2026年5月2日土曜日

編む/矢川実侑(パンチニードル・彫刻)

5/10開幕の展覧会《 染め 織り 縫う 編む 》作家紹介お二人目です。



《 再逢一処 》


矢川実侑 / YAGAWA Miyu 

Instagram@inu_071

▶在廊日 5/10(15:00~)、5/17(13:00~)


【略歴】

2001     新潟県生まれ
2024
    長岡造形大学 造形学部 美術・工芸学科 彫刻専攻 卒業
2024
~   県内の仏像・仏具修復を行う会社に在職
2025   5人展「ほれぼれ荘」(gallery SAI


【メッセージ】


私にとって毛糸は、あたたかくてやさしいものです。

今回展示する作品たちは毛糸を用いて、安心できる居心地の良い場所を表現しようと試みています。


私は動物をモチーフに制作することが多いです。
一緒に暮らす犬を見ていると、陽が当たる場所や毛布が積み重なった場所など、
あたたかい寝床を見つけて眠っている姿をたびたび目にします。

犬や猫に限らず冬眠する野生動物なども、寝心地の良い場所をよく知っています。
すべての動物たちが、安心できる場所でぐっすり眠れますようにと願って、
毛糸と動物を組み合わせて作品にしました。

また、作品を作るときにしばしばイメージする風景があります。
それは、極楽浄土や夢の中のような、この世ではないどこか遠くの居心地が良い場所です。

この世界とは違う場所であるということと、その場所の心地よさを感じられるように、
植物や大地を毛糸で制作しました。

“編む”に加えて、毛糸を通した専用の針(ニードル)を、
布に刺して刺繍していく“パンチニードル”という技法を用いています。

ゆっくりとご覧いただけたら嬉しいです。







《 寂しくないように 》




長岡造形大学の卒業研究発表での大作が印象的だった矢川実侑さん。
(2023年度卒業・修了研究展優秀賞受賞)

大学のサイトにアーカイブされていましたのでリンクさせていただきます。
ぜひご参照ください⇒


2025年のギャラリーSAIさんでのグループ展で
卒業後も制作を続けておられることを知り、
今後の道行きをたのしみに思うとともに、ご出展いただける機会を願っておりました。


今回は、卒研時の大作は(本当に大きいので)展示されませんが、
その周囲に配置された連作と、新作をご出展くださる予定です。


矢川さんが用いる「パンチニードル」は「編む」というより「刺す」技法ですが、
毛糸の繊維を絡めることでモチーフが形作られていきます。


木彫と融合されたそれら
が、ただの装飾としてのあしらいではないことは、
メッセージからも感じていただけることと思います。


そうした矢川さん特有の素材の位置づけは、
今展が、”糸にまつわる手仕事”の、その奥も感じていただきたい展覧会であることを
お伝えするための大切な要素にもなっています。


日頃は仏具の修復を手掛ける会社で、主には金箔を施す作業を担当しておられるとのこと。
それは時空を超えた世界に向き合うような、緊張感のある仕事ではないかと想像します。

かつては豊かに葉を茂らせていたであろう木材に、毛糸を配置していくという個人としての制作もまた、
ひとつの再生であるように感じられ、

生業と制作を行き来するこころもちなども、在廊の折には伺ってみたいと
たのしみに思って
います。



《Tabinosoraya Presents / 染め 織り 縫う 編む》

会期    2026.05.10(日)~17(日)
休廊日 5/14(木)
OPEN     11:00~17:00 ※最終日は16時まで
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出展者(出展内容)所在地 / @はインスタアカウント

・勝見俊介(ニット)阿賀野市 @shunsuke_knit_something
・星名康弘(植物染め)新潟市 @shokubutsuzome_hamago
・矢川実侑(パンチニードル・彫刻)燕市  @inu_071
・山川菜生(染・織)田上町 @nao_03_sato.yama


 喫茶室特別展示/高木秀俊(絵画)長岡市  @tacobozu

高木さんの作品は5月の第二弾、三方舎絨毯展(5/20~24)でも継続して展示いたします。