2021年3月22日月曜日

コロナ禍の一年

2021年春の展覧会が近づいてきました 。

不安いっぱいで過ごした昨春のことを思い出します。





深刻さを増していく新型コロナの報道から目が離せなくて、オロオロしながら出展作家たちと相談し、気持ちを合わせ、政府や自治体の見解をもとに開催を判断したものの、対策は何をどこまですればいいのか、マスクも消毒液も品薄で高騰し、殺伐としたニュースも聞かれる中、


お客様の気持ちは、、、

作家の気持ちは、、、



起こりうることに備えるのがつとめゆえ、答えのないことを考えて、考えて、、、
 
そして、 動揺を加速したり閉塞感を強める側にならない在り方、を模索しました。



「もしも」を思えば緊張感は途切れることなく、得も言われぬ重圧からくる緊張で疲弊した日々。

(今も解放されることなく厳しい現場に居る方々がおられることを、忘れまいと思います)


消毒液を設置した入り口、不慣れなマスクでのやり取り、それまでより詳細な連絡先を個別の用紙に書いていただいたり、作品についてお伝えする会話も控えがちに、消毒や換気はさりげなくするがいいのか、わかるようにするのがいいのか、、、


疲れました、疲れましたが結果、素晴らしき春であり、素晴らしき一年でした。



模索と緊張の日々の中でちからをくれたのは、

どんなときにもこころ惹かれるものを求めてお越しくださるお客様方と、

自らの表現の追求のために手を止めることのない作家と、

その結実であるひとつひとつの作品と、

変わらず四季の営みをみせる外の緑たち。


ここにあるもの全てでした。



なんというしあわせなことかと思います。


お客様の反応から教わること、励まされることの多さは、翻って私に「アートのチカラ」と、そこにある「希望」を感じさせてくれました。


不確実さに翻弄された一年だからこそ、そんな中でも揺らがないものに出会えたのかもしれず、特別な思いを刻んだ一年でした。



この春も様々に気の抜けない状況が続いていますが、引き続き基本的なことを心がけつつ、マスク越しのスマイルを交わしながら、この場所でできることを大切につとめます。


3月29日(月)11:00~ 春の展覧会「hope」開幕です




3/22 雨上がりの曇天

メゾン裏の桜は遠目にもわかるくらいに蕾が膨らんで、
もうほんのりと赤みを帯びてきました




3/23




もう、カウントダウンです


冬の間、荒涼としていた川べりには
青々とした下草が勢いよく芽吹きだし

柿川の春の はじまりです