に出られない場合があります。お早目のご連絡をお願いいたします。


ご予約の皆さま元気に揃われて、よき秋のひとときをご一緒できますように
お待ちしています





「猪爪彦一展-異郷-」は10/20(火)まで

◆特別企画②オンラインにて・銅版画印刷のインスタライブ配信(10/11開催) → 
◆特別企画③「工房このすく」のオープンアトリエと作品展示 (10/16まで開催)→ 
◆喫茶室特別展示・蓑輪朋和さん作品 →   


猪爪彦一展②銅版画

「自分の中にある  もっと怖いもの  を描きたいのです」
と、5月の季村江里香さんとの二人展の折におっしゃっていた猪爪先生

銅版画のモチーフがガラリと変わりました




新作「異族」シリーズ

作品たちは案外、かわいらしくもあり、
女性のお客様方からは親しみの反応もいただいているのですが




改めて対面すると




なかなかに、コワイです


かつてないほど、秘めたる意思を感じる作品たち






離れて観ても惹かれる主体のフォルムは
猪爪先生が日々、頭の中に浮かんだものを描き綴る「NOTE BOOK」に、
墨で描き出されたカタチが元になっているとのこと




こちらは当初、縦長の向きで制作していたものの、
横長の方が座りがよいと思われて、この向きでの完成になったという作品

首を傾げながら縦長の状態をイメージ、、、するのが難しくて
PC画像で90度倒させていただくと。。。





こんな感じ


それを更に回転したら、、、




Oh! センセイ、コワイです(;'∀')

この向きはアリでしょうか?



落ち着いて思いを巡らせました

これは怖さなのか、意表をつかれたたじろぎなのか、

もしくは憧れ


そのひとは天地も生死も超えた
自由で自在な存在に思われます


墜落に見えて、否、標的をめがける
意志ある滑空にも見え


たなびくものは浮遊するものの優雅さえ感じさせます


向きなど無関係に、自在に舞うことのできる
猪爪ワールドに住まいしひと


影より立ち現れし ”異族” たち





先日オンライン配信したのは、こちらの作品と同じ原版を刷る工程です
インスタライブの録画はこちらからどうぞ

その時刷られた作品は「工房このすく」でご覧いただけます




まだサインも入っていない、刷りたてホヤホヤの乾燥中のシート

「工房このすく」のインクは先生の工房のものより黒のトーンが淡いそうで、
薄めの仕上がりになったとのこと


インクや設備が同じであっても、全く同じ刷り上がりになることはなく
むしろ細かな違いのうれしさ、たのしさがあることが、
オンライン配信でも語られています


版画作品は、お買い上げを示すシールがついていても、
このように追加で刷っていただくことができます
どうぞお声掛けください

(額装は新規発注いたします、シートのみの販売可)








2020.10.8~10.20
猪爪彦一 展 -異郷-

OPEN 11:00~17:00 
※10/14(水)休廊日 / 最終日は16時まで

工房このすく」オープンスタジオは10/16(金)が最終日です

※10/17(土)16:30からの古楽器演奏会(満員御礼)のため16時より設営に入ります

※10/20(火)最終日は16時にて閉幕です



【喫茶室特別展示】蓑輪朋和さん

 喫茶室には猪爪先生の銅版画作品を展示していますが、
その窓辺には、金工作家の蓑輪朋和さんの作品を展示しています





「アンニュイ」
銅・花器



◆蓑輪朋和さん

燕市在住・鎚起銅器職人
2002年 長岡造形大学産業デザイン学科卒業
2003年 新潟県展新潟日報美術振興賞
新潟県展、新潟県伝統工芸展、個展、グループ展、多数出展


2018年の開廊企画展と、2019年の春の展覧会「flow展」にご参加くださった蓑輪さん

喫茶室の赤いガラス棚に作品を展示させてほしい、というお話をいただいたのは、
折しも昨年10月の猪爪彦一展の時でした

蓑輪さんが新たに作り出すものを、お客様とともに、折々に拝見させていただけるとは、
その作品世界に魅了されている私には、この上なくうれしいお申し出でした


喫茶室一番奥のガラス棚は、展覧会作家が展示することもあるスペースなので、
展示に用いる予定が無く、かつ、蓑輪さんと展覧会作家とのつながりや、
展覧会イメージなども加味しながらタイミングを選ばせていただき、


今年1月の「矢尾板克則展」と → ★ ご紹介記事

5月の「猪爪彦一×季村江里香展」の折に → ★ ご紹介記事 

作品を寄せていただきまして、第3弾となります今回は
ガラス棚ではなく猪爪先生の銅版画作品の傍らに


「新型コロナ」の驚異に包まれたこの春に、開放的なイメージを世に投げかけた蓑輪さん

携わる業界としても様々な模索と変革を迫られた日々を経て、
この秋に手掛けられたのは、春の作品「OPEN」とは対照的な、
打ち出しの器「アンニュイ」





見る角度で様々な印象を与えるフォルムです

当初は入口を向いて展示していましたが、落ち葉舞う景色を眺めたい様子でしたので
今はそのように



お互いに通ずるものがあると仰る猪爪先生と蓑輪さんの作品世界、
猪爪先生の平面と蓑輪さんの立体が相まって、なんともここちのよい調和です


銅製の花器としてもお使いいただけます
どうぞご高覧ください






やさしい背中

そのうち気も晴れることでしょう