この春、ショップカードが新しくなりました。
初代ショップカードは、「空色の扉」と、この建物のイメージをリクエストして、コイズミアヤさんにデザインしていただいたもの。
since 2018.4.6
「ようこそ」と「はじめまして」の気持ちを込めた愛着のあるデザインのまま、誤植や変更点を直して増刷することも選択肢のひとつでしたが、5周年という節目を迎えるにあたって、新たな気持ちで作成したいと思いました。
NEWバージョンのイメージは「チケット」。
「旅の切符」
今回、この漠然としたイメージからの制作を引き受けてくださったのが、野田英世さんです。
野田さんは県内はもとより遠方にも出かけ、行く先々の出会いと道中を描き留める"旅のひと" 。
私が「旅」に思うことや、この柿川のほとりで過ごした5年の日々とこれからに思うこと、それらをショップカードに託したい気持ちを、とてもよく理解してくださいました。
6/16(金)開幕
野田英世 スケッチ作品《天気予報》
野田英世 スケッチ作品《天気予報》
当初は、海外で目にする切符やチケットを模したデザインをイメージしていたのですが、野田さんと話すうちにその案はリセット。
私が大切にしたいのは、そういう表面的なことではない。
それを踏まえて改めて提案してくださったのは、心機一転、思いもよらないアイデアでした。
これぞ私にはできないこと。クリエイターに期待すること。
野田さんだからこそ、生み出されたデザインだと思います。
薄い水色のラインが示すものが、わかるでしょうか。。。
説明を聞かずに気付いていただけたらうれしいので、、、
答えは文末に書きましょうか😊
たたき台から、大切にしたいものだけを残すように、削っていきました。
結果、中に記したメッセージは、今までと大差のないものになりました。
これからも、大切なものを大切に。
それを確認することのできた、NEWバージョンの作成でした。
大切にしたいもの、、、紙の媒体とか、書籍も。
中心市街地のランドマークは、5年の間にいくつも変わりました。
展覧会DM用の地図は何度か改訂しています。
展覧会DM用の地図は何度か改訂しています。
紙に書かれた情報は、変更に合わせて即時改訂・即更新とはいきませんが、
その時その時代がしばし残る、、、掌の中に、、、
その存在感と余韻が、好きです。
以前の空色のものに比べるとアッサリとした仕上りになりましたが、塗り直したギャラリーの壁の白さと、空間の清々しさと、コイズミアヤさんがデザインしてくださった《BLUE》展のDMの色調と、雪の日にも思いを重ねて白地にしたショップカード、、、
全てがこの春の気持ちにぴったりでした。
あらたな始まりの、白と、BLUE。
お手に取ってご覧いただけたらうれしいです。
余談ですが、写っているのは4月の展覧会の出展作品、ムーニーともみさんの「壁に山の土があったら素敵だな、の花器」。お客様方によく褒めていただいた作品です。
《BLUE》展のスピンオフとしてご紹介したかったのですが、アップしそびれたのでこちらでご紹介。
《BLUE》展のスピンオフとしてご紹介したかったのですが、アップしそびれたのでこちらでご紹介。
何を活けても素敵な花器でした
お客様のもとで、どんなふうに活躍しているでしょうか…
お求めいただいた作品を思うことは、旅の空の下を思うことに似ています
お客様のもとで、どんなふうに活躍しているでしょうか…
お求めいただいた作品を思うことは、旅の空の下を思うことに似ています
初代のショップカードは誤植や内容の訂正があったため、積極的には配らず店頭に置いていたのですが、ご来場の方々がお持ちくださって、全てを旅立たせることができたのがとてもうれしいことでした。
このたびのNEWバージョンは、日頃DMをお送りしていない事業所様にも、折々に託させていただきたいと思っています。
偶然目にしてくださったどなたかの、いつかの旅の手掛かりになりますように。
🌸Special Thanks🌸
野田さんが作成されるご自身の個展DMや、これまでに手掛けられたショップカードはどれも大変素敵です。基本的には野田さんの絵がメインのデザインで、今回のようなオーダーは初めてとのこと。
文字の色や配置、余白に至るまで、細部の調整にも根気よく付き合っていただきました。
文字の色や配置、余白に至るまで、細部の調整にも根気よく付き合っていただきました。
おぼろげなイメージをカタチにするために、伴走していただいた気持ちです。
悩ましくもうれしく、愉しい制作過程でした。
悩ましくもうれしく、愉しい制作過程でした。
デザイン丸投げの依頼でなかった分、ご面倒をおかけしたことと思いますが、
お陰様で、思い入れひとしおの「チケット」が誕生しました。
細やかなご配慮に敬服するとともに、改めて感謝申し上げます。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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🌼5周年記念事業🌼 (=節目の勢いでようやく腰を上げたいろいろ、とも言います)
物置きの全出し大掃除(2月下旬)
ショップカード作成 (2月上旬~3月中旬)with 野田英世さん
ハゼノキ剪定(3/16)by ヤマグチガーデンさん
ギャラリー壁面の塗り直し(3月下旬)
納屋の全出し大掃除(6月上旬)
裏庭のあれこれ ←これからのおたのしみ
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さて、カードに描かれた青いライン😊
答えは「柿川」です🐟✨
maison 裏に流れるこの川は、江戸時代には長岡船道(ながおかふなどう)と呼ばれた水運の拠点とのこと。
たびのそら屋は、長岡の街角、戦禍の歴史ももつ柿川のほとりにあるギャラリー です。
maison 裏に流れるこの川は、江戸時代には長岡船道(ながおかふなどう)と呼ばれた水運の拠点とのこと。
たびのそら屋は、長岡の街角、戦禍の歴史ももつ柿川のほとりにあるギャラリー です。
野田さんのデザインでは地図上の蛇行をほぼ正確に写しています。
近代化の中で河川は治水・利水のために直線化の改修がなされてきましたが、
この蛇行するラインが、私は愛おしいです。
この蛇行するラインが、私は愛おしいです。
真っ直ぐではない道の物語を
感じるのです。