2018年4月26日木曜日

アートとクラフト


開廊記念企画「あらたなはじまり展」は、
「アートの風」「クラフトの光」というサブタイトルでⅡ期に分けての開催ですが、
作家たちの志すところは必ずしもアート(美術)クラフト(手工芸)
どちらか一方に集約されるものではありません


私自身がその分かち難さへの理解が不十分な中、準備してきたことで、
どちらの会期にご参加いただくかについて、こちらのリクエストに対して、
寛容にご協力くださった作家の皆様にはとても感謝しています


第Ⅱ期「クラフトの光」では、
手仕事から生み出されたうつくしい暮らしの道具たちが並ぶ中、
磨かれた手仕事による作品でありながら、その技は
アート表現のための手段のひとつとして位置づけられている作品もあります

例えば赤穂恵美子さん、蓑輪朋和さんの作品は
第Ⅰ期でご紹介する方がふさわしかったと考えることもできますが


「アート」と「クラフト」、両者をまたぐ作品は、
ジャンルを「越えて」というより、ジャンルを「つないで」
くれているのではないかと、今回、印象を新たにしています


「太陽の間」には赤穂さんの作品、「月の間」には蓑輪さんの作品が
Ⅰ期とⅡ期をつないでくれる存在であり、

「maison de たびのそら屋」という新たな場の可能性を、
やわらかに示唆してくれているように感じています


抽象的ですみません


さらに深く学ばなくてはと思いますが
テーマのはじまりに立てた気がします


アートとクラフト、それを生み出す作家、職人、作品、製品から
風を受け、光を感じ
すぐには言葉に置き換えきれない何かが
皆様の中でも、はじまってはいるのではないでしょうか。。。


そんな展覧会になっていたら
とてもうれしいです




桜の葉が勢いよく茂り出し
こかげが壁に映るようになりました