2022年4月25日月曜日

次回展覧会のご案内「第7回 Pegasusの会展」


2022/5/10(火)~22(日)

第7回 Pegasusの会 展

猪爪彦一/油彩
金内沙樹/岩絵具・透明水彩絵具
近藤 充/アクリル・テンペラ・岩絵具

OPEN  11~17 ※最終日は16時まで
CLOSED 5/13(金)・18(水)






たびのそら屋では昨年に続き2度目の開催となります。
(5回を目標に来年以降も継続開催予定です。)

年齢の離れたメンバーがお互いに刺激をもらう、という主旨で結成された
「Pegasus(ペガスス)の会」。

昨年の展覧会は、観る側にも、大変新鮮で刺激的なものでした。
今年も3者の作品によるハーモニーと、せめぎ合いをたのしみにしています。


作家メッセージと在廊予定は、会期直前にアップいたします。






猪爪彦一 「台の上の風景」

(油彩・キャンバス / 23×16㎝)






金内沙樹 「無題」

(岩絵具・透明水彩絵具 / 18×14㎝)







近藤 充 「異邦人」

(アクリル・テンペラ・岩絵具混合技法 / 53.5×53.5㎝)




昨年5月には、Pegasusの会展について12のトピックスをアップしています。

昨年の「Pegasusの会/在廊予定・メッセージ・略歴」⇒
など、併せてご参照ください。


HPを見返すと、会期二日目にして長岡市に市独自の「緊急警戒情報」が出され⇒ 
状況を鑑みてお越しいただけなかった方が多かったことと思います。


今年はおたのしみいただけますように。


_______________


この春より、ご来訪の皆様にお願いしているのは、


◆咳・発熱等の体調不良のある方はご遠慮ください。


以上です。


◆入口に手指消毒用のアルコールはご用意していますが、ご使用は任意です。
気になる方は館内の手洗いも遠慮なくご利用ください。


◆マスクも任意です。個々の事情に合わせてどうぞ。

◆館内は換気に心掛けながら営業してまいります。


惰性で無用なお願いをし続けることのないよう、
広く最新の知見を得るよう心がけ、対応は随時見直していきます。


展示作品は全て販売いたしますが、お支払いは現金もしくは会期中のお振込みのみで、
お渡しは閉幕後となります。


今回は壁面展示のみですので、小さい子どもさん連れのお客様も遠慮なくお越しください。


会期中は喫茶室を営業いたします。
テラスは新緑が気持ちのいい季節です。
どうぞゆったりとお過ごしください。


maison de たびのそら屋



2022年4月19日火曜日

「Journey」スピンオフ/展覧会アフター



 


Ken Sakamoto 《 うみのなか 》



展覧会閉幕後、Kenさんに作品を返却するまでの間、
窓辺の桜が作品に写りこむのを堪能さていただきました。



Ken Sakamoto《 ひつじのうえのさかな 》

(桜の枝を写し込ませています)


この作品の白い部分は、下に塗られた色彩と相まって、まさに淡い桜色のように見えます。


Kenさんは手元にある作品にどんどん上描きをされるとのこと。
あの時の作品が欲しい! と思ってもその状態の作品は既に無かったりするそうです。


Kenさんの元に作品が戻って上描きされる前に、しばし桜の枝の ”上描き” を🌸 


満開の桜を泳ぐさかな。




4/11  対岸からのメゾンの桜


閉幕したあとの二日ほどは、片付けの手を止めるしかないくらいの快晴の満開で、
近所を散歩しても🌸メゾンに帰っても🌸 桜。桜。




作品の旅立ちは、その大・小に関わらずどれも印象的で、
作家の想いとは別に、お客様の中で繰り広がるドラマを垣間見せていただきます。

お客様のもとへ旅立った作品たちが、これからどんな景色の中で過ごさせていただくのか、
思いを巡らせながら、余韻を過ごしました。





4/11 ご近所おやつ
ササキさんのシュークリーム






そのあと景色はみるみる緑色に





まだ花、名残惜しく




散り落ちた梅の萼(ガク)にも見惚れます



2022年4月16日土曜日

【御礼】Journey

2022/3/28~4/10に開催いたしました春の展覧会「Journey」は、
満開の桜のもと、にぎやかに、華やいで閉幕いたしました。



春の展覧会は周年祭であり、新たな1年のはじまり。
毎年、少し特別な心持ちで企画・開催しますが、なんといっても特別なのは、桜。

今年は3月下旬の冷え込みで開花が遅れ、会期中に見ごろを迎えられるかハラハラしましたが、
4/5に、ほころび始めてから一気に咲き進み、最終日にみごとな満開を見せてくれました。





4/9 目を離せない春のはじまり

右)さとうゆか《あらわれたくま》の後ろ姿





4/11 閉幕翌日


ここの桜が見事なことを以前から知っておられて、今年も忘れず駆けつけてくださったお客様や、
終盤に再度、桜を愛でにお越しくださったお客様が何人もいてくださって、
春の展覧会をゆっくりと存分に楽しんでくださるご様子が、本当にうれしかったです。

それを思うにつけ、まだつぼみの硬かった開幕早々に、展覧会のために駆けつけてくださいました多くのお客様、、、そのことにもまた、とても励まされました。
どうもありがとうございました。


情報発信にお力添えいただいた事業所ならびに新聞社様、SNS等で応援してくださいました皆様にも、感謝御礼申し上げます。どうもありがとうございました。




カルベアキシロ《 前ぶれ 》


陶芸の猿田千帆さん、スクラッチアートの坂本建さん、油彩のカルベアキシロさんは、異素材・異世界の表現でありながら、それぞれに”削る” 工程が含まれることで、どこか通ずるところがあると感じられたのは、予期していた以上に愉しいことでした。


違うようで似ている、似ているようで全く異なる世界を行き来しながら、
見知らぬ街を、旅しました。


そして、さとうゆかさんは、作家紹介のメッセージにも書かれていますが、
1月にお父様を亡くされてから間も無い中で、力強く、確信に満ちた作品を制作してくださいました。

その状況において、自らが作家として何をつくるべきかという思考に触れさせていただけたこと、
経験が作品に昇華されながら展開していく様を垣間見せていただけたことに、
こころから敬意と感謝を申し上げます。

これからの作品も、ますますたのしみです。


素晴らしき展覧会を、どうもありがとうございました。





4/10 最終日の夕暮れ



次回展覧会は、連休明けの5月10日より。
また改めてご案内いたします。

みなさま、よい春をお過ごしください。





2022年4月9日土曜日

【特別展示】櫻井あすみ

 喫茶室には〔Journey〕の出展者4名の他にもうおひと方、3月下旬に「工房このすく」で滞在制作をされた日本画家・櫻井あすみさんの作品と関連資料を展示しています。






櫻井さんのレジデンスついては、たびのそら屋のInstagram 等でご紹介していましたが、1週間という短い期間で、パワフルに、大変多くの試みをされました。

工房このすくのHP  

作家略歴とメッセージ↓





工房このすくのアーティスト・イン・レジデンスでは、招聘作家に対し、制作過程の「思考を開示する」ことがリクエストされています。





《 a corner 》

和紙・岩絵具・水干絵具・洋箔・膠
19.0×27.3cm / 2021


こちらは従来の作品の雰囲気を知っていただくための旧作 。

気になるものを写真に収め、頭の中で再構成して画面を決めるというあすみさん。

想像の世界ではなく、実際に在る風景、起きた出来事、その場でリアルに感じたことを描くとのこと。






アクリルパネルに貼られたこれらの写真は、景色を再構成する思考過程を伝えるべく、(言葉にしきれない意図をもって)並べていったものの一部。


2月にリサーチに来られた折に撮った雪景色と、3月、雪が消えてからの景色。

千葉県在住のあすみさんには、長岡の雪景色は気になることがたくさんあったとのこと。






《 behind snow 》

和紙・岩絵具・水干絵具・アルミ箔・膠・糊
65.2×50.0cm / 2022




こちらは今回のレジデンス期間中に作成された新作。

日本画に、写真製版のシルクスクリーンを、日本画材を用いて印刷したものに、アルミの箔が施されているという重層的な作品で、長岡滞在と工房このすくの設備・機能を存分に活かした作品と言えます。


あすみさんの展示物は、多くのお客様から食い入るようにご覧いただいています。






天候や時間帯によって、窓からの光でアルミの箔が光り輝き、
作品が別世界になったように見える時があります。

それは、例えば雪景色も天候や時間によってまるで違って見えるのと、
とても似ているように感じられます。



   


(作品部分)





滞在時の工房の風景



喫茶室入口に、さとうゆかさんのファイルと共に、
櫻井あすみさんのレジデンスの風景を収めた小さいアルバムも置いてあります。

その最後に収められた「工房このすく」へのメッセージを転載させていただきます。



 



このすくという場所

ここに引き寄せられ、来訪する人々

完成した作品ではなく、制作そのものを間に置いて語り合うということ

他者の思考に随伴するということ

自分ごととして受け取るということ

自分と異なる制作の向こうに、自分との接点を探っている

自分と異なる思考の向こうに、自分の思考が浮かび上がる

自分と他者を重ねていく

すると、すこしずつズレていく

ズレについてまた語る

たとえ私とあなたが異なっていても

ひびき合い、通底するような何か

語り合いながら、一緒に探っていく

語り、聞き、語り、持ち帰る

ここはそういう場としてある

そういう場としてあってほしい






「長岡での日々の思考のかけら」



旅のひと、風のひと、

私も出会わせていただけてよかったです。

いろんなひとが関わる「場」があることの尊さを、いつも感じています。


桜もようやく咲き始めたところですが、
盛りだくさんの春の展覧会〔Journey〕は、いよいよ土日を残すのみ。

4/10(日)は午後からカルベアキシロさん、さとうゆかさん在廊で、16時にて閉幕です。






2022/4/8





4/9 夕方

明日はきっと満開

対岸や周辺の桜も咲き始めました




※最終日4/10は、カルベアキシロさん、さとうゆかさん、午後から在廊で16時にて閉幕です。


2022 SPRING EXHIBITION -Journey-


2022/3/28(月)~4/10(日)
OPEN 11:00~17:00 ※最終日は16時まで 
CLOSED 4/1(金)・7(木)

______________________

◆猿田千帆 / 陶工房ゆきふらし(青森県)陶器
◆カルベアキシロ(新発田市)油彩作品
◆Ken Sakamoto(千葉県)ミクストメディア
◆さとうゆか(三条市)ミクストメディア

______________________

maison de たびのそら屋

長岡市呉服町2丁目1-5
0258(77)298



2022年4月7日木曜日

Journey/Ken Sakamoto

昨春に続き、ご出展いただいている坂本建さんこと Ken Sakamotoさん。 

作家略歴とメッセージ ⇒ 

額装された作品の画像には、ガラスの反射や写りこみがありますが、
展覧会の空気を感じていただけたらと思います。

(作品はすべてデジタルアートとオイルパステルのミクストメディア)




様々な物語を感じるKenさんの作品。
昨春は、作成中の「絵本」のために描かれたという3点を、喫茶室に展示させていただきました。

昨年のブログ記事⇒





そしてついに「Kindle」で読めるデジタル絵本『OLD MAN』が完成!

今後、紙本も手製で作りたいとのことですが、まずは ”世界” に向けてお届け、でしょうか。


今回は絵本『OLD MAN』に登場する原画やモチーフの絵も届いており、
デジタル絵本と照らし合わせながら、物語を重層的に堪能することができます。


デジタル書籍なるものを、私は初めて購入しました。
絵本は紙で、手元で見るのがよい、と思っていましたが、
Kenさん作品だからなのか、案外いいものでした。


Amazonで500円でお求めいただけます ⇒ 





《 小説家のアトリエ 》



絵本には、いろんな 「おっさん」 =「OLD MAN」が出てきます。

自転車に乗ってみたい おじさんと一緒に、いろんなまちをてくてくあるきます。






《 ソラに近い街 》

sold out



いきものもいます。






《 くろくひかるとり 》

sold out






《 ひつじのうえのさかな 》









謎めいたタイトルです。


ウマノシタなら、シタビラメ、、、

いにしえの物語には、羊と魚のお話がありました、、、


Kenさんの物語や、いかに。





《 Star Fishing 》

sold out


Kenさんは釣りが好き。





《 IKIRU 》





赤いのは月か、太陽か







《 満ちている街 》

sold out







満ち欠けを繰り返す
ひとの営み






《 ものがたりの窓 》

sold out



選んでくださった気持ちをお尋ねしたら、


「テレビを見ていたら ”窓の外”の景色が廃墟みたいでね・・・

窓からの景色がこんなだったらいいのにと思って」



嗚呼、そんなふうに絵や世界をみれることを教えていただけるしあわせ。


展覧会を通して、Artはなんのためにあるのか、ということの、
いくつもの解に触れさせていただきます。






《 うみのなか 》



『OLD MAN』の中では、このパラソルの隣に自転車が描かれています。

おじさん、只今、念願の自転車でお出かけ中でしょうか。






空も海の中も自由に。






《 自転車道 》

sold out



こちらは『OLD MAN』には登場しない作品ですが、
おじさんは自転車で出かけたので、この道も通るのではないかな… とのことでした。


物語は、すべてつながっているのでした。






実作品の色の重なりや奥行きを、どうぞお楽しみください。

会期は4/10まで。



2022 SPRING EXHIBITION -Journey-

2022/3/28(月)~4/10(日)
OPEN 11:00~17:00 ※最終日は16時まで 
CLOSED 4/1(金)・7(木)

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◆猿田千帆 / 陶工房ゆきふらし(青森県)陶器
◆カルベアキシロ(新発田市)油彩作品
◆Ken Sakamoto(千葉県)ミクストメディア
◆さとうゆか(三条市)ミクストメディア

※最終日はカルベアキシロさん、さとうゆかさん、午後から在廊予定です。

______________________

maison de たびのそら屋

長岡市呉服町2丁目1-5
0258(77)2981



2022年4月6日水曜日

Journey/猿田千帆

青森県五所川原市で「陶工房ゆきふらし」をご夫婦で営む猿田千帆さん。

作家略歴とメッセージ ⇒ 

そのうつわは、土ものでありながら丈夫で、プリミティブさと繊細さを併せ持つ佇まい。

食器だけでなく花器もいろいろ届いています。

(以下画像は、既に無いものも写っています)






花器 ころん






包をほどくワクワクが止まらなかった開梱時




ちいさいながらもどっしりとした一輪挿しは、早々に完売。




置いた台にぴったり吸い付くような、安定感ある底面のシリーズと、




「ゆらゆら」と名付けられた、凹面底のシリーズ。






イチオシの円盤花器は、凹面底で触れるとゆらゆらするのが魅力です。
青みがかったグレーの混ざった、素敵な色味のものが届いています。


展示室では、鳥がついばみ残してくれた南天の枝を添えていますが、
水を張って、ひと枝を投げ入れるだけで様になる花器。





こちらは私が愛用しているもので、
今回はいただいた花苗をポットのまま入れて飾っています。
いろいろに使えます。







刷毛目の化粧が素敵なこちらも、
何を活けても、活けてなくても、さりげなく特別な存在感。






お皿の類は大きめの平皿が完売して、小皿が僅かになっています。



 


千帆さんが器やアクセサリーの模様に用いるのは、植物や鳥、トカゲやみつばち。

自宅ではヤギを飼い、ここ数年は日本みつばちの養蜂もしていた千帆さん。

貴重なはちみつをいただいたことがありましたが、昨年、なんの環境の変化か、
みつばちが居なくなったとのこと。

そう聞くと、呉須で描かれたみつばちが、より一層、愛おしく感じられます。






絵付けの器は、まだわずかにございます。









羽根の箸置きとスプーンレスト。
たびのそら屋にイメージを重ねて、送ってくださいました。
薄造りですが、半磁器土で丈夫です。





薬味や、ナッツ、小さなおやつを乗せてもうれしい小物たち。





アクセサリーは喫茶室に




そして、ボトル


コルク栓付きで、中まで釉薬がかかっています。
デキャンタとしてお酒を入れたり、実用にお使いいただけます。

今回、「日本酒を入れたくて」とお求めくださったお客様がおられました。
うれしい☆







Ken Sakamotoさんの作品と出会ったとき、
Kenさんの世界に描かれるボトルは、まるで千帆さんがつくるボトルみたい、と思いました。


お二人の作品を、こうして同じ空間に展示させていただけて、とてもうれしいです。


制作の技法やスタンス、作品の空気感、、、
4名の作家の世界が、心地よくクロスしているのを感じる展示室です。






開幕してから毎日、いつ咲くか、いつ咲くかと、赤みを帯びていく桜の枝先を眺めていましたが、
久しぶりの快晴で気温の上がった4/5 夕方、お客様が開いた花を見つけてくれました。






4/5 メゾン裏、開花

4/6 maison de たびのそら屋 4周年




これまでの日々と、訪れてくださった皆様に感謝しつつ、
どの日も大切に営みます。

展覧会は4/7(木)の休廊日を挟んで会期末に向かいます。


2022 SPRING EXHIBITION -Journey-

3/28(月)~4/10(日)
OPEN  11:00~17:00 ※最終日は16時まで 
CLOSED 4/1(金)・7(木)