2025年5月12日月曜日

Pegasusの会/近藤 充

 《 第10回 Pegasusの会展 》

5/13(火)~25(日)
OPEN 11:00~17:00   ※最終日は16時まで
休廊日   5/16(金)、21(水)


▶猪爪彦一(油彩) 
在廊  5/13(終日)、18(午後)、19(午後)、25(時間未定)
▶金内沙樹(油彩) 在廊  5/17、18、24、25(各日とも終日)
▶近藤 充(岩絵具・アクリル・テンペラ混合技法)在廊5/18、24、25(各日午後)








《街角》

岩絵具・アクリル・テンペラ混合技法
21.0×31.0㎝




◆近藤 充 / KONDO Mitsuru


【略歴】
 

1964  新潟市生まれ

1987  アリゾナ州立大学留学・中南米遊学

1990年 新潟芸術美術展 連盟大賞

1991  新潟大学大学院修了

1992  伊丹大賞展 大賞(兵庫県伊丹市・伊丹市立美術ギャラリー)

    伊藤廉記念賞展(名古屋日動画廊)

1995  千石大賞展 大賞(新潟・千石ギャラリー)

1997  銀座大賞展 2席(東京・正光画廊)

1999  個展(新潟・ギャラリー小さな森)

2000  フィレンツェ賞展 特別賞(新潟・雪梁舎美術館)

2001  個展(新潟・羊画廊)【同 ’03’05’07’09開催】

2002年 花の美術大賞展 受賞(兵庫県加西市)

2003年 新潟の洋画家6人展(弥彦コミュニティセンター)

2004  新潟の作家100人展(新潟県立万代島美術館企画)【同 ’06年開催】

              風の会選抜展(イタリア・レカナーティ)

2005年「萬代橋十景展」(新潟伊勢丹・新潟日報社企画)

2009年「記憶のかたち展」(新潟県立万代島美術館企画)

2010  個展(新潟・ギャラリー万代島)【同 ’13年開催】

2014年 風の会展(新潟・雪梁舎美術館企画)

Pegasusの会展・新潟」(新潟市美術館)【同’15’17’18’19年開催】

2015年「箱展」(加茂・アトリエきっか)

2016年 個展(新潟・ギャラリーあらき)【同’18’20’22年開催】

2018年 風の会展(イタリア・フィレンツェ)

2019年 あたらしいかたち展 (新潟市新津美術館企画)

2021年「Pegasusの会展・長岡」(長岡・たびのそら屋)【同’22’23’24年開催】

2024年「近藤充展 -追想の旅-」(弥彦の丘美術館企画)

 

無所属・新潟県美術家連盟常務理事









【メッセージ】


バチカン美術館で、古代ローマの壁画の断片を見たことがあります。

各々、出所が違う物が、目立たない場所にまとめられて展示されていました。
それらは大きな壁画の一部分の、ほんの小さなカケラなのですが、以外にも力強く
愛おしい物達でした。
そんな小片の外側に、どんな絵画世界が広がっていたのかと、とりとめのない想像を
楽しみました。

今回は、そんなカケラをイメージしながら制作した作品を展示いたします。







《ミモザの頃》




ヨーロッパの古い壁画の一部のようなフォルムをイメージした作品を、
独自のテンペラ技法によって手掛けて来られた近藤充さん。

その追求は、このたび新たな展開へ。

従来は自作したパネルを支持体に用いておられましたが、今回は端材を用い、
より一層、自由で、剥がれ落ちた「断片」を思わせる形状となりました。


四角形をベースにした絵画は、一般的にその内側へと観る人の視線を誘うのに対し、
これらの自在な形状の作品は、その周囲はどのように描かれていたのかと、
作品の「外側」へと意識を向かわせる意向も含まれているとのこと。


上記作家メッセージに、
壁画の「小さなカケラ」が思いのほか力強く感じられたことがしたためられているように、
今回の作品はまさに、
これまでより面積も厚みもコンパクトになったにもかかわらず、
むしろ存在感を増したように感じられます。


そんな変化の味わいまた、定点観測のようにこの会場で4年間、
お話を伺える距離で拝見させていただけたからこそであるかもしれないと、
ありがたく思いながら、たびのそら屋では5度目となる「第10回 Pegasusの会展」。

5/13開幕です💐







《雪ふる》



画像の色彩は実作品を再現できていません。

喫茶室に展示された動物シリーズの小品とあわせて、
新緑の中の静かなるショートトリップをおたのしみください。