2025年6月24日火曜日

【御礼】KPM/版画展Ⅵ

2025.6.7~18に開催いたしました《Kanazawa Printmakers 版画展Ⅵ》
は無事に閉幕いたしました。


最終日は出展者の岩瀬さんと崎元さんが在廊してくださり、
平日だったにもかかわらず多くの方にお越しいただき、
うれしい語らいの中で閉幕を迎えました。







Kanazawa Printmakers 略して「KPM」は、
主に「金沢湯涌創作の森」版画工房を拠点に制作する石川県の版画家たちが、
「札幌芸術の森」版画工房を拠点に活動する北海道の版画家との交流展を実現することを目的に、
連携のために立ち上げられた展覧会のためのグループ。

その形は極めて柔軟で、主宰者の岩瀬貴憲さんが会場とおおよその会期を定め、
日頃は個々に活動する作家たちに告知し、希望者が名乗りを上げる、
という形で出展者を固定せずに運営されています。


金沢を拠点にしつつも、活動の場を広くとらえ、版画芸術に親しんでいただくことと交流を願い、
新潟県長岡では初めて、KPMとしては第6回目となる展覧会を開催してくださいました。



フットワークが軽い!

というのが今回お会いしてみての印象でした。


北海道まで出掛けて行かれる方々ですから、新潟など陸続きで隣の隣、、、なのですが、
話題にもなりましたが、なんといっても日本海岸線の長さ、
富山を過ぎ、新潟県に入ってから長岡までの長さといったら、、、

そして関係者以外には知る人のいない、アウェイの地での展覧会。
出展者の皆さんにとっては、札幌での展覧会で経験済みのことであったかもしれませんが、
迎える側としては、たのしみな反面、緊張もすることでした。

ですが遠路、搬入・在廊・搬出とお越しくださり、
たくさんの語らいとともに私まで旅気分満載の、たのしい会期を過ごさせていただきました。

多様な作品に出会わせていただけたことに加えて、
地域性、グループ性に感じる異文化交流的な要素も貴重なものでしたが、

やはり個々の作家との新たな出会いの中で、
制作に寄せる思いなども、限られた時間ではありましたがお聞きできたのがうれしかったこと。

どなたも比類のない、特有の世界の奥行きがあり、関心の尽きない思いでした。


うれしいことに、再来年2027年に、再びの開催予定をいただきました。
次回はどのような出展者のお顔触れになるのか、出会いと再会をたのしみにしたいと思います。





今回、新潟県内では初出展となる方々の版画展に、関心を寄せてくださいました皆様、
各種イベント続きのシーズンに、お忙しい中をご来訪くださいました皆様、
どうもありがとうございました。

展覧会案内を設置くださいました事業所ならびに新潟日報社様、
SNS等で発信にご協力くださいました皆様にも、こころより御礼申し上げます。

Special thanks for … 







主宰者であり、多彩な技法で「版画」の奥行きを示してくださいました

技法はひとえに、表現のために



 



岩瀬貴憲/IWASE Takanori








多くの方が画面間近にご覧くださり、たくさんの語らいのあった作品



   



国友 博/KUNITOMO Hiroshi










 



たくさんのサポートをしていただきました

いずれも選んでくださったお客様方のうれしい記憶とともに



 



崎元美日/SAKIMOTO Mika









版画であることの意味

大胆な画面のエネルギーを浴びるここちよさ



  



寺尾ユリ子/TERAO Yuriko





 


たしかに伝わる瞬間と

あらたな物語のはじまり



  


西谷幸子/NISHITANI Yukiko







黙してかたらう 



  



林 千賀子/HAYASHI Chikako









▶次回展覧会は7/15より
来月もウキウキの旅気分でお越しいただけますように。







   2025 SUMMER EXHIBITION 《 Daydream 》 

7/15日(火)- 27日(日) 
休廊日 7/18(金)、23(水) 
11:00-17:00 ※最終日16:00時迄

____________________________________


◆ aoiro / 洋服(長岡市)@aoiro.lb 

◆ 石田賢一郎 / 絵画(上越市)@kenichiro099

◆ 太田亜矢子 / 陶(加茂市)@toshukohu 

◆ koko.switch / 刺繍アクセサリー(長岡市)@koko.switch 

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夏の 日差しの きらめきの

町角  陽炎 その向こう

ゆめみごごちの夏旅をどうぞ




2025年6月19日木曜日

《大桂子展》COREs 2/スピンオフ企画開催のお知らせ ②詳細

先のトピックスで経緯概要を綴りました。以下、詳細です。
観覧や各企画にご参加希望の方は、駐車場のご案内や準備の都合上、
お申し込みをお願いします。

現段階での企画は以下のとおりです。
雄一郎さんが会場となる自宅を鋭意設営中。
桂子さんつながりのご友人の方々にシェアしていただけたらありがたいです。

(桂子さんとの直接のつながりに関わらず、関心を寄せてくださる方、どなたでもお越しいただけます)

変更やお知らせなどがありました際は、このトピックスに随時加筆いたします。





 つながりMap からつながる、広がる

《 大 桂子展 in 橋本家 》

【日時】 6/27(金)、28(土) 1016

【会場】 橋本家/上越市春日山町3丁目1652

【申込先】橋本雄一郎

  mail hashimotoyuichirou@gmail.com
  TEL 090-9422-7769



【企画内容】

①橋本家で桂子さんの作品展示、活動映像上映(1016時/フリー観覧) 

 雄一郎さんが②のツアーで不在の時間帯は、近美千代さんと田中忍さんがご案内。

 斜めの家の内覧は中野さんがご案内。



②つながりマップツアー(雄一郎さんcarに希望者各回限定3名乗車・約1時間)

(例)斜めの家内覧 ⇒ 春日神社参拝 ⇒ 山麓線の景色帰宅

 希望者3名が集まった時点、または11時、15時出発予定



③昼食会(1213時/希望者で乗り合わせて) 
 つながりマップ掲載の「北京菜館市役所前店」で、
 桂子さんが好きだったザージャーメンなどを各自注文。


④橋本家で茶話会(1315時)
 参加費 500円  (お茶菓子代カンパとして)


⑤交流会・夜の部27 1821時)

【会場】斜めの家/新潟県上越市大豆2丁目2−18 https://sites.google.com/view/nanamenoie

  桂子さんゆかりのお店のオードブルと飲み物(持寄り歓迎) 

  参加費/飲食(実費)3,000円~?+会場代(斜めの家 貸し切り代カンパ)1,000円 

  現段階の参加確定(橋本、ひぐち、近、田中、亀貝、そら屋

▶夜の部の申し込みは、料理の準備のため 6/24までにお願いします。
とはいえお知らせが行き届かず、締切後に知った方、都合がついた方も、
ぜひご一報の上、ご参加ください。

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その他のご案内


▶桂子さんが保存活動の糸口をつくることに尽力した「斜めの家」は、
クラウドファンディングを経て、宿泊もできる名建築として再生を果たしました。

宿泊体験は定員6名ということで、今回はスタッフが宿泊させていただきます。
(橋本、近、田中、ひぐち、亀貝、そら屋

管理者の中野さんが、昼は内覧案内、夜の部にもご参加くださいます。


▶駐車場 (スタッフは斜めの家他、来客は橋本家に〜4台)

▶事前申し込み(再掲)
 参加時間の希望と車の台数を雄一郎さんまでご連絡ください。
 特に夜の部参加の方は、用意の都合がありますので、お早めにお申し込みください。

▶つながりMapに掲載されていない方も、ぜひお越しください。 
  当日はMapの購入もできます。


_________________

そら屋は風邪をひいてしまい回復途中につき、
大変残念ですが部分参加とさせていただきます。

劇的に復活したら夜の部も出たいーー🌈🐤



2025年6月16日月曜日

《大桂子展》COREs 2/スピンオフ企画開催のお知らせ ①経緯

開催中の展覧会《Kanazawa Printmakers 版画展Ⅵ》はいよいよ会期末。
最終日の6/18(水)は金沢から岩瀬さん、崎元さんに来廊いただき、16時にて閉幕です🌈


さて、今日は別件のお知らせです。

_______


出展者・林千賀子さんの紹介トピックスの文末で少し触れましたが、


(故・橋本桂子さんと大学同期でいらっしゃったので、もしや…と思ってお尋ねしたのですが、学内広し。
学科が異なったこともあり、おつながりは無いとのことでしたが、
林さんのご友人に、桂子さんを覚えている方がおられた、という話を書きました)


大変な賑わいをいただいた、2024年10月開催の《COREs /episode2 》は
橋本桂子さんにつながる9名の作家の展覧会(10/8~20)

これはその続きのご案内です。





《COREs2》のことは、2024年9月~10月のブログにたくさん綴っていますが、
本当に盛りだくさんな展覧会で、桂子さんにつながる方、はじめての方、
連日、かつてないほど多くの方にご来場いただき、 
営業時間中、出会い、、、再会、、、ずっと語らい続け、
受け止めたいこと、伝えたいことがありすぎて、溢れて、、

連日連夜、夜更かししながらブログを書いていましたが、会期後半、頭はパンク、、、

力尽きて、野田英世さんと、ひぐちキミヨさんのことを
綴り切れなかったのが無念でした。。


ですが、私たちのドラマは生ある限り、とどまることなく続いていくのです。





2024《COREs2》のリーフレット/オモテ面



同リーフレット/中面




2025年1月末、たびのそら屋の2024年度の全ての展覧会を終えたのち、
冬季休廊期間中に取り組んだのは《特別企画2》として発案した「つながりMap」
の作成でした。


同じく桂子さんの友人でもあるカメガイアートデザインの亀貝太二さんに、
大変なご尽力をいただいて編集、完成させた「Relations Map」は、
県内外に広く交友関係を築いた桂子さんの、足跡ともいえる人的つながりを
視覚的に刻もうとしたものですが、

掲載にご賛同くださった77名の方からコメントを寄せていただいた結果、
地図というより読み物のような、両面刷りの1枚であるにもかかわらず、
ずしりとボリュームのある、想像を超えたものに仕上がりました。


(Mapは500円でお求めいただくことができます)





この完成を祝した宴は、去る3/8に亀貝さんのオフィス(新潟市・医学町ビル1F)で、
Mapのお渡し会を兼ねて開催しました。


その時のご案内⇒


急な開催だったこともあり、こじんまりとした人数でしたが、
ゆうにぃ、百さん、長岡からは野田英世さんが駆けつけてくださり、
桂子さんとは面識がなかったにもかかわらず私たちのMap制作に関心を寄せ、
見守ってくださっていた中村玄さんも
ご参加くださったのが、
とてもうれしかったこと。


故人とは出会ってなくても、今生きている人から思いを馳せたり、
その情熱の向かう先を応援する、、 そんな玄さんへの敬意を新たにするとともに
桂子さんもまた、そういうひとであったことに思いを巡らせ、、


この医学町ビルでの集まりの場で、かつて桂子さんとも時間を共にしたことを思い返しながら、
言葉にしきれないきもちと、完成の安堵が混ざった献杯をしました。


それを第一弾としての、第二弾。お待たせいたしました。

上越は橋本家をメイン会場として、雄一郎さん主催のもとに開催いたします。


___________________

つながりMap からつながる、広がる

《 大 桂子展 in 橋本家 》

6/27(金)、28(土) 1016

6/27(金)は「斜めの家」を会場に「夜の部」があります。
昼間は都合がつかない方はぜひ、こちらへご参加ください。



桂子さんの作品展示や、ゆかりの場所ツアー、斜めの家見学など、今回も盛りだくさん。

つながりMapの掲載や、桂子さんとのつながりの有無に関係なく、
どなたでもご来場いただけます。

次のトピックスで詳細をアップします🌿✨



2025年6月15日日曜日

旅コーヒーのこと/ラインハイトさん、ブランケットカフェさん、ブラジル屋さん

たびのそら屋の喫茶室では、展覧会ごとに異なるお店から取り寄せたお豆を
「旅コーヒー」と称してご紹介しています。

旅先で出会ったまた訪ねたいお店をはじめ、
県内・地元、作家の方々から好きなお店をご紹介いただくこともあります。


今回は、出展者の崎元美日さんから教えていただいた、
金沢市内の自家焙煎珈琲のお店の中から、いずこも気になりながら、
タイミングのあった3店のお豆をご用意しました。






館内には6名の作家による多種多様な版画の表現世界が豊かに繰り広げられていますが、
喫茶メニュー「旅コーヒー」もまた、
店主の方がお豆に込めたイメージの味わいに、それぞれの個性と奥行きが感じられて、
コーヒーの展覧会さながら、いつにも増して贅沢な喫茶室です。

以下、お店とお豆のご紹介です。
お豆の解説は各店のサイトより引用しています。




自家焙煎珈琲 Reinheit(ラインハイト)⇒    金沢市田上さくら2丁目87

・ラインハイトブレンド(中深煎り)
    コクと甘み、バランスの整った、お店の顔的なブレンド

・ニカラグア サンタ アナ農園(中煎り)
    柑橘系のさわやかな香り、さっぱりとしていながらほのかな甘みも合わせ持つ

・マラウイAA(深煎り)
    香ばしさと軽やかな苦みが秀逸な一級品





オンラインショップから注文せさせていただいたのですが、

お豆と一緒にお店の写真を同封してくださり、
丁寧なメールには長岡に旅させるお豆たちへのエールも☕✨

展覧会に寄せてくださるお気持ちと併せて、なんともうれしい交流をいただきました。

お店では手作りケーキもご提供されているとのこと。
そこにはきっと特別な、うれしい時間が流れているにちがいないと、
いつかの旅に思いを巡らせます。









写っているミニアチュールは
うさぎのモチーフが人気の崎元美日さんの作品

《 flower crown 》Etching






自家焙煎珈琲 blanket cafe (ブランケットカフェ) ⇒  金沢市尾山町12−2


・オリジナルブレンド(中深煎り)
   モカが香る飽きのこない、こだわりのブレンド
(ブレンド内容:エチオピア、グァテマラ、エルサルバドル)

・グアテマラ カフェインレス(深煎り)
   グァテマラの生豆を使ったカフェインレスコーヒー(デカフェ)。
   加工場所のメキシコの天然水を使ってデカフェ処理をしています。
   ウォータープロセス処理でカフェインレスにしています。






オンラインショップもおありですが、私の注文のタイミングが遅くなり、
崎元さんのお言葉に甘えて、直々に買ってきていただきました。

観光地のど真ん中にある尾山神社の真下にありながら、
落ち着いた雰囲気でコーヒーも焼き菓子も美味しい、と崎元さん。

確かに、やわらかいお味のブレンドもさることながら、
差し入れてくださったビスコッティの美味しかったこと✨

お店の様子がわかるようにと、写真をFacebookにアップしてくださっています。
素敵なスマイルのマスター✨ 会わずともファン☕✨ 

崎元さんのFacebook(6月6日をご参照ください)
https://www.facebook.com/mika.sakimoto10


いつかお訪ねできた暁には、ショップカードに描かれた店名の由来とおぼしき
異国情緒のある「ブランケット」のこともお聞きしてみたいです。







版(スタンプ)が押された豆袋

「版画展」の中で出会うと味わいもひとしおです








▶ハッピーコーヒー  ブラジル屋 ⇒  石川県金沢市寺町1-6-40

・セラード スペシャルブレンド
ほどよい風味と上品な味わい、くせのないまろやかさを持っています。


・お店のおすすめ/ ニカラグア ブエノスアイレス・マラカトゥーラ
バニラのような甘味とコク、クリーミーな飲み心地、
地区独特の気候がコーヒーチェリーの発育を遅らせ糖度の熟成を助けています。


・崎元さんのお気に入り/ イタリアン・ロースト 







ハッピーコーヒー・ブラジル屋さんは、金沢市内で一番古い自家焙煎珈琲のお店さんとのこと。

オンラインショップは、現在は稼働されていないようでしたので、
崎元さんにイメージのリクエストを託して、買って来ていただきました。


「お店のメインとなるブレンド」のリクエストには、セラードスペシャルブレンドを、

「季節のおすすめか、崎元さんのおすすめを」のリクエストには、
店主さんが選んでくださった、(暑くなってきたので)すっきりさもあるニカラグア※   
 

その他に、崎元さんがずっと愛飲していたという照りっ照りに焙煎されたイタリアンローストも差し入れてくださいました。


※奇しくもラインハイトさんのニカラグア(農園違い)と飲み比べができる贅沢✨
私には馴染みのないニカラグアでしたがどちらも好印象。うれしい出会いとなりました✨




以下は崎元さんがFacebook(6月6日)に書いてくださった
ブラジル屋さん紹介のコメントからの引用です。
https://www.facebook.com/mika.sakimoto10


私にとってコーヒーは、音楽や絵画と同じようにいつも傍らにあって、芳醇な香りで元気が出たり、手の中のカップの温もりに慰められたりする存在です。

旅というワードから、ただ美味しいだけではなく、道行となってくれるコーヒー店を紹介したいと思いました。

その一つ、ブラジル屋さんは特に思い入れのある店です。お付き合いは40年以上、最近は伺う頻度が減ってしまいましたが、変わりない店構えと味にホッとします。初代の店主は102歳、奥様共々お元気でいらっしゃるとのこと。まさにコーヒーパワー。

このご依頼のお陰で久しぶりにお店に伺うことができて、美味しいコーヒーをいただけます。





実はこの他にも、追加で別のお店さんのお豆もいただきまして、、、
メニューに載せきれないほど、ぜいたくに金沢コーヒーの味比べをさせていただいている会期です。


崎元さんが名前を挙げてくださった自家焙煎珈琲のお店さんは他にもあり、
今後のたのしみを、たくさんいただきました。




以下、長い余談混じりになります。


今回は、ほとんど初対面の崎元さんのご厚意に甘えて、あれこれと買ってきていただきましたが、
実は、こうしたことこそが、たびのそら屋の「旅コーヒー」のはじまりでした。



高田でカフェを営んでいた頃(2005~2012)、かつてのように旅に出る時間は無くなり、
休日は疲れ切って、近隣市町村でさえ足を延ばすことが無くなった、、、

そんな店主に、出掛けてきたからとコーヒー豆をお土産にくださるお客様がしばしばいらして、
居合わせた親しいお客様方と一緒に味わわせていただいていたのですが、


あるとき、それをちゃんとメニューにして、もっと多くの方に飲んでいただけたらいいなと思い立ち、
お客様が自宅用の豆を買いに行くときに声を掛けてもらって、
たびのそら屋の分も一緒にお願いするようになりました。

今ではオンラインショップも増えましたが、当時はまだまだ。

もともと、はるか遠く、海の向こうから旅してくるコーヒー豆を、
こだわりをもって丁寧に自家焙煎するお店が全国各地にあって、
旅したひとが、手から手へと、運び、もたらす、、

そこには道中の語らいや、様々な思い出も刻まれているに違いなく、、


それが、たびのそら屋の「旅コーヒー」。


カフェを一旦、閉じてからの数年間は、連れ合いと共にたくさん旅する時間を持てました。
何処に行くにも、自家焙煎珈琲のお店と地酒屋さんはチェックしてから出かけました。

また訪ねたい、心に残るお店がいくつかできたころ、喫茶併設ギャラリーを営むことになった折、

定番のコーヒーは定めずに、いろんなお店のお豆を用意して「旅コーヒー」としてご紹介することは、
何の準備よりも早くに決めてわくわくしていたことでした。


こうした多くをお伝えしたわけではなかったのですが、
崎元さんが「美味しいだけでなく、道行となってくれるコーヒー店を紹介したい」
と思ってくださったお気持ちが、とてもうれしいです。







《peekaboo》崎元美日/Etching




旅コーヒーを取り寄せるときは、いつも、ショップカードを少し、
同封してくださるようにお願いしています。

多くの情報をオンラインで得ることのできる時代ですが、手元の紙片をきっかけに、
あるときふと思い出すことが、旅のはじまりになるかもしれません。


お客様にとって、私にとって、いつかの旅の手がかりに。


(ブラジル屋さんは該当する媒体が無いとのことでしたので、
乱筆で恥ずかしながら、HPの情報を書き写したものを添えさせていただきました)






金沢の旅気分満載の《Kanazawa Printmakers /  版画展Ⅵ 》

いつもとは少し違う寂しさもこみあげてくる会期末。

6/18(水)岩瀬さん、崎元さん午後来廊で、16時にて閉幕です。
平日ですが、ご都合のつきます方はどうぞ、お出かけください🌈


2025年6月6日金曜日

KPM/林 千賀子

 《 Kanazawa Printmakers -版画展Ⅵ- 》

会期   2025.6.7~18
OPEN   11~17 ※最終日は16時まで
休廊日  6/12(木)

作家紹介、最後のおひとりとなりました。


いよいよ開幕。
2日目の6/8(日)には、国友さんと西谷さん以外の4名様がお越しくださり長岡で1泊。
翌日6/9の午後、お客様が区切れたあたりで帰途につかれます。

ぜひ直接の語らいをおたのしみください。







《 暫し  まどろむ 》



▶林 千賀子/HAYASHI Chikako ⇒ 

 lithograph

【在廊予定】

6/8 (12~17時)
6/9 (11~15時頃まで)





《 甘い匂い 》




1972  石川県 金沢市生まれ

1995  女子美術大学絵画科版画コース卒業 

                  :日本美術家連盟会員、女流画家協会会友、日本版画会会友

2024  第47回有名作家チャリティ作品展(金沢エムザ2F エムザギャラリー」    

      新緑の頃の絵画展(ギャラリートネリコ)    

     ゆきのはな 金沢札幌交流版画20人展(大丸藤井セントラル スカイホール ノーザンギャラリー 札幌 ) 

 2023      新緑の頃の絵画展(ギャラリートネリコ金沢)    

     個展「穏やかな日々」(ギャラリートネリコ金沢) 

2022      新緑の頃の絵画展 (ギャラリー トネリコ 金沢) 

                  100の愛展 (ギャラリートネリコ金沢) 

                  Kanazawa Printmakers 版画展 (石川国際交流サロン)   

                  日本美術家連盟北陸支部展    

2021       100の愛展 (ギャラリートネリコ金沢) 

2018      個展「天上からのオノマトペさん」展(gallery 颯) 

2017  女流画家協会 北陸巡回展(石川県立美術館) 

2016  「gift」展(クラフト広坂・金沢) 

2014  日本版画会 受賞者 選抜展出品     

                  「紙上の物語」展 (クラフト広坂・金沢) 

2013 日本版画会 奨励賞 (東京) 






《 春 》







《 彼方へ 》






窓を挟んで両サイドの壁面に林さんの作品











林さんは、大学でリトグラフを学ばれましたが、卒業当時は金沢市内にはリトグラフの制作環境がなく、
大学の大先輩にあたる寺尾ユリ子さんが立ち上げたシルクスクリーンの同好会に在籍し、
スクリーンプリントで制作をしておられたとのこと。
現在はそちらにも在籍しつつ、「金沢湯涌創作の森」の版画工房でリトグラフを制作しておられます。

制作環境があることは、特殊な道具を用いる版画家たちにとっては本当に重要で、
工房このすくは、長岡造形大学で銅版画を学んだ若者たちが卒業後も制作できるようにと、
大学教員であり銅版画家でもある岡谷敦魚さんらを中心に立案されたことが発端となっています。








 左)かくれんぼ   右)啄む




寺尾ユリ子さんのトピックスで「同世代」の話題を書きましたが、
それでいうと、林千賀子さんと私は一つ違いの同世代。
長岡の版画家では長島裕子さんと同い年になるのではないかと。

工房このすくで銅版画を制作する長島裕子さんは、8日まで新潟市で個展を開催中。
8(日)は最終日を迎える個展会場に行っておられると思いますが、
9日のお昼休みに、もしももしもいらっしゃれたら、お会いしていただけたらいいな。。。











同世代だからといって境遇は様々で、興味関心によって全く違う経験をし、
異なる価値観で、異なる景色をみていたりしますが、
だからこそ、その目線が追うものが気になったりもします。

同じくらいの年月を重ねながら、それぞれの道を今日も生きている。


お会いできるのがたのしみです。








と、書きながら気づいたのですが、

ここから先は版画展とは離れた話題になり恐縮ですが、、


林さんも、寺尾ユリ子さんと、そのトピックスで話題にした高橋洋子さんと同じく
女子美をご卒業…

そして「同世代」ということでは、
72年生まれ、ということは…! 橋本桂子さんと同期なのでは!?!


桂子さんは、林さんと同じく女子美の「絵画科」でしたが、
遺された作品からすると「版画コース」ではなかったように思われます。


林さんがいらっしゃったらお尋ねしてみなくては、、


ミラクル、起きちゃうのかな、、、

あるよ、あのひと(桂子さん)は、 そしてわたしも、
そういうとこ、 あるよ、、、✨


胸が逸りますが、

落ち着いて、落ち着いて、、🌿✨🐤



同期なんて一体何人いることか、
私だって大学同期の全員は知らないです

そんな大勢の人の中で出会えるというのは、
本当に、稀な、尊いこと。



橋本桂子さんについては2024年10月の展覧会《COREs2》のトピックス
(9月~10月にたくさんアップしています)をご参照ください。

こちらは閉幕後の御礼⇒

__________


(6/10追記)

林さんにお尋ねしましたところ、、、 やはり女子美は広かったです。。。
林さんと桂子さんは、直接の面識はありませんでした。
でも、つながりがありそうなご友人に早速尋ねてくださり、
その方が桂子さんとの語らいを覚えておられたと、教えてくださいました。

金沢から来た作家の方と、話題にできたこと、
直接ではないそのつながりの先に、桂子さんのゆかりをお伝えできたこと
ありがとうございます✨🌼






《 夢で あなたを想う 》



それぞれの胸に 誰を想うや


出会っていただきたい作品です



_______________

【参考】

 ▶lithograph/リトグラフとは

再三お世話になります、
武蔵野美術大学「MAU造形ファイル」より ⇒