岡谷敦魚さんと菅野泰史さんの作品は、
それぞれ間近で吸い込まれるようにして過ごしたのち、
我に返って、小林花子さんの作品越しに眺めるのもまた
今展覧会ならではの特別な光景
時にノミもカンナも握りし指先より紡がれたる絹糸は
天に向かいて垂直に舞い上がりたるものたちのまなざし
緻密さは自由な羽ばたきに
地に根を張る力強さは
ちいさきひとに寄りそうやさしさに
天と地、対極、はるか遠くにあると思いしものも
実はすぐ傍ら、表裏、あるいは細い糸にてつながりたるやも
極めて個人的な心象を表現されるとのこと
その内面世界の雄大なることを作品に感じます
作家ファイルもぜひご参照ください
【略歴】 HANAKO KOBAYASHI
1971年 東京都生まれ
1995年 武蔵野美術大学彫刻科卒業
1997年 愛知県立芸術大学大学院美術研究科修了
小林花子さんと菅野泰史さんの作品は、
昼と夜とで随分異なる印象をみせてくれます