2023年6月27日火曜日

御礼と7月のご案内

2023.6.18~25に開催いたしました《 野田英世スケッチ作品展-天気予報- 》は、
無事に閉幕いたしました。



連日、晴れやかな笑顔のにぎわいをいただきました。


野田さんファンの方々をはじめ、ご友人や仕事関係の方も多数お越しくださり、
野田さんの交友の広さを感じる毎日でした。






ご友人からのお花も、夏、なんです✨🎵




初めてご覧くださった方々も、大変たのしんでくださったのもうれしかったこと。

馴染みの景色を見つけてうれしそうなご感想を聞いたり、
自分も描いているのです… というお話を伺うことが多かったのも印象的でした。


野田さんはご自身のスケッチについて、天気予報のように「身近な存在」でありたいと、メッセージに書かれていましたが、

多くの方が作品の前でほっとこころを休めたり、わくわくしたり、描かれた景色に引き寄せられるような心持ちで、親しみをもってご覧くださったように感じます。





野田さんはこの後、7月に新潟市北区のギャラリー「てんゆう花」さんでの5人展が控えており、更にその後に向けての準備も始動しておられるご様子。

いつも名残り惜しい会期末ですが、たのしみはまだまだ続く、という気持ちで、6月の素晴らしき展覧会《天気予報》の幕を閉じました。






《 膨らむ秋 》部分

アップダウンしながら、実りの中を、家並みに向かって続く道






ご来場くださいました皆さま、紙面やSNS等で広報にご協力くださいました皆様、

そして今回も素敵な”仕掛け”とともに、渾身の展覧会を開催してくださった野田英世さんに、

心より感謝申し上げます。

どうもありがとうございました。






次回展覧会は、7/8(土)より、長谷川由香さんの染付のうつわ展。
喫茶室では、長島裕子さんの版画作品展を、同時開催いたします。
ご案内はまた改めて。


準備をしながら、やっぱりまだ6月は終わらない。

スピンオフをもう少し書きたいと思います。

See you soon🌿✨






2023.7.8(sat)~18(tue)
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長谷川由香 染付のうつわ展

【同時開催 喫茶室特別展示】
長島裕子 版画作品展『雑談中』

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open  11:00~17:00
closed  7/13(thu)


2023年6月23日金曜日

空と水、なんです

《 野田英世 スケッチ作品展-天気予報- 》6/18~6/25


野田さんの幅広いおつながりや、
初めての方も気になってくださる作品の魅力を感じて過ごしながら、早くも会期末。


◆最終日は6/25(日)は、午後から野田さん在廊で、16時にて閉幕です。

◆以下、作品部分
◆黒い輪郭線は万年筆、彩色は透明水彩絵具
◆画像は色彩を再現できていません。ぜひ実作品をご覧ください



《 柿川 》


今回は晴れやかな空と水辺が印象的な作品が多く、
お客様からは、晴ればれとした心もちのご感想を多数いただきます。


ご自宅最寄りの景色を見つけた方の、うれしそうなお声も多数。

私も一緒にうれしくなる毎日です。





《S市にて》



《須戸排水機場》



それぞれの水辺の景色に、
暮らすひとのなりわいと、行き交うひとの物語を感じます。





《漁船の絵》非売品





《田植え前の里山》



《めざめの季節》

sold out



《 赤屋根の工場 》





田園地帯に暮らす多くのひとが目を奪われる、春の田んぼの水鏡。



朝のギャラリーでは、野田さんのスケッチブックを覆ったアクリル板が、
水鏡のように緑のひかりを写しています。




2023年6月22日木曜日

夏なんです

搬入前、どんな作品が届くのかと、そわそわしていた頃、
《天気予報》というタイトルに「ゆず」の歌を思い浮かべていましたが、

野田さんの中では「はっぴいえんど」の「風をあつめて」が常々のテーマソングだと聞いて、
すっかり私の中でもリピート、リピート。







野田さんの絵とともに季節を巡ります





冬のなごり




雪解けのころ




《 風を待つ五月 》

2023



そして




《 夏なんです 》

2023














夏のあとには・・・ ふくらむ 秋





《 秋が膨らむ 》

2023






《 秋がふくらむ 》

2023



不思議なタイトル。

漢字バージョンと平仮名バージョンがあります。


夢が膨らむ、に似ていると思いました。


野田さんの言うところの《天気予報》とも
どこか似ているような。


きざし、でしょうか。


今の風景や、今の在り様に、
このあとを占うような。。。


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野田英世 スケッチ作品展  -天気予報-

2023.6.16(fry)~25(sun)
OPEN 11:00~17:00 

※6/20(火)休廊日
※最終日は16時まで

◆在廊予定 6/18・25(各日午後)




2023年6月21日水曜日

旅コーヒー/重澤珈琲さん

今回の喫茶メニュー「旅コーヒー」は、長野県は上田市にある「重澤珈琲」さんのお豆です。


お店があるのは「上田映劇」という大正6年創業の歴史ある映画館の一角。
今回の「旅コーヒー」のお願い方々、訪ねてこられた野田さん。
「上田映劇」の外観を描いた作品が展示されています。


◆作品は全て、黒い輪郭線は万年筆、着色は透明水彩絵具を使用。





《 古くて大きな映画館 / 長野県上田市 》

2023


先のトピックスでご紹介したように、今回の喫茶メニュー「旅コーヒー」は、野田さんからのリクエストで、上越の「ひぐらしコーヒー」さんがご紹介してくださった、上田市の「重澤珈琲」さんです。

メニューのラインナップは、重澤さんのこだわりのお豆の中から、たびのそら屋がセレクトさせていただきました。

その中の「一燈」は、野田さんから、ぜひ入れてほしいとリクエストされたブレンドです。

以下、コメントは重澤珈琲さんのHPからの引用です。





◆一燈

珈琲は苦くて、酸味があって、体温も下がるのに
甘くて、円やかで、暖かさを感じる変わった飲み物

時間の流れ、良い仕事、暮らしの中で築かれてきた珈琲の味
そこに不変のおいしさがあるとして
それは侘びて寂びて美しくなるだろうか



◆余白

珈琲は飲む人のためのもの
そういう想いを込めてます。

昨今は珈琲を飲むにもたくさんの知識や物語がついてきて
それはそれで楽しくて、珈琲業界にも多大に貢献していることは間違いありません。

それでも珈琲を飲む人の顔を想像し、気持ちに思いを馳せることは
焙煎を仕事とする人間に必要だと思っています。

珈琲を飲んだとき、その人は笑うかもしれないし、泣くかもしれない、ホッとするかもしれないし、おしゃべりに夢中かもしれません。

だから珈琲にも余白を持たせ、そこに飲む人の心を重ねることで完成する
というと少し大袈裟かもしれません。でもそんな想いで作っています。

おいしさとおいしさ以上の何かを求めて



◆エチオピア  モカシェカ

エチオピア シェカ ナチュラルプロセス

モプラコ社の直営農園プロジェクトとして、森を守り、高品質なフォレストコーヒーの生産を目指すカヨカミノ農園。農園は標高1900-2100mの150Haの広大な森の中にコーヒーの木を植え育てられます。

味わいは深煎りにしても苦味はとても柔らかく、なめらかな舌触りと残る香りは華やかで
エレガント、エキゾチック、とても色気を感じる珈琲です
濃い珈琲で魅力を堪能するのがよいでしょう

生産地 エチオピア 南部諸民族州シェカ マシャ カヨカミノ農園
精製 ナチュラル
標高 1,900~2,100m
品種 原生種
栽培 珈琲原生林から収穫



◆東ティモール  マイクロロット レヌマタ村

東ティモール エルメラ県 レテフォホ レヌマタ村
農薬化学肥料不使用

東ティモールは世界的にも稀な、「国全体がオーガニック」と言えるほど有機栽培が普及している国です。 農薬・化学肥料を使うという習慣そのものがなく、コーヒーもほかの作物もすべて無農薬で有機的に栽培されています。 自然と調和した方法で土壌改善を行うことで有機的で高品質なコーヒー栽培を実現させています。

”健康のため”や”付加価値のため”と意識高い系の文脈で語られがちなオーガニックや有機。しかし、日本だって前近代には当たり前にオーガニックなものづくりがされていて、僕はそういった世界に魅力を感じています。こういう世界観や社会観を応援していきたいです。

苦味と酸味のバランスに優れ、軽やかなコーヒーです
キレの良い苦味と舌に残る甘みが心地よい

生産地 エルメラ県 レテフォホ トゥヌファヒ村
精製 水洗式
標高 1,400–1,800m
品種 ティピカ、HdT、カティモール
栽培 栽培期間中農薬化学肥料無使用 JAS有機認証


________________


「東ティモール」を大切に思う焙煎士さん、多いです。

4月の旅コーヒー「コーヒーとタープ」の会田さんもそのひとり。
東ティモールはコーヒーとの出会いの地だったという会田さんのエピソードを思い出しながら、重澤珈琲さんの東ティモールは… と思いを寄せて。

アイスコーヒーは東ティモールでご用意しています。
ホットでもご注文いただけます。





長野の街を描いた2作


左《長野市の曲り道》
  右《古くて大きな映画館》


いずれも愉しい語らいの気配が伝わってきます



野田英世 スケッチ作品展  -天気予報-

2023.6.16(fry)~25(sun)
OPEN 11:00~17:00 

※6/20(火)休廊日
※最終日は16時まで

◆在廊予定 6/18・25(各日午後)


2023年6月16日金曜日

野田さんスピンオフ②ひぐらしコーヒーさん

喫茶室では、展覧会ごとに異なるお店から取り寄せたコーヒーを「旅コーヒー」と称してご提供しています。
旅先で出会った、また訪ねたいお店を中心に、出展作家からご紹介いただいたお店のこともあります。


今回は、野田英世さんからのご紹介、、、ではなく、
”野田さんの企画で” 長野県上田市にある「重澤珈琲」さんのお豆をご用意しました。





お豆のラインナップのご紹介はまた改めて。

このトピックスは「ひぐらしコーヒーさん」について。


”野田さんの企画で” と書いたのは、

野田さんが今回の「旅コーヒー」を選びたいけれど、お店には詳しくないので、
共通の友人である上越の「ひぐらしコーヒー」さんにセレクトをお願いしたい、とのことで、


野田さんからの依頼を受けて、
上越の「ひぐらしコーヒー」さんが紹介してくださった「旅コーヒー/重澤珈琲さん」です。






ハンコが素敵な
重澤珈琲さんの包材



「ひぐらしコーヒー」さんは、高田で「caféたびのそら屋」を営んでいた時のお客様なのですが、
今では不定期で静かにそっと現われる素敵なコーヒー屋さん。


2018年のギャラリー開業時、2期に分けて開催した「あらたなはじまり展Ⅰ・Ⅱ」では、
出張カフェを引き受けてくださいました。






緊張感いっぱいで迎えた、本当に、はじまりのはじまりの時を、
(合わせて二日間でしたが)一緒に過ごさせていただいたことは、なんとも心強いことでした。


そして何より、若い人が夢をカタチにしていく、その傍にいられることがまた、
この上なくうれしく、感慨深いことでした。






ひぐらしコーヒーさんの静かな佇まいが醸し出す空気は、今、思い返しても特別なものでした。

そこに立つひとによって、同じ空間がこんなにも変わるものなのだと、
いつもあたふたしている私には、学ぶことがとても多かったです。


とはいえ、それぞれのカラーのあることで、
憧れは憧れとして、大切にしたいものを大切に邁進するよりほかないのですが、、、


「ひぐらしコーヒー」さんと、5周年の年に、またこんなうれしい関わりをいただけるなんて、、、

野田さん、ありがとうございます!!







野田さんは、「ひぐらしコーヒー」さんから「重澤珈琲」さんをご紹介いただいたのちすぐに上田市を訪ね、ご自身の展覧会と、たびのそら屋のことを話してきてくださったとのこと。


そうして、確かなつながりを築いていくのが野田さんです。

重澤珈琲さんは、HPに書かれているように上田市にある大正6年創業の映画館「上田映劇」の館内の一角で営まれています。

今回、「上田映劇」の外観を描いた作品も出展されていますので、どうぞおたのしみに。



「旅コーヒー」は、作家さんからのご紹介で、初めてのお店さんからお取り寄せさせていただいたことはこれまでもありましたが、今回のようなケースは初めてです。


こころ踊る仕掛けをいくつも用意してくれる野田さん。


作品以外でお話ししたいこと(スピンオフ)が多いわけを、わかっていただけますでしょうか。







喫茶室奥のガラス棚には、野田さんの2019年の二つの展覧会→ に関するものを展示しています。

ご紹介は、次のスピンオフで😆







オープン当時からガラス棚に飾っている、おうち型のコーヒーメジャーは
実は、ひぐらしコーヒーさんからの贈り物。


実際に使用したこともありましたが、佇まいが素敵なので今は飾っています。


長い年月を共に過ごしてくれた存在のひとつです。




2023年6月12日月曜日

野田さんスピンオフ①ショップカード

この春、ショップカードが新しくなりました。




5周年記念事業のひとつ、と大きく言ってみたりしますが、開業時に作成した分がちょうど終わったのでした。


初代ショップカードは、「空色の扉」と、この建物のイメージをリクエストして、コイズミアヤさんにデザインしていただいたもの。




since 2018.4.6




「ようこそ」と「はじめまして」の気持ちを込めた愛着のあるデザインのまま、誤植や変更点を直して増刷することも選択肢のひとつでしたが、5周年という節目を迎えるにあたって、新たな気持ちで作成したいと思いました。


NEWバージョンのイメージは「チケット」。

「旅の切符」


今回、この漠然としたイメージからの制作を引き受けてくださったのが、野田英世さんです。


野田さんは県内はもとより遠方にも出かけ、行く先々の出会いと道中を描き留める"旅のひと" 。


私が「旅」に思うことや、この柿川のほとりで過ごした5年の日々とこれからに思うこと、それらをショップカードに託したい気持ちを、とてもよく理解してくださいました。







6/16(金)開幕
野田英世 スケッチ作品《天気予報》



当初は、海外で目にする切符やチケットを模したデザインをイメージしていたのですが、野田さんと話すうちにその案はリセット。


私が大切にしたいのは、そういう表面的なことではない。


それを踏まえて改めて提案してくださったのは、心機一転、思いもよらないアイデアでした。


これぞ私にはできないこと。クリエイターに期待すること。 

野田さんだからこそ、生み出されたデザインだと思います。





2023.4.7

《BLUE》展の会期中
ムーニーともみさんのうつわのある窓辺にて




薄い水色のラインが示すものが、わかるでしょうか。。。


説明を聞かずに気付いていただけたらうれしいので、、、
答えは文末に書きましょうか😊






たたき台から、大切にしたいものだけを残すように、削っていきました。

結果、中に記したメッセージは、今までと大差のないものになりました。


これからも、大切なものを大切に。


それを確認することのできた、NEWバージョンの作成でした。







大切にしたいもの、、、紙の媒体とか、書籍も。


中心市街地のランドマークは、5年の間にいくつも変わりました。
展覧会DM用の地図は何度か改訂しています。

紙に書かれた情報は、変更に合わせて即時改訂・即更新とはいきませんが、
その時その時代がしばし残る、、、掌の中に、、、


その存在感と余韻が、好きです。






以前の空色のものに比べるとアッサリとした仕上りになりましたが、塗り直したギャラリーの壁の白さと、空間の清々しさと、コイズミアヤさんがデザインしてくださった《BLUE》展のDMの色調と、雪の日にも思いを重ねて白地にしたショップカード、、、 

全てがこの春の気持ちにぴったりでした。


あらたな始まりの、白と、BLUE。

お手に取ってご覧いただけたらうれしいです。







余談ですが、写っているのは4月の展覧会の出展作品、ムーニーともみさんの「壁に山の土があったら素敵だな、の花器」。お客様方によく褒めていただいた作品です。
《BLUE》展のスピンオフとしてご紹介したかったのですが、アップしそびれたのでこちらでご紹介。





何を活けても素敵な花器でした

お客様のもとで、どんなふうに活躍しているでしょうか…
お求めいただいた作品を思うことは、旅の空の下を思うことに似ています




初代のショップカードは誤植や内容の訂正があったため、積極的には配らず店頭に置いていたのですが、ご来場の方々がお持ちくださって、全てを旅立たせることができたのがとてもうれしいことでした。


このたびのNEWバージョンは、日頃DMをお送りしていない事業所様にも、折々に託させていただきたいと思っています。


偶然目にしてくださったどなたかの、いつかの旅の手掛かりになりますように。







🌸Special Thanks🌸

野田さんが作成されるご自身の個展DMや、これまでに手掛けられたショップカードはどれも大変素敵です。基本的には野田さんの絵がメインのデザインで、今回のようなオーダーは初めてとのこと。

文字の色や配置、余白に至るまで、細部の調整にも根気よく付き合っていただきました。
おぼろげなイメージをカタチにするために、伴走していただいた気持ちです。
悩ましくもうれしく、愉しい制作過程でした。

デザイン丸投げの依頼でなかった分、ご面倒をおかけしたことと思いますが、
お陰様で、思い入れひとしおの「チケット」が誕生しました。

細やかなご配慮に敬服するとともに、改めて感謝申し上げます。
ありがとうございました。

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🌼5周年記念事業🌼 (=節目の勢いでようやく腰を上げたいろいろ、とも言います)

物置きの全出し大掃除(2月下旬)
ショップカード作成 (2月上旬~3月中旬)with 野田英世さん
ハゼノキ剪定(3/16)by ヤマグチガーデンさん
ギャラリー壁面の塗り直し(3月下旬)
納屋の全出し大掃除(6月上旬)

裏庭のあれこれ  ←これからのおたのしみ

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さて、カードに描かれた青いライン😊

答えは「柿川」です🐟✨

maison 裏に流れるこの川は、江戸時代には長岡船道(ながおかふなどう)と呼ばれた水運の拠点とのこと。
たびのそら屋は、長岡の街角、戦禍の歴史ももつ柿川のほとりにあるギャラリー です。


野田さんのデザインでは地図上の蛇行をほぼ正確に写しています。
近代化の中で河川は治水・利水のために直線化の改修がなされてきましたが、
この蛇行するラインが、私は愛おしいです。

真っ直ぐではない道の物語を
感じるのです。







2023年6月5日月曜日

【次回】野田英世 スケッチ作品展 -天気予報-/略歴・メッセージ

2023.6.16(fry)~25(sun)

野田英世 スケッチ作品展  -天気予報-

OPEN 11:00~17:00 

※6/20(火)休廊日
※最終日は16時まで

◆在廊予定 6/18・25(各日午後)






【 プロフィール 】 野田英世/ NODA Hideyo Instagram @

hideyonoda

新潟県長岡市生まれ。 建築設計の仕事をしながら町歩きスケッチを重ね、 日常の小さな発見をスケッチにより伝え続けています。 新潟県内を中心に各地でスケッチ作品展を開催。







【メッセージ】

あるときふと「自分のスケッチは、天気予報に例えてもよいのではないか」と思いました。
実際の風景を写して反映しているのがわたしの具象スケッチです。 いっぽう天気予報のほうは実際の今後の天気を反映して、予報しています。 天気予報もわたしのスケッチも、実際の事物を写した「きざし」であり、 またわたしのスケッチも天気予報のような「身近な存在」でありたい。 そんな考えから、今回の展覧会のタイトルを『天気予報』としました。









6月の展覧会は2019年以来となる、スケッチ画家・野田英世さんの個展です。

2019年4月の個展《ちかしさ》と、同年9月に開催したひぐちキミヨさんとの二人展《ヒデヨとキミヨ》を懐かしく思い出します。


◆ちかしさ(2019/4/12~21)⇒   
◆ヒデヨとキミヨ(2019/9/21~29)⇒


とりわけ《ヒデヨとキミヨ》展は、たびのそら屋の歩みの中でも伝説級の会期でした。
ふたりのクリエイターのパワーがみなぎった展覧会。

まずは作家二人がたのしむ仕掛けが満載でした。
それは作品にも展示にも表れていて、
結果、お客さまも、たびのそら屋も、なんだかとてもうれしくて、みんな笑顔だった。


現在「工房このすく」になっている部屋、当時「月の間」と呼んでいたギャラリー空間では、
高木いくのさんのスペシャルライブを開催しました。

企画はもちろん ”ヒデヨとキミヨ” 。
あの空間にスタッフ含め、40人ほどを集客。
遠方からも、いくのさんファンの方々がお越しくださり、夢のような時間を過ごしました。


2020年からの”コロナ禍” で、そうしたイベントの開催が難しくなったという点でも”伝説”と言えますが、

その出来事が、時間を経ても折々に語らいに登場すること、
その過ごした時間が、そのあとを生きる力や励ましになること、

過ぎたけれど、確かに今も在る、

”伝説”は、そういう存在だと思います。






野田英世さんで、よく話題になることといえば、

「野口英世 かと思いました」というお客様のリアクション。

ハイ、そちらは”伝記”のある御方(=゚ω゚)ノ


野田さんは、伝説を生みだす御方かもしれないと、思います。
The クリエイター。


クリエイトし続ける日々から生まれるのは、スケッチ作品だけではなく、
スケッチ作品が私たちにみせるものは、描かれた景色だけではないような、、、

それはメッセージに書かれた「きざし」ということにも通ずるでしょうか、、、



野田さんの世界が見せるものは、天気のようには予報・予測できません。


遠足の日の天気にドキドキするような気持ちで、
開幕の日を待ちたいと思います。