2020年10月22日木曜日

【御礼】猪爪彦一展 -異郷-

2020/10/8~20
猪爪彦一展-異郷-


最高の秋晴れのもと、平日こそが休日のお客様のうれしいご来訪をいただきながら、
展覧会は無事に閉幕いたしました

感謝の思いはまだまとまらず、つれづれになりましたので、
まずは皆さまに、こころから感謝御礼申し上げます

ご来場くださいました全ての皆さま、
「工房このすく」のメンバー、素晴らしき古楽器奏者の笠原恒則さん、白澤亨さん、
お力を貸してくださいました皆さま、
そして猪爪彦一先生、

素晴らしい展覧会を、どうもありがとうございました





野いばら、おみなえし、ユリ、野菊
エントランスの花はいつも夫の母が活けてくれます
今回もすばらしき季節の華やぎを添えていただきました




その母がくれた「お茶の花」の枝を喫茶室のカウンターに活けていたら
お客さまがご自宅のお茶の木の若木を鉢植えにして届けてくださいました




「工房このすく」のお披露目となるオープンスタジオと作品展も16(金)まで同時開催だったこともあり、
本当にたくさんのお客様にご来訪いただいた展覧会でした




賑やかな毎日の中に印象深い出来事がたくさんあって、
画像を見ながらひとつひとつを思い返すにつけ、感謝の思いはとめどなく、

書き綴るべきことか、
胸の内にあたためておくべきことかと思案もしますが、

この長文、読み返すのはおそらく自分だけなので綴ることにします




10/11のインスタライブ
密集をさけるため主導
メンバーとスタッフのみ見学させていただきました




たくさんのひとの日々の挑戦が交差した展覧会
であったように感じています





古楽器演奏会の音色の中での1枚

蓑輪朋和さんの作品「アンニュイ」に
花を届けに来てくれたのかもしれない やさしいひと




猪爪彦一 「異族」 原版





猪爪先生の新たな境地から生まれた「異族」たちは、
それぞれが特別な出逢いをいただき、旅立ちます

今回、私はそのことだけでも大満足だったのですが、
最終日、更に作品とお客様方が出逢う場に立ち合わせていただけるという

なんともこころ震えるような出来事が、最後の最後までもたらされ、、、


搬出が終われば一気にガランとなるはずの展示室に、
後日のお渡しまでお預かりの作品たちが残ってくれていることの

なんといううれしさ。。。

それぞれのお客様のもとに届く日の待ち遠しさを感じながら、
そのひとにとっての特別な1枚と出逢うとき、というものに
思いを巡らせます






新型コロナ禍に加えて、
昨年、千曲川流域に大変な被害をもたらした台風19号から1年、
ということも、いろいろ思うところのある日々でした
天候に恵まれての無事の閉幕は、心底安堵




「何年目」とか、
「何度目」とか、
私はしばしば言いますが

積み重ねなくてはできないこと、
いずれも僅かずつしか変化できないことばかりで

「〇年目」や「〇度目」が自分の思い描く「その時」たりえているかどうか、

折々に立ち止まりながら眺めるのです



聞こえるようで聞こえない
見えるようでみえない

闇や、扉や、道のかなた



ようやく、すこーーしばかり、
” ギャラリー ” らしいことができるようになってきたと感じられた展覧会は

何の頼りにもならない1年目から展覧会を開催してくださった猪爪彦一先生と、
足をお運びくださる作家同志の皆様や、笑顔を向けてくださるお客様方、
励ましを込めて幅広いお話を聞かせてくださる皆様のおかげです

場が育ってきたと感じるのは、
育てていただいているおかげ、と思っています





「これはもう沈むよりほかない舟なんです」
と猪爪先生の仰る作品「方舟」


「でも滅亡の後には、またあたらしい何かがはじまりますから」


どんなモチーフを描けど、伝えたいことは変わらず
それをこそ、ずっと描き続けておられる道中に

瞬間、居させていただきながら学ぶことは

作家ではない私にとっても大切な
とても本質的なこと





このあとも、それぞれの手法で自らの道を開拓し続けてきた
(そして、たびのそら屋1年目からおちからを貸してくださった)
作家の個展が続きます

再びお迎えできるその世界をたのしみにしながら
準備期間を過ごします





次回展覧会は


2020/11/14(土)~23(月祝)※11/19 休
平野照子 陶展 「 Present 」


詳細は改めてご案内いたします
また、よき時をお過ごしいただけますように





長文にお付き合いくださいましてありがとうございます
maison de たびのそら屋