2021年10月2日土曜日

追記・仲森さんと写真製版

東京におられる仲森仁さんに、作家紹介の記事を書かせていただいた旨をお伝えしたところ、往復書簡のようなうれしいご返信をいただきました。

メールの一部を、ご了解を得て追記として記載させていただきます。

(画像は仲森さんのオープンアトリエの際に撮らせていただいたものです。)





「写真製版」と「写真」の違いについて、

「物質」性の違いがあるものの、ストレート写真との大差がないような仕上がりのポリマー(樹脂板)による写真製版でしたが、

振り返ってみて、写真で言うフィルム(ネガ)をもう一度、版に置き換えて、作り起こす行程のなかで、時間軸のようなもの、リアリティが失われるような感覚があり、それが、なぜなのか、今はそのことについて考えています。

上手く言葉で、まとめられませんが、やっぱり普通の写真とは違う存在感になる表現に、魅了されているのだと思います。







そうそう、仲森さんは、日頃は「銅板」に写真製版をしておられて、「このすく」の制作環境に合わせて変更してくださった「樹脂板」より、銅板の作品の方が凹凸が感じられて「版画」として見えやすいとのことでした。


でも、いずれにしても、
リアリティを発揮したい「写真」があるとしたら、
リアリティを失うような過程を含むのが写真製版で

仲森さんは、その言葉にしがたい過程を含む技法に「魅了されている」と、、、


私は、そここそが興味深いです。

制作にかかる「時間」に意味や嗜好があることについて、他の作家の方々からお聞きした話を思い起こします。





私の初歩的な問いかけに、仲森さんも改めて自問自答してくださったとのこと。

長岡滞在からひと月が経ち、あの1ヵ月は「とても充実した濃密な時間だった」と思い返していますと書き添えてくださったことも、とてもうれしいことでした。


こうして時間が経ったのちにも続くこと、
じんわりとわかることがあることの、うれしさ。


レジデンスの後に「このすく展」で、よかったです。


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会期はいよいよ土日を残すのみとなりました。
出展者の皆様が交互に在廊してくださいます。
どうぞお出かけください。


1周年記念「このすく展」

2021/9/24(金)~10/3(日)※9/29(水)休廊日

OPEN  11~17 ※最終日は16時まで

【工房このすく】

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