2025年10月8日水曜日

【販売品のご案内】カレンダー・書籍・作品集

展覧会の作品以外に、たびのそら屋でお取り扱いしているお品のご案内です。


▶山口達己さんの2026年カレンダーが届きました☆

毎年好評の山口さんの壁掛けカレンダー。
見本はギャラリー入り口に掲示しています。
喫茶室には巻いたものを並べていますが、巻いていない状態のものもございます。
お声がけください。





久しぶりにお越しくださった山口さんに近況をお聞きしたところ、
最近は漫画を描いて、Instagramにアップしているのですって!


それがもう素晴らしくて!! 
第一話から遡って読みましたとも! 大好き!! 

⇒ Instagram @anttatsumi


これまで拝見した写真、葉っぱのスタンプ、雨、風、雪など自然につくってもらう作品、
カレンダーのようにデジタルでデザインされたもの、、、いずれも素晴らしいのですが、

漫画という、創造世界の具象化!

なぜこの才能を隠していたのか!! (隠してない?)


お聞きするに、「描いたほうがいい、いや描くべきだ」と
強く勧めてくださった方がおられたのだとか。


▶昨年の「Shings.」の記事⇒ その続き、ということになります。
これからの展開もとてもたのしみです。

▶山口さんのWebサイト⇒





富川岳さんの著書『シシになる。ー遠野異界探訪記』(亜紀書房)





先月、お知らせしておりました⇒

10/10に開催予定のトークイベント(会場はお向かいの富川屋さん)は
告知から2日で満席となり、多くの方のお耳に届かぬうちに粛々とその日を迎えようとしています。

お話はお聞きできない方には、ぜひ書籍をお手に取っていただけたらと思います。







冒頭で紹介した山口さんの漫画は、山口さんによく似たカッパが主人公なのですが、
折しも私の頭の中は岳さん由来の「遠野物語」モードで、
カッパといえば座敷わらしと並ぶ遠野物語に出てくるキャラクター… 

「え?!カッパですか?!遠野の?」と聞き返したほどでした。


山口さんに河童キャラ(?)の漫画を描くことを勧めたのは、
岩手県遠野から遠く離れた長崎県は対馬で出会った御方とのこと。

対馬はツシマヤマネコの生息地ですって。
カッパ伝説もあるのかなと調べるとありました。あちらでは「ガッパ」と呼ぶようです。
きっと全国各地に生息していたのでしょう。


こんなトピックスがありました。

「NPO法人ツシマヤマネコを守る会」 対馬の河童とカワウソ⇒


カワウソ大好き!
 このニホンカワウソ発見(!?)のニュース↑も覚えています。
そうそう、韓国から渡ってきたのかもしれないという憶測もありました。
こういう顛末だったのですね。。


河童やカワウソが最後まで居たかもしれない(今も居るかもしれない)自然が残された場所に、
山口さんが招かれるようにして訪ね、新たな出会いの中でひとつの展開を迎えたこと、


岳さんもまた、目指したでもなく導かれるように出向いた遠野に、
気付けば移住し、「シシ」になってしまったこと、、 


それぞれの道行きに思いを巡らせながら迎えた10月、「野坂衣織×川村翠 二人展」。


喫茶室には野坂さんが「動物」シリーズを展示してくださったことで
ケモノ感がマシマシになっているのもひそかにうれしいこと。







書籍の並んだガラス棚を見ればケモノたちのコラボ。


『猪爪彦一 銅版画作品集』 Ⅰ・Ⅱ 

最新の『作品集Ⅱ』には、数年前のたびのそら屋での展示から本格的に始まった
「異族」のシリーズが収められています。









『井田英夫 画集』


折々に、井田さんを慕う方々がこの作品集を目に留めては、
井田さんとの思い出を語らってくださいます。






それは時に、生前にはお会いできなかったと、残念に思うキモチが含まれていることもあり、

新潟絵屋さんで定期的に開催される遺作展を機に

あらたに出会ってくださる方々のいることの尊さを思いながら 

何年経っても薄れることのない無念の気持ちで、

井田さーーん と、
空に向かって呼びかけるのです。。





『野田英世 スケッチ集』






井田英夫さんとお名前を言い間違えそうになる野田英世さんのスケッチ集(2013-2021)は、
いつ手に取っても、しみじみとした味わいがあります。





出かけた先々で気になる景色をスケッチをされますが、この作品集には長岡の、
今となっては失われた景色も収められています。


作家の目がすくい残した(スケッチした)景色から、
さらにすくい上げられ、作品集に収録された風景が伝えるものに思いを巡らせます。






野坂衣織

《うららかな日〜桜〜》