2025年9月25日木曜日

【御礼】しんぞう個展「愛」

9/9~21に開催いたしました《 しんぞう個展「愛」》は、
無事に閉幕いたしました。

作品と作家本人から発せられる勢いに押され、
あっという間に過ぎたように感じられた会期でした。





閉幕前日の夕暮れ




最終日前日の営業時間後はいつも、明日のこの時間にはもう作品たちは居ないのだ」
と、
名残惜しむ気持ちでギャラリーに佇みます。


会期中に交わされたお客様との様々な語らいを思い返すのは、

閉幕後よりもこのひとときであるかもしれません。


記憶の中の残像ではなく、目の前の作品たちとともに会期の日々に思いを巡らせます。


3年ぶり2度目の開催となったしんぞうさんの個展。


今回もまた、そのインパクトは搬入からの約2週間の日々をもってしても薄れることなく、

お客様のご様子に垣間見た、言葉にしがたい心の震えや、
絞り出された印象的な言葉とともに、余白を残した空間に漂います。










展示作の中では一番最初に描かれたという作品

《光あれ!》




光さす方へと向かう様子を描いた作品もある中、
《光あれ!》を
じっくりご覧くださったお客様が

「すでに自らが光を発していますね 」


と、おっしゃいました。


嗚呼、そうですね、、  

すでに自らが発光体。



たくさんのお客様が、その光を浴びておられました。


作家は自らの行く先を自ら照らすとともに、
巡り会う私たち、そして世界をも照らす存在なのだと、改めて思います。







喫茶室で販売していた2010年刊行の作品集↑では、その冒頭に
作家の根底に在り続けるものがつづられていました。




「ふとした瞬間に皮がはがれ、自分自身を垣間見ることがある。

私はその瞬間を、作品に写し取りたいと考える」


いつからなのか、長らくそのスタンスで自身の様々な側面と向き合い、
ひりひりとした思いを受け止めながら、さらけ出し、
自らを理解しようとしてきた、、、 もう十分にし尽くしたと思えたかもしれない、、、


、、、にもかかわらず、


まだ剥ける皮があった!! 「この歳になっても」まだ!!


と仰る衝撃の出来事が、どれほど大きいものであったことか、、、


そして、それを「なんてしあわせなことだろう!」と思えるって、、

なんなんだ!このパワーは!!


私は、しんぞうさんの元始的な生命力に、たじろぎ続けています。







今回の展覧会メッセージを再掲します。


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「愛」

 

なんという直球のタイトル。

こんな日が来るとは思ってなかった。

私は自分自身を見つめ、内部に入り込み、暗部や恥部をさらけ出し、制作してきた。

つもり。

つもりだったんだ。

 

光の向こうにおずおずと進み、

いま、もういちど、スタートラインに立つ。

 


私が本当に見たいもの、美しいものを制作する。

まず私を愛すところから始める。



__________


ご来訪くださいました皆様、ありがとうございました。

DM設置やSNS等の発信にご協力くださいました事業所ならびに関係者の皆様、
いつもありがとうございます。

ともに展覧会を楽しんでくださいました皆様と、しんぞうさんに、
心より感謝御礼申し上げます。

また次回、長岡でお目にかかれることをたのしみに。


▶しんぞうさんはこのあと10月に京都はHRDgalleryでのグループ展と、
11月に韓国ソウルでの個展を予定しておられます。

お近くの皆様、どうぞおたのしみに。






しんぞうさんに、

出会えた皆様に、

 
《光あれ!》


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▶次回展覧会は10/8より





  野坂衣織 × 川村翠  2人展「Cantabile」

2025.10.8(水)-19(日)
OPEN    11:00-17:00 ※最終日は16時まで
休廊日  10(金)、15(水)


詳細は後日、ご案内いたします。