2025年9月17日水曜日

しんぞう個展「愛」/光の向こうへ

しんぞう個展「愛」

会期    2025.9.9(火)~21(日)
OPEN    11:00~17:00 ※最終日は16時まで
休廊日   9/12(金)、17(水) ←本日は休廊日です

▶在廊日 9/13,14,15,20,21(各日13時頃~)
▶Instagram⇒  sinzow_art






《光の向こうへ》

22.7×15.8㎝

sold out






自分の中に、まだ見れていないトビラがあったことに気付いたしんぞうさん。


光のさす方向に進んでいこう、

また一から、再出発。


グッズなどと共に喫茶室に展示されたのは、そんな気持ちを象徴する作品。






赤い壁に飾られていると、赤いお目目が
ちょっとコワイかもなのですが、、






自然光でみると、力強いうつくしさ


青だけじゃだめなんだ

らんらんとした眼で見つめるものは、、、





《 そろそろあちらの世界へ行きますね 》

22.7×15.8㎝





格闘を終えたところでしょうか。。。

湯気立ち、なにかほとばしっているような










しあわせな世界へまいります











《 光あれ! 》

80.3×100㎝




出展作の中で一番最初に描かれた作品

ここからはじまる







語らいの尽きなかった在廊日

ロックな SINZOW Tシャツを着こなすお客様としんぞうさん


作家名だけだと男性だと思っている方がまだまだ多くいらっしゃって、
知らずに会われた瞬間の驚きがたのしかったりするのですが、、、
両サイドはおともだちとお客様です







▶会期末、9/20(土)、21(日)は午後からしんぞうさん在廊で
最終日は16時にて閉幕です。




2025年9月15日月曜日

しんぞう個展「愛」/ナンニモナイ:Wildly dance

 しんぞう個展「愛」

会期    2025.9.9(火)~21(日)
OPEN    11:00~17:00 ※最終日は16時まで
休廊日   9/12(金)、17(水)

▶在廊日 9/13,14,15,20,21(各日13時頃~)
▶Instagram⇒  sinzow_art

_______________________

展示作品はすべて販売品です。お支払いは現金もしくは会期中のお振込みのみです。
グッズ以外の作品のお渡しは会期後となります。
画材は acryllic on canvas/2025制作。一部作品には別売の専用額があります。
色彩は再現できておりません。会場で実作品をおたのしみください。





《 ナンニモナイ 》

18×14㎝







《 新しい命 》

22.7×15.8㎝






このたのしげな作品が生まれてきた背景には、
知らなかった自分との衝撃的な出会いがあった様子。


十分知り尽くしたつもりになっていた自分の中に、
まだ見ていない世界があったと、
気づかされる出来事があったとのこと。








奥の壁面に展示された《 光あれ!》の手前に
もうひとつのメインともいうべき、
強い印象を残す4連作があります。

多くの方に好評をいただいている明るい作品、
一緒に口ずさみたくなるたのしい作品の前に、

まずはこの作品たちを語らないわけにはいきません。





《 Lucky girl  

41×31.8㎝



泣いているように見えて《Lucky girl》 なのはなぜ、、、 とお尋ねすると、

描いたのは「抜け殻」みたいなぺらぺらの皮のようなもので、

この歳になってまだ剥けるものがあった! 
 ⇒まだ新しい自分があることに気付けてよかった!
  ⇒なんてしあわせなんだろう!

そんな気持ちの 《Lucky girl》 



それはやっぱり、泣きたくなるような出来事であったかもしれません。

愕然とすると同時に、張りめぐらせていたものが図らずもほどけた
安堵の出来事でもあったかもしれないと想像します。。。






《 Wildly dance 》

41×31.8㎝




涙のあとは乱舞

着飾ることなく、素の自分だけで歓喜に身をゆだねるダンサーたち





《 Wildly dance No.2 》

65.2×53㎝




喫茶室にある作品カタログをご覧いただくと見て取れるように、
灰色にくすんだ色彩や墨絵のような画風の時代を経て、前回個展の2023年頃は、
なるべく明るい色を使いちょっと笑えるようなモチーフも意識していたと
振り返るしんぞうさん。

今はモチーフに意味を求め過ぎなくなったことに加えて、
明るいも暗いも、どちらもあっていいと思うように変わったとのこと。







《 こんにちは 》

41×31.8㎝



このコの顔は、一体なんでこんなに黒くなったか、、、

なかなか納得いく顔にならなくて何度も描き直し
絵具が重ねられた結果のこのお顔だそうで、

会場の誰よりもうれしそうなにっこり笑顔でコンニチハ。


「(顔)黒くなっちゃったーー と思いながら描いてました」と言うしんぞうさんが
このコと同じく、なんともうれしそうだったこと。







Wildly dance》の流れをくむ《ナンニモナイ》は

無心に描き終えたときにふと、その言葉が浮かび、描き添えたとのこと







ナンニモナイ、からはじまる、新たな命のよろこび







急遽、決定した富川岳さんのトークイベント(会場は真向かいの富川屋さん)のお知らせの中で、
著書『シシになる。ー遠野異界探訪記』の画像も Instagram にアップしたところ

帯に書かれた森田真生さんの文章を読んだしんぞうさんが、コメントしてくださいました。








「 考えるだけでなく身を持ってなす。今の私だー😍

場所の声に耳を傾け、ひたすら踊る🔥🔥これが今の私の制作です! 」







そこに目を留めてくださるしんぞうさんのアンテナが、さすがなのですが、

《Wildly dance》はそういう踊りだったのだと、
岳さんの「シシ踊り」を通してイメージさせてもらえるなんて、凄いシンクロニシティ。


10/10のトークイベントはあっという間に満席になってしまったのですが、
(詳細はこちらのトピックスをご参照ください⇒

何がどうつながっていくか、わかりません。


いくつもの物語が常に交差して、

申し込みに間に合わなかった方の頭の中にも、すでにシシは棲み、


会うべきものと、会うべきときに、出逢うのでしょう。







未だ見ぬ世界への扉。

富川岳 著『シシになる。ー遠野異界探訪記』(亜紀書房)
販売しております。


▶5/15(月祝)しんぞうさん、午後から在廊です。




2025年9月13日土曜日

旅コーヒー/さとう珈琲豆直売さん

 喫茶室では展覧会ごとに異なるお店から取り寄せたコーヒーを
「旅コーヒー」と称してご紹介しています。

旅先で出会ったまた訪ねたいお店を中心に、地元のお店さんのこともあれば、
出展作家にゆかりのお店をご紹介いただくこともあります。

今回は、この夏の東北旅の続きのような気持ちのセレクトで、
「旅コーヒー」としては初めて、縁もゆかりもないお店、

岩手県は宮古市にある「さとう珈琲豆直売 」さんのお豆です。
https://satocoffeebeans.ocnk.net/









まだ訪ねたこともなく、お味見もしていない状態で、パッケージデザインとHPから発信されるものに心惹かれて、確信をもってお取り寄せしました。


いつものように、「いつかの旅の手がかり」としてショップカードを同封してくださるようお願いしたところ、「ショップカードは無いので何か印刷物を同封します」とお返事くださり、届いたのがこちら↓





大好きーーー ☆





会ったことも行ったこともない、薦められたわけでもないのに
お味見する前からファンになり

早くお客様にお伝えしたい!と思うようなお店は
そうそうあるものではありません





だって「毒見珈琲」とか😆


そら屋のお客様、一緒に愉しんでくださるからうれしい!💕

(しっかり真面目に焙煎されたコーヒーです☕✨





ギフトで入れてくださったドリップパックのパッケージも
どれも見ていただきたい





カラスだもの、くまだもの







「さとう」さんは衣料店でもあり、ネットから垣間見るにつけ気になるものがたくさん。

いつかお訪ねしたいお店です。

この夏の印象的な旅路と、いつかの旅と、夕日が沈まない宮古の海を思いながら。






昨年から、来年こそは宮城丸森に居を移して3年になる平野照子さんを訪ねようと思っていたところ、
春に富川岳さんに出会ったことから岩手遠野も訪ねることにして、
往路は仙台からまっすぐ遠野へ。
帰路は三陸方面、陸前高田から沿岸に出て石巻経由で帰ってきました。


行く先々、要所要所で、未だに残る各種災害の傷跡を目の当たりにしながら、
それぞれの地に暮らすひとの生業や、未来への模索を垣間見たり、
その土地ならではのものをいただき、はじめての景色に目を奪われ続け、
立ち寄ったお店で地元の方と語らえたのがうれしかったり、
言葉にならない複雑な思いの一端に触れさせてもらいながら、

みんな一生懸命に生きていて

どの地に暮らすひとにも幸あれと、願うような旅でした。



***



そして思いました


津波も洪水も本当に大変なこと。

逃げ遅れを繰り返さないために、伝えていかねばならないこと。

三陸では2か所の津波の伝承館に立ち寄ることができ、本当に胸の詰まる思いになりました。
能登地震では上越でも津波被害があり、地元の方は本当に恐しかったことと思います。



そんなことを思うほど、だから尚更、

新潟に、長岡に、暮らす私たちは、福島から、もっと学んだ方がいい と、

思わずにはいられません。


「その時」何が起こるか、 起こったか、

少なくとも諸々の「人災」を回避するために、
できること、すべきことは何か、、、


福島原発事故を総括し、まだ終わっていないことを伝える場所に、
私は行ったことがありません。 (あるのでしょうか?)

見えないもの、語りにくいもののことを、どう伝えているかな、、、


って、、、 



私はさとう珈琲豆さんみたいな
ど直球真剣なユーモアがほしい!



2025年9月12日金曜日

【お知らせ】10/10トークイベント(共催)

急遽、決まったトークイベントの共催。
早くも席数の残りが少なくなったとのことで、取り急ぎのご案内です。

会場はたびのそら屋の真向かいにある割烹・仕出し「富川屋」さんの2階です。
旧知の方々のみならず、新たに出会ってくださる方にも
お越しいただけますことを願っています。

▶富川岳 著『シシになる。ー遠野異界探訪記』(亜紀書房)
たびのそら屋にて発売中(税込2,350円)

_____________________

▶追記 :満員御礼 (以後、キャンセル待ちでの受付となります)

(岳さんのインフォメーションより)

大変申し訳ございませんが、10/10@長岡のイベントは満員御礼となりました。
10/11(土)18時から新潟市古町の「SAN」、
10/12(日)午前10時から燕市の「みんなの図書館ぶくぶく」でもトークイベントを開催しますので、
予定が合う方はそちらをご検討いただけますと幸いです。
お問い合わせ先:info@tomikawaya.com
  

______________________

(以下はInstagramとFacebookと同様の内容に加筆したもので、満員になる前段階にアップした告知です)






急遽、開催が決定いたしました。


10/10のトークイベントの共催と聞き手を務めさせていただきます。
ことの顛末はまた追々として、イベントの詳細は富川岳さんのInstagramをご参照ください。
たびのそら屋店頭では「しんぞう個展」初日から話題にさせていただいているのですが、 岳さんがInstagramにアップするやいなや早くもお席の残りが少なくなりました!
お申込みは以下の専用フォームから、どうぞお早めに。
_____________

『シシになる。──遠野異界探訪記』(亜紀書房)刊行記念
遠野異界探訪記
─ シシになった倅 ─
■日時:10月10日(金)19:00~21:00(開場18:30)
■場所:富川屋(新潟県長岡市呉服町1-3-11)
■定員:20名⇒ 25名に増員決定
■参加費:1,500円(ドリンク・軽食付)
■申込み方法:フォームに必要事項をご記入ください(プロフィールにURL)
■問い合わせ:info@tomikawaya.com
■共催:maison de たびのそら屋

_____________
同トークイベントは長岡開催のほか、10/11は新潟古町(百年長屋 SAN)、 10/12は燕市(みんなの図書館ぶくぶく)でも開催されます。 岳さんのインフォメーションをご参照のほど、お近くの会場でおたのしみください。








▶富川岳さんの著書『シシになる。-遠野異界探訪記』(亜紀書房)
入荷しました(税込2,530円) ※好評につき重版決定✨






岩手県遠野の伝統芸能「シシ踊り」に馴染みの無い方も多いと思いますが、 「遠野」も「遠野物語」も「民俗学」も知らずとも、引き込まれ、心の震えにいつしか共振。
私たちは何に向かってこの時代を生きるのか。
若い方にこそ出会っていただきたい、進行中の人生の物語🐐✨
ぜひ、たびのそら屋でお求めください。






富川岳さんは、たびのそら屋の真向かいにある割烹・仕出し「富川屋」の倅(せがれ)さん。

富川屋さんのご夫妻には、2018年にここで暮らすことになって以来、 あたたかく見守り、励ましていただいてきました。

そのご子息である岳さんと初めてお会いしたのは、今年の春の展覧会 《Ⅰam / 編む 》の会期中のこと。

それから Instagramで岳さんのことを知り、心惹かれるままに、 この夏は旅の進路を東北に向け、駆け足でしたが遠野も訪ねることができました。







右端に写っているのはその時の出展者・原田甚助農園/原田悠歩さんの「馬」 (古来より神の乗り物とされる)ですが、
岳さんは彼女が手掛けた縁起ものの「亀」にも関心を寄せてくださいました。 そんなこともあって悠歩さんが7月の展覧会に来てくださった折に、
遠野に行ってきます、と口走ったところ、
「遠野?!まさに今!遠野に行くという友人を駅まで送ってきたところです!!」と、、

そんなことってあるかな!


何がどうつながって、どこに導いてくれるご縁なのか、、、

岳さんご実家の真向かいであるということで、 トークイベントの共催と聞き手をさせていただきます。

他会場では、そうそうたる方々が聞き手やゲストをおつとめであることを思うと、
お越しくださる方にはたのしみ半減で申し訳ない気持ちですが、
その分、岳さんとお客様が近い会場になればと思います。 富川屋さんがご用意くださる軽食をつまみながら、 なつかしさと新たな世界の入り混じるひとときを。

___________________________

▶10月のたびのそら屋の展覧会は
《 野坂衣織・川村翠 2人展 「Cantabile」》 
10月8日(水)~19(日) OPEN  11:00~17:00 ※最終日は16時まで
休廊日 10/10(金)、15(水)

岳さんのトークイベント当日は休廊日です。 (これまた偶然にも岳さんの希望日がその日だったのです。)
たびのそら屋はクローズしておりますのでご注意ください。



しんぞう個展「愛」/自給自足

しんぞう個展「愛」

会期    2025.9.9(火)~21(日)
OPEN    11:00~17:00 ※最終日は16時まで
休廊日   9/12(金)、17(水)

▶在廊日 9/13,14,15,20,21(各日13時頃~)
▶Instagram⇒  sinzow_art








《はじける》

18×14㎝






制作時間が取れないときにも、一気に描き上げることのできる小さい画面
をたのしめるようになったしんぞうさん。


もりもりに絵具を置くことを好みますが、
描きたい速度に絵具の乾きが追い付いてくれず、もどかしさを感じていたところ、

そうか☆ 削って下の色を出せば線を描ける、と気がついて、
ペインティングナイフで線を描くようになったというのも、今回の新たな展開です。






《 Riverside 》

18×14㎝













削る技法では、ベースに何色を塗るか、というのがこれまでにも増して重要で、
削って現れる色、上塗りした絵具との混ざり合い、
イメージと、それを超えた偶然性をたのしみながらの制作。







《 Golf 》

22.7×15.8㎝











うつくしいな… と思って眺めていた背景の「グラデーション」。

それを描くのも新たな挑戦で、
ずっと描いてみたい「憧れ」だったのですって。。。


しんぞうさんからは、ときどきそういったセリフをお聞きします。



「自分はやわらやかできれいな色を使っちゃいけない、、、」

そんなふうに思っていた時もあったのだとか。

人工物の多い環境で育ったことから、自然の色彩をよく知りもしないで、、と、、、





《 Boxer 》

41×31.8㎝



使ってもいいと許せたのは新潟に来てから10年も過ぎたころ、
海辺の夕日や、うつくしい景色をたくさん吸収したと思えてからだったとのこと、、


なんて真摯で、いとおしいひとだろうかと、、

いつも思うのです。。










《 自給自足 》

65.2×53㎝




自分から生えた植物を食する、循環のひと。



たくさんのお日様みたいなお友だちや、家族に光合成を手伝われながら、

自分で見つけて、はぐくみ、育てる、、 


モチーフに描かれたひとは、すでに「師匠」の貫禄。





  上)《 Riverside 》     下)元絵の《汗 光る》 






イチオシの《汗 光る》長袖Tシャツは在庫僅少

黒(M・L)、白(L)、グレー(М)各1枚ずつ



▶喫茶室には作品集、ポストカードと併せて、オリジナルプリントの半袖Tシャツやトートバッグを販売しています。すべてのデザイン、色違い、サイズ違いを出していません。気になる方はお声がけください。










《 Thinking man 》

前回2023年の展覧会の出品作
日頃はガラス棚におります



それはいつも挑戦のカタチ