2023年11月15日水曜日

有元利夫《THE MOONMAN》

喫茶室の壁面には大橋麻耶さんの銅版画を、
奥のガラス棚の右列上段には佛淵静子さんの日本画を、

そしてガラス棚中央には、有元利夫の《THE MOONMAN》を展示しています。




来月、有元利夫の版画コレクションを展示してくださる中村玄さんが、11月にも有元作品を、と言ってくださり、佛淵さんのガラス棚の作品に合わせて、玄さんの候補の中から選ばせていただきました。





静子さんの世界にそっと、姿を現しそうな《 THE MOONMAN 》。

図らずも、様々なものとコラボしています。




開幕直前にいただいた山口達己さんのご実家の柚子(もしくはカボス)もですが、

ガラス棚に並べたそら屋コレクションは、意外にも ”丸いひと” がたくさんで。。。


しんぞうさんの《Thinking man》や、松田路子さんのトリの蓋物、
さいとうようこさんのオブジェ等々、お土産でいただいた岡本太郎犬も何気に丸で構成◎◎

丸コレ?





そして、広沢仁さんとも、時空はつながっていたようです。





広沢仁《ムーンマン》2022

作品集『垂直的人間』収録



今回は出展されていませんが、
ムーンマンは不意に現る、もしくはそこに居るかもしれず(正座で)。


広沢仁さんは、大江健三郎の小説「月の男(ムーン・マン)」(初出1971年)から
その名をいただいたとのこと。


「月の男」が発表された1971年は私が生まれた年。

 有元は25歳。

《THE MOONMAN》が収められた銅版画集『一千一秒物語』は1983年制作。

大江健三郎さんは1935年生まれ。
10歳で終戦を迎え、今年3月、88歳で逝去されました。


果たして、時代はどのように有元の世界に浸透していたでしょうか。。。

有元の「ムーンマン」は別の由来があるようですが、どんなイメージだったのでしょう。。


仁さんは、特段、有元利夫を意識してきたわけではないとのことです。

なのに不思議ね

ムーンマン🌝✨





喫茶室には有元利夫グッズと出展者関連のアイテムがあります。

広沢仁さんの作品集は、僅少のものもありますが揃っています。
佛淵静子さんのポストカードは、完売ののち補充していただきました。

有元カレンダーと共に、今年も山口達己さんのカレンダーを販売しています。





有元グッズと山口達己さんのカレンダーは
12月の展覧会でも引き続きお取り扱いいたします。


有元利夫の《THE MOONMAN》は、来月は展示されない予定です。
今展にてご覧ください。