喫茶室の壁面には大橋麻耶さんの銅版画を、
奥のガラス棚の右列上段には佛淵静子さんの日本画を、
そしてガラス棚中央には、有元利夫の《THE MOONMAN》を展示しています。
来月、有元利夫の版画コレクションを展示してくださる中村玄さんが、11月にも有元作品を、と言ってくださり、佛淵さんのガラス棚の作品に合わせて、玄さんの候補の中から選ばせていただきました。
静子さんの世界にそっと、姿を現しそうな《 THE MOONMAN 》。
図らずも、様々なものとコラボしています。
開幕直前にいただいた山口達己さんのご実家の柚子(もしくはカボス)もですが、
ガラス棚に並べたそら屋コレクションは、意外にも ”丸いひと” がたくさんで。。。
しんぞうさんの《Thinking man》や、松田路子さんのトリの蓋物、
さいとうようこさんのオブジェ等々、お土産でいただいた岡本太郎犬も何気に丸で構成◎◎
丸コレ?
そして、広沢仁さんとも、時空はつながっていたようです。
広沢仁《ムーンマン》2022
今回は出展されていませんが、
ムーンマンは不意に現る、もしくはそこに居るかもしれず(正座で)。
広沢仁さんは、大江健三郎の小説「月の男(ムーン・マン)」(初出1971年)から
その名をいただいたとのこと。
「月の男」が発表された1971年は私が生まれた年。
有元は25歳。
《THE MOONMAN》が収められた銅版画集『一千一秒物語』は1983年制作。
大江健三郎さんは1935年生まれ。
10歳で終戦を迎え、今年3月、88歳で逝去されました。
果たして、時代はどのように有元の世界に浸透していたでしょうか。。。
有元の「ムーンマン」は別の由来があるようですが、どんなイメージだったのでしょう。。
仁さんは、特段、有元利夫を意識してきたわけではないとのことです。
なのに不思議ね
ムーンマン🌝✨
広沢仁さんの作品集は、僅少のものもありますが揃っています。
佛淵静子さんのポストカードは、完売ののち補充していただきました。
有元カレンダーと共に、今年も山口達己さんのカレンダーを販売しています。
有元グッズと山口達己さんのカレンダーは
12月の展覧会でも引き続きお取り扱いいたします。
有元利夫の《THE MOONMAN》は、来月は展示されない予定です。
今展にてご覧ください。