2025年10月15日水曜日

Cantabile/歌うような、流れるような

 野坂衣織 × 川村翠  2人展「Cantabile」

2025.10.8(水)-19(日)
OPEN    11:00-17:00 ※最終日は16時まで
休廊日  10(金)、15(水)
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※画像は実際の色彩を再現できていません。

質感や煌めき、画面が放つもののここちよさ、力強さを
ぜひ、会場で体感していただけますように。





川村 翠 《Cantabile》

500×280㎜/2025



今回の二人展はたびのそら屋の企画ではなく、作品構成、展示様式、
全て作家のおふたりによるものです。


展覧会タイトル【Cantabile】は、川村翠さんが野坂衣織さんに提案したもの。

衣織さんの展示作品についても、
彼女の幅広い作品世界をよく知る翠さんがリクエストした連作が、主軸として含まれています。









翠さんが絶対展示してほしいとリクエストした衣織さんの変形パネルの連作↑

相反する意味合いの花言葉をもつ「クレマチス」は
衣織さんにとって数年越しのテーマとのこと。

今展では重要なモチーフとして繰り返し登場しています。






野坂衣織 《甘い束縛》





《精神の美》 

2作品ともタイトルは「クレマチス」の花言葉

キャンバス、アクリル、胡粉ジェッソ
変形(MAX 625×510㎜)2024





搬入日は、どんな世界が繰り広がるのか、
展示作業が終わるのを、わくわくしながら待っていました。

元・先生と、元・教え子の二人が空間を共に作り上げる様子は、時に丁々発止。
翠さんが遠慮なく繰り出す提案を、衣織センセイはただ受け止めるだけではありません。


譲らないときは譲りません。

(衣)「じゃあ、、 ジャンケンで決めるぅ!?」 と聞こえてきたりして。







それもまた《精神の美》





↑ 画面左から2つ目の大作 ↓






川村 翠 《漂泊》

804×804㎜/2024




衣織さんが連れて来てくださった翠さんに、初めてお会いしたのはほんの数年前のこと。

まだ衣織さんのペースが強く感じられていたあの頃から、
関係性の印象が大きく変化して感じられるのは、気のせいではなく、


それぞれの活動に加えて、2人での展覧会を重ね、
このたび3度目となる「2人展」の空間をしっかりと練って作り上げてくださった、、、

若者の成長ぶりの、なんとも頼もしいこと、そして
なんの、まだまだ負けておりませんよの先達が、全力で追求し続けてみせる姿、、、

かつてない迫力あるコラボレーションが、繰り広げられているように感じられる会場です。







川村 翠 《遊泳》1.2.3.  

各 900×400㎜/2023




 
  


【  Cantabile / 歌うような、流れるような  】


翠さんから衣織さんへと続く、この作品の流れが好き






野坂衣織《春告魚》

キャンバス、アクリル、胡粉ジェッソ
変形(MAX 915×703㎜)2022



 








上《春告鳥》

キャンバス、アクリル、胡粉ジェッソ
変形(MAX 590×913㎜)2022


下2枚《彩雲》 2枚のうち下:sold out
キャンバス、アクリル、砂/SM/2023












悠々と 歓喜を謳うや

春告魚 春告鳥






そして地面に近い位置に飾られた《ついたち草》は
春を告げる花・福寿草の別名

sold out

キャンバス、アクリル、砂
180×180㎜/2023


これから迎える冬と、季節の巡りを思います









【会期後半の在廊日】

▶10/16(木)、18(土)、19(日) 
お二人とも終日