洋画・日本画・手漉き和紙と顔料を用いたミクストメディア
各作家独自の世界が繰り広げられています
三者三様の画歴・制作についてお話をお聞きする中で、
異なっているのは技法・嗜好だけではないところも、
展示が愉しい多彩さを帯びている所以かもしれないと感じています
◆菅野くに子さん
武蔵野美術大学実専油科卒
日本の抽象絵画の開拓者のひとりと称される山口長男教授に師事
卒業後、リトグラフ・エッチングの制作を続ける
1998年より現在の手漉き和紙をもちいた作品を制作
和紙を溶かし顔料で着色したものを、置いていくようにして描く、
独自の技法による平面作品です
特定の会派に属することなく、
個展を中心とした発表を続けてこられたその自由さが、
絵のほがらかさ、かすかなエッジ、未知に踏み出すちから
まさに寄り道を愉しむような、、、
様々な心模様を抱かせてくれるように感じます
この展覧会に向けて制作してくださった作品たちには
特定のテーマはないとのことですが
根底には、人生への賛歌と歓喜、そしてエールがあるように感じます
そんな大仰な作品ではないと仰るかもしれませんが
絵の前で顔がほころんでしまうのはなぜでしょう
あたたかなちからを差し出してくれるような
作品たちです
「寄り道」