2020年10月15日木曜日

猪爪彦一展②銅版画

「自分の中にある  もっと怖いもの  を描きたいのです」
と、5月の季村江里香さんとの二人展の折におっしゃっていた猪爪先生

銅版画のモチーフがガラリと変わりました




新作「異族」シリーズ

作品たちは案外、かわいらしくもあり、
女性のお客様方からは親しみの反応もいただいているのですが




改めて対面すると




なかなかに、コワイです


かつてないほど、秘めたる意思を感じる作品たち






離れて観ても惹かれる主体のフォルムは
猪爪先生が日々、頭の中に浮かんだものを描き綴る「NOTE BOOK」に、
墨で描き出されたカタチが元になっているとのこと




こちらは当初、縦長の向きで制作していたものの、
横長の方が座りがよいと思われて、この向きでの完成になったという作品

首を傾げながら縦長の状態をイメージ、、、するのが難しくて
PC画像で90度倒させていただくと。。。





こんな感じ


それを更に回転したら、、、




Oh! センセイ、コワイです(;'∀')

この向きはアリでしょうか?



落ち着いて思いを巡らせました

これは怖さなのか、意表をつかれたたじろぎなのか、

もしくは憧れ


そのひとは天地も生死も超えた
自由で自在な存在に思われます


墜落に見えて、否、標的をめがける
意志ある滑空にも見え


たなびくものは浮遊するものの優雅さえ感じさせます


向きなど無関係に、自在に舞うことのできる
猪爪ワールドに住まいしひと


影より立ち現れし ”異族” たち





先日オンライン配信したのは、こちらの作品と同じ原版を刷る工程です
インスタライブの録画はこちらからどうぞ

その時刷られた作品は「工房このすく」でご覧いただけます




まだサインも入っていない、刷りたてホヤホヤの乾燥中のシート

「工房このすく」のインクは先生の工房のものより黒のトーンが淡いそうで、
薄めの仕上がりになったとのこと


インクや設備が同じであっても、全く同じ刷り上がりになることはなく
むしろ細かな違いのうれしさ、たのしさがあることが、
オンライン配信でも語られています


版画作品は、お買い上げを示すシールがついていても、
このように追加で刷っていただくことができます
どうぞお声掛けください

(額装は新規発注いたします、シートのみの販売可)








2020.10.8~10.20
猪爪彦一 展 -異郷-

OPEN 11:00~17:00 
※10/14(水)休廊日 / 最終日は16時まで

工房このすく」オープンスタジオは10/16(金)が最終日です

※10/17(土)16:30からの古楽器演奏会(満員御礼)のため16時より設営に入ります

※10/20(火)最終日は16時にて閉幕です