2021年10月15日金曜日

ワタナベメイ展①削って描く

ワタナベメイ展 - Object -

2021/10/11(mon)~24(sun)
OPEN  11~17 / CLOSED  10/14・20 



3DCGをベースに展開する
平面の《 Object 》と立体の《 fig1 》



《 Object 》アクリル絵具・色鉛筆・水彩絵具・パテ・パネル sold out)
  H91×W72.7㎝/2021

《 fig1 》アクリル絵具・PLA樹脂
  W9.0×D8.0×H12.7㎝/2021

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長岡では初開催となるメイさんの今展は、

初めての方にも、従来のファンの方々にも、
新鮮な驚きと、胸の奥のざわめき、、、高揚、、、

感性がショートしてバチバチと、やわらかにまばゆい火花が見えるような、

遭遇の空間となっています。







《 うねうね 》

アクリル絵具・色鉛筆・水彩絵具・パテ・パネル
H33.3×W24.2㎝ / 2019





《 ボタニカル 》

アクリル絵具・色鉛筆・水彩絵具・パテ・パネル
H30×W30㎝ / 2019

sold out




メイさんといえば、大きな瞳のクールでお洒落な女の子の絵画が印象的ですが、
注目すべきはこの作品が「筆で描かれていない」ということです。


全く筆を使わないということではなく、彩色時には使うとのことですが、
描くことにおいてのメインの画材は筆ではなく、着彩した下地を削ることで描画されています。


パテを盛り、アクリル絵具で彩色した画面から、削り出すようにして描くという独自の技法は、削るという感触を基調にしたものです。

見た目だけでも十二分にインパクトがあり、独特な魅力を感じる作品たちですが、

多様な作品が並ぶ今展では、メイさんの技法のはじまりを知っていただくと、
より堪能していただけるのではないかと思います。







《 ヤマノ 》

ドライポイント 
H10×W10㎝ / 2021





《 爽 》

ドライポイント 
H10×W8.5㎝ / 2021


今展の前に開催した「このすく展」で、ひと足先にメイさんの塩ビ版ドライポイントの作品をご覧くださった方もおられると思いますが、今展でも塩ビ版の版画と銅版画が展示されています。

(「このすく展」でのご紹介⇒



もともと彫刻に関心があったというメイさんは、
日々のドローイングから人物画に興味を抱き、筆以外での平面作品の制作方法を模索。


そこで「版画なるものは削って描くらしい」と考え、独自の技法を編み出していかれます。


「版画」については専用の設備を要するため、気になりながらも本格的に学んだことはなかったとのこと。

このたび制作設備を備えた「工房このすく」ができたことを契機に、版画作品のシリーズが誕生しました。


塩ビ版は細い線が描きにくい画材だそうですが、メイさんは日頃の技法が ”削り出すようにして描く” ものであったため、初制作にして脅威的に繊細な版が生まれ、銅版画の作家たちを驚かせています。






この「版画」が、今展のメインとなる3DCGによる「オブジェクト」と、
メイさんの中では同じ位置づけにあるということが、私にはひとつの衝撃でした。

まずはそのことを反芻し、咀嚼しながら、開幕からの数日を過ごしました。





立体と平面の《 unico 》


立体《 unico_layer 》アクリル板(2021)

平面《 unico_f.obj 》 アクリル絵具・色鉛筆・水彩絵具・パテ・パネル(2021) sold out

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こちらメイさんお気に入りのオリジナルキャラクター、ユニコーンの uni ちゃんですが、アクリル板で作られた《 unico_layer 》は、3DCGから派生した「オブジェクト」に対して、2D(平面のイラスト)から生まれた立体作品。


見た目でもう、かわいくて、それだけで完結したくなる作品ですが、
こちらもまた彼女の中に展開する思考の、核心を現した作品である様子。

気になります。


週末は、メイさん、都合のつく範囲で在廊されます。
会えたらラッキー☆

私は ユニ ちゃんについて更に迫りたいと思います。


どうぞお出かけください。


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ワタナベメイ