2023年6月21日水曜日

旅コーヒー/重澤珈琲さん

今回の喫茶メニュー「旅コーヒー」は、長野県は上田市にある「重澤珈琲」さんのお豆です。


お店があるのは「上田映劇」という大正6年創業の歴史ある映画館の一角。
今回の「旅コーヒー」のお願い方々、訪ねてこられた野田さん。
「上田映劇」の外観を描いた作品が展示されています。


◆作品は全て、黒い輪郭線は万年筆、着色は透明水彩絵具を使用。





《 古くて大きな映画館 / 長野県上田市 》

2023


先のトピックスでご紹介したように、今回の喫茶メニュー「旅コーヒー」は、野田さんからのリクエストで、上越の「ひぐらしコーヒー」さんがご紹介してくださった、上田市の「重澤珈琲」さんです。

メニューのラインナップは、重澤さんのこだわりのお豆の中から、たびのそら屋がセレクトさせていただきました。

その中の「一燈」は、野田さんから、ぜひ入れてほしいとリクエストされたブレンドです。

以下、コメントは重澤珈琲さんのHPからの引用です。





◆一燈

珈琲は苦くて、酸味があって、体温も下がるのに
甘くて、円やかで、暖かさを感じる変わった飲み物

時間の流れ、良い仕事、暮らしの中で築かれてきた珈琲の味
そこに不変のおいしさがあるとして
それは侘びて寂びて美しくなるだろうか



◆余白

珈琲は飲む人のためのもの
そういう想いを込めてます。

昨今は珈琲を飲むにもたくさんの知識や物語がついてきて
それはそれで楽しくて、珈琲業界にも多大に貢献していることは間違いありません。

それでも珈琲を飲む人の顔を想像し、気持ちに思いを馳せることは
焙煎を仕事とする人間に必要だと思っています。

珈琲を飲んだとき、その人は笑うかもしれないし、泣くかもしれない、ホッとするかもしれないし、おしゃべりに夢中かもしれません。

だから珈琲にも余白を持たせ、そこに飲む人の心を重ねることで完成する
というと少し大袈裟かもしれません。でもそんな想いで作っています。

おいしさとおいしさ以上の何かを求めて



◆エチオピア  モカシェカ

エチオピア シェカ ナチュラルプロセス

モプラコ社の直営農園プロジェクトとして、森を守り、高品質なフォレストコーヒーの生産を目指すカヨカミノ農園。農園は標高1900-2100mの150Haの広大な森の中にコーヒーの木を植え育てられます。

味わいは深煎りにしても苦味はとても柔らかく、なめらかな舌触りと残る香りは華やかで
エレガント、エキゾチック、とても色気を感じる珈琲です
濃い珈琲で魅力を堪能するのがよいでしょう

生産地 エチオピア 南部諸民族州シェカ マシャ カヨカミノ農園
精製 ナチュラル
標高 1,900~2,100m
品種 原生種
栽培 珈琲原生林から収穫



◆東ティモール  マイクロロット レヌマタ村

東ティモール エルメラ県 レテフォホ レヌマタ村
農薬化学肥料不使用

東ティモールは世界的にも稀な、「国全体がオーガニック」と言えるほど有機栽培が普及している国です。 農薬・化学肥料を使うという習慣そのものがなく、コーヒーもほかの作物もすべて無農薬で有機的に栽培されています。 自然と調和した方法で土壌改善を行うことで有機的で高品質なコーヒー栽培を実現させています。

”健康のため”や”付加価値のため”と意識高い系の文脈で語られがちなオーガニックや有機。しかし、日本だって前近代には当たり前にオーガニックなものづくりがされていて、僕はそういった世界に魅力を感じています。こういう世界観や社会観を応援していきたいです。

苦味と酸味のバランスに優れ、軽やかなコーヒーです
キレの良い苦味と舌に残る甘みが心地よい

生産地 エルメラ県 レテフォホ トゥヌファヒ村
精製 水洗式
標高 1,400–1,800m
品種 ティピカ、HdT、カティモール
栽培 栽培期間中農薬化学肥料無使用 JAS有機認証


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「東ティモール」を大切に思う焙煎士さん、多いです。

4月の旅コーヒー「コーヒーとタープ」の会田さんもそのひとり。
東ティモールはコーヒーとの出会いの地だったという会田さんのエピソードを思い出しながら、重澤珈琲さんの東ティモールは… と思いを寄せて。

アイスコーヒーは東ティモールでご用意しています。
ホットでもご注文いただけます。





長野の街を描いた2作


左《長野市の曲り道》
  右《古くて大きな映画館》


いずれも愉しい語らいの気配が伝わってきます



野田英世 スケッチ作品展  -天気予報-

2023.6.16(fry)~25(sun)
OPEN 11:00~17:00 

※6/20(火)休廊日
※最終日は16時まで

◆在廊予定 6/18・25(各日午後)