2025年4月18日金曜日

【御礼】I am/編む

 2025年4月1日から13日に開催いたしました、8年目を迎える春の展覧会
《 I am / 編む 》は、連日大盛況をいただき、
満開の桜景色に彩られながら無事に閉幕いたしました。


今回も、語り尽くせない感動がたくさんありました。

ご来場くださいました皆様、
素晴らしき作品を寄せてくださいました作家の皆様、

いつもながら発信にご協力くださいました皆様に、
心より感謝御礼申し上げます。









閉幕後は少し慌ただしく過ごしておりました。

ギャラリーには、搬出待ちの勝見さんの作品と、刻々と移りゆく桜景色。









返す返すも、素晴らしい展覧会でした。

本当にたくさんのご来訪をいただき、
現場では全力疾走、完全燃焼✨


その分、一日を終えると力尽き、、、
ブログの発信は全く追いつきませんでした。

今回はInstagramを先行してアップしていましたが、
終盤、連日夜更かししても書ききれぬまま、

発信については完全・不完全燃焼🔥💦


昨年あたりから展覧会のライブ感アゲアゲの、現場の熱気アツアツなのですが、
今回はまた一段と濃厚で、 印象的で、

感慨深い時間を過ごさせていただきました。





2025.4.9 御幸橋より

そら屋の桜(右)、今年の開花は4/5でした。
満開になるころ対岸の桜(左)が咲き始めます。





そんな素晴らしい会期と同時に、

春とはこんなにもかなしい季節であったかと、思うような、、

叔父の一周忌に加えての、つらい訃報が相次ぎました。。



哀悼の気持ちは、まだことばにしがたいですが、


いつもたどり着く答えはひとつ。



生かされている者として、

至らぬなりに、できる限りを。


今日、会えたひとを大切に。

たのしみながら、日々を尽くしてまいりましょう🌼 




それが私の 《 I am … 》

かなと、思う春。







Instagramはアカウントが無いと閲覧し続けられないのが残念なところ。
⇒ @tabino_soraya 

加筆しながら、ぼちぼちとブログにアーカイブを綴りたいと思います。





2025年4月11日金曜日

加納いずみさんの「雑文」

うれしいにぎわいをいただいている春の展覧会《 I am / 編む 》。
連日、店頭での語らいを満喫して力尽き、ブログ更新が追いつかぬままに早くも会期末。

今回は Instagram 先行で発信しています⇒ @
tabino_soraya
アカウントがある方はどうぞご覧ください。

例年この界隈では一番に咲くそら屋裏の桜は、週末にはちょうど満開。
追いかけるように対岸の桜も咲き始めました。




2025.4.9



5名の作家による、様々な「編む」をたのしませていただいています。

様々な素材を用いてコンセプチュアルな作品を手掛ける加納いずみさんは、
今展では絵画を中心にご出展くださいました。


毎度ながら込められた思いが気になるところですが、
今回は
「感性に頼りたい」との思いで、作品解説のキャプションは添えられませんでした。


皆様、どんなふうにご覧いただいたでしょうか。

私はいずみさんの発想や心情を綴ることばが好きです。

最終盤、答え合わせのように「雑文」と書かれた展覧会への思いと、
作品についてのコメントを
ご紹介いたします。






《SPRING》



《 I am/編む 》にあたって 雑文  (加納いずみ) 


毛糸での編み物、最近はやっているみたいですね。私も好きです。
家族とくだらない会話をしながら進める鍵編みも、寝食を惜しんで没頭する棒編みも好きです。
ずいぶん長い間していませんが。

寝ている時間、働いている時間、食事や衛生面の必要な時間のそれ以外、
いわゆる自由時間、休息時間と呼ばれている隙間に「編む」は発生します。

常に生産的なことをしていなくてはいけないと強迫観念にとらわれてしまいがちな
現代人にぴったりの作業なのかもしれません。

「家族のだんらんをしながらの編み物、気づくとマフラーが出来上がっている!!!」

うっかりするとすべてSNSの閲覧で溶けてしまいそうな時間が手を動かして行う作業に 
消化されるのはメンタル的にもよいかもしれませんね。

 

「編む」というテーマはとてもイメージがわきやすかったです。

今回はアクリル絵画を中心に作成しました。
細かい作業を続けることと編むことの共通点を見出そうと制作しています。

日常を積み重ねる、同じ作業を繰り返すというのは編むに似ている行為です。
細かい網目を折り重ねて完成する1枚のマフラーのように、
細かい作業が積み重なって俯瞰してみた後に出来上がる表面のテクスチャー、
見える景色を楽しんでいただきたいです。

 

20247月に開催させていただいた三人展では、コンセプチュアル作品としてかなり説明文を加えました。
「観る」と併せてかなり「読む」時間もあったと思います。

今回は感性に頼りたいと思い、展示では説明文をはじいています。

 




《ガーベラ》



〇ガーベラ

 学生時代に制作した手法でもう一度制作しています。
ちょうどスピッツの「ガーベラ」という曲を聴いていた頃で曲のイメージと重なることからタイトルにしました。(わかる人はいないと思いますが・・・かなり個人的なタイトルです。)
 小さな「まるかいてちょん」は細胞のつらなりや水の泡のようなものです。白いもやの中で薄いレイヤーのようにカーテンのようにおおわれている光そのもののイメージです。

 




〇迷路

 小学生のころ自由帳に描いていた迷路を本気出して描いたものです。


 



《  迷路 A 》





《  迷路 B 》





《  迷路 C 》





《  迷路 D 》




《  迷路 E 》








《 SPRING 》


SPRING

 水性ペンで線を引く作業を繰り返しています。今回は2パターン追加で作成しました。
暗い画像のもの、明るい色を選んで重ねて線を引いています。いずれも春の季節が魅せる気持ちの高揚、ハイになる感じ、新しい出会いやクラス替えの違う環境でグラグラしていて一歩足を踏み外すと違うルートになってしまいそうな不安定な感じからSPRINGにしています。








〇夜の海

「人魚は、南のほうの海にばかり棲んでいるのではありません。北の海にも棲んでいるのであります」から始まる小川未明の「赤い蝋燭と人魚」が好きです。この物語に出てくる海の描写があまりにも冬の日本海すぎて、これまで歌や映画で扱われる大きく広く母なる海と私が暮らす新潟の海を別物としてとらえていたことに気づけた作品です。





冷たくて重い黒い砂浜、常に止まない風、墨汁みたいな夜の海をイメージしました。

私の住むにいがたの夜の海です。

 





〇ネックレス

過去に一度発表したものをもう一度制作しました。今回は、トルソーもつけて百貨店風に。

楽しい作業でした。一番「編む」に沿っているかもしれません。

 








喫茶室窓辺には、石原さん、勝見さん、加納さんのポートフォリオのファイルがあります。
併せてご覧ください。






↑の画像には映っていませんが、、、






原田甚助農園さんの煎り豆(塩のみのNEWバージョン)と
乾物の大豆と小豆も追加で届けていただきました。

これまたあっという間に完売してしまいそうです☆彡



______________

2025 SPRING EXHIBITION 
《 I am / 編む 》

4.1(tue)-13(sun)
open 11:00-17:00
closed    4(fri)9(wed)

▶最終日の4/13(日)は、午後には作家全員在廊、16時にて閉幕です。


2025年4月6日日曜日

7年のビフォー・アフター/文香さんの竹かご

久しぶりに青空が広がった4/5
太陽を待ちわびていたそら屋裏の桜が開花しました。

今春も、開幕冒頭から「いい展覧会だなぁ…」としみじみ思うような語らいの風景と共に、
4/6、おかげ様で7周年を迎えます。

これまでに出会わせていただいたみなさま、
日々あたたかい励ましを寄せてくださるみなさま、
(展覧会をたのしんでくださることに何より励まされています)
いつか訪ねたいと思ってくださるみなさま、

こころより感謝御礼申し上げます。







下の画像は、ギャラリー窓辺に展示した成田文香さんの竹かご。
右側の青々としたのは今回の作品で、
左側は7年前の開廊記念企画展にご出展いただいた折に求めたものです。

喫茶室で7年を共に過ごしてきたかごは、あまり変化していないように思っていましたが、
並べてみるとすっかりいい飴色になっていました。








7
年の月日は、ものだけでなく、ひとにも少なからぬ変化をもたらし、
思うことはいろいろありますが、
このうつくしき経年の景色に、あやかりたいと思う8年目です。


これからも、大切なものを大切に。

どうぞよろしくお願いいたします。





佐渡の真竹で編まれた八ツ目のかごは、入れ子になる大・小、二つのサイズがあります。
売約済みのものはシールを貼っていますが、オーダーをお受けできます。
お声がけください。

















すっきりとしたフォルムの竹のおはしは、盛り付け箸にも、日常使いにも。


文香さんのお品はいずれも、暮らしの風景がキリリと、
そしてやわらかに変わるような印象です。








2025 SPRING EXHIBITION 《 I am / 編む 》

会期 4月1日(火)~13(日)
OPEN 11:00~17:00 ※最終日は16時まで
休廊日 4/4(金)、9(水) _____________________________________
出展者/出展内容(所在地)Instagram/在廊日
◆加納いずみ / 絵画(柏崎市)@mitty913 4/6、13(午後) ◆石原花音 / 絵画(長岡市)@poppy.0955 4/5、7(11~12時)12、13(午後) ◆勝見俊介 / ニット(阿賀野市)@shunsuke_knit_something 4/5、6、12、13(終日) ◆成田文香 / 竹編み(新潟市)4/13(午後) ◆原田悠歩:原田甚助農園 / 藁編み(長岡市)@harada_jinsuke_nouen 4/2、6,、13(14〜16時)





2025年3月25日火曜日

原田悠歩/藁編み

2025 SPRING EXHIBITION 《 I am / 編む 》

会期 4月1日(火)~13(日)
OPEN 11:00~17:00 ※最終日は16時まで
休廊日 4/4(金)、9(水) _____________________________________
出展者/出展内容(所在地)Instagram
加納いずみ / 絵画(柏崎市)@mitty913 石原花音 / 絵画(長岡市)@poppy.0955 勝見俊介 / ニット(阿賀野市)@shunsuke_knit_something 成田文香 / 竹編み(新潟市) 原田悠歩:原田甚助農園 / 藁編み(長岡市)@harada_jinsuke_nouen







◆原田悠歩(原田甚助農園) / HARADA Yuho(HARADA JINSUKENOUEN)

Instagram @harada_jinsuke_nouen

在廊日 4/2、6、13(14~16時頃)




【プロフィール】

1984年新潟生まれ

2020年さまざまな職業を経て、農業に就く。

2021年冬の仕事を求めて藁細工をはじめる。

現在、夫の実家の米農家を手伝いながら、新潟県で古くから伝わるしめ縄を中心に製作している。







【メッセージ】

毎日食べているお米のとなりに、藁細工に使う稲が育っています。
田んぼで風にそよぐ葉だったこの藁は、何代もつないでこられた種から芽を出し、昔から変わらない作り方で今もそばにあって、願いや祈りの形になったり、生活道具となってくれています。
今日もごはんがおいしい。







出展者のご紹介、最後となりました。

初めてご出展いただく原田悠歩さんは、
日頃はご家族で営む「原田甚助農園」の名で出品活動をしておられます。


昨年9月に出展していただいた「シロツメ舎」のマミさん(彼女もまた「編む」ができる御方です)に、
いわゆる「編み物展」ではなく、少し意外性のある「編む」の展覧会をしたい旨をお伝えし、
そんな
「編む」といえばどなたかご存じですか?とお尋ねしたところ、
原田さんのことを教えてくださいました。


インスタにアップされている藁編みのあれこれがどれもかわいくて、
こんなお品をつくる方がいらっしゃる若い女性がおられるなんて、、、
しかも長岡市は中之島という最寄りの地域にお住まいらしいと聞いて二重にびっくり。
それはぜひご出展いただき、とりわけこの地域の皆様に出会っていただきたいと思いました。


ご依頼する際、春の展覧会ということで季節的にどうかな…と案じましたが、
縁起物の飾りはお正月だけでなく日々の暮らしの中にもあってほしいと願っておられたり、
生活の道具は通年で作っていきたいと思っておられるとのことで、
今回、新たなアイテムも手掛けてくださったご様子です。


素材の「藁」は、専用のイネ科の植物を育てておられるとのこと。
藁編みの技と併せて、その「種子」を受け継ぐことができたのも
タイミングとしてギリギリのことであったとおっしゃっていました。


自然素材を用いた伝統工芸は、担い手の高齢化とともに、技術の伝承もさることながら
原料が入手できなくなることも深刻な問題であると聞きます。


竹編みの成田文香さんと、藁編みの原田悠歩さん。

嫁ぎ先の家業である農業と子育てを担いながら、
伝統の手技を受け継ぎ、暮らしの道具をつくりだしているおふたりが「編む」ものは、
やはり「竹」や「藁」だけではないように思えてなりません。






巡りくる春の景色とともに、5名の作家の「編む」ものを
どうぞおたのしみください


coming soon 🌸🌿✨



2025年3月24日月曜日

成田文香/竹編み

2025 SPRING EXHIBITION 《 I am / 編む 》

会期 4月1日(火)~13(日)
OPEN 11:00~17:00 ※最終日は16時まで
休廊日 4/4(金)、9(水) _____________________________________
出展者/出展内容(所在地)Instagram
加納いずみ / 絵画(柏崎市)@mitty913 石原花音 / 絵画(長岡市)@poppy.0955 勝見俊介 / ニット(阿賀野市)@shunsuke_knit_something 成田文香 / 竹編み(新潟市) 原田悠歩:原田甚助農園 / 藁編み(長岡市)@harada_jinsuke_nouen





◆成田文香 /  NARITA Fumika

在廊予定 4/13(時間未定)

※作家個人の発信媒体はありません


【プロフィール】

1984年   宮城県生まれ

2007年  長岡造形大学産業デザイン学科工業デザインコース卒業

2010年  大分県竹工芸訓練・支援センターにて竹工芸を一年間学ぶ

2016年  新潟市西蒲区にて竹細工を始める

 

【メッセージ】

自然から得る「竹」という素材の魅力と、
それを求めてくださる方々に支えられてここまで竹細工を続けることができました。
身近にある竹という素材の魅力を少しでも伝えられたら幸いです。

 

 






様々な「編む」に出会っていただきたい、春の展覧会。

アート表現の中に「編む」を感じる加納いずみさん、石原花音さん、
デザインされた編み目に、アートと手仕事、両方の魅力が炸裂する勝見俊介さん、

そして、伝統的な技で編まれた自然素材と手仕事のうつくしさをたのしませていただきたく
ご出展いただくのは、編みの成田文香さんと、藁編みの原田悠歩さんです。


成田さんには、2018年の開廊記念企画「あらたなはじまり展」の第Ⅱ期
「クラフトの光」でご出展いただいて以来となります。

その時の作家紹介はこちら⇒


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「あらたなはじまり展」では総勢38名の作家の皆様にご出展いただきました。
「展覧会」のテの字もよくわからないままのスタートであったことに加え、
低温が続いた厳しい冬で、水道管破損という大きなトラブルもあった中、
なんとかオープンにこぎつけたのは、ひとえに出展者の皆様のおかげでした。

その展覧会は人数が多かったこともあり「アート」と「クラフト」のくくりに分けて開催しましたが、
自身はアーティストではなく職人である、と自認している方もおられれば、
アート表現のために工芸的な手法を用いている方もおられ、
むしろカテゴリーの枠を超えていきたいという方もいらして、
早速に多くを学ばせていただいた展覧会でした。

その後もわからないなりに営みながら、両方が暮らしの中にあるのが自然で、
たびのそら屋の展覧会も、そのようでありたいと思うようになるまでに、
それほど時間はかかりませんでした。

どちらかに振り切った企画をすることもありますが、とりわけ春の周年祭は、
アートと手仕事の要素を織り交ぜ、そのハーモニーをたのしみたい気持ちで企画しています。

______________________


成田さんを再びお迎えすることで、
例年にも増して、「はじめての春」を思い出します。

その折に購入した四角い籠を、喫茶室で愛用しています。
うつくしく編まれ、キリリとしながらも、あたたかな風合の籠は、
作家の印象そのもののような存在です。

今春また、あらたなこころもちで作品と出会わせていただけることが
とてもうれしいです。







長岡での8度目の冬を無事に終えた安堵とともに
7周年の春



2025年3月22日土曜日

勝見俊介/ニット

2025 SPRING EXHIBITION 《 I am / 編む 》

会期 4月1日(火)~13(日)
OPEN 11:00~17:00 ※最終日は16時まで
休廊日 4/4(金)、9(水) _____________________________________
出展者/出展内容(所在地)Instagram
加納いずみ / 絵画(柏崎市)@mitty913 石原花音 / 絵画(長岡市)@poppy.0955 勝見俊介 / ニット(阿賀野市)@shunsuke_knit_something 成田文香 / 竹編み(新潟市) 原田悠歩:原田甚助農園 / 藁編み(長岡市)@harada_jinsuke_nouen








《 列 》

コットン、藍、モノフィラメント、木製パネル、アクリル、釘、テグス
91×116cm(2025年)



◆ 勝見俊介 / KATSUMI Shunsuke

Instagram @shunsuke_knit_something 
在廊予定 4/5、6、12、13 (各日とも終日)


【プロフィール】

1983年生まれ。新潟県阿賀野市在住
洋裁を学んだ後、ニット会社に入社

仕事を通してニットの面白さを知り、会社退社後、編み物教室で編み物を習う。
2019年より手編みと機械編で制作したニットによる衣類の展示を始める。
2022年よりファインアートの制作も始める。


▶展示歴

2019年 ギャラリーやまぼうし 個展 新潟市

2021年 ギャラリーやまぼうし 個展 新潟市

2022年 BAUHAUS 666 個展 新潟市

2022年 「SICF23」スパイラルホール 東京

2022年 「害蟲展」(東京、神奈川、大阪巡回) 優秀賞受賞

2022年 西脇市サムホール大賞展 入選 兵庫県 西脇市岡之山美術館

2023年 ギャラリー東京ユマニテbis 個展 東京

2024年 GALLERY DALSTON   個展 東京





【メッセージ】

ニットウェア以外の作品の展示は、新潟県では今回が初めてになります。
展示作品のほとんどは、かぎ編の連続パターンの編み地を使って制作しました。

編み地を編んだ後、パネルに取り付ける段階でそれを引っ張ったり、重量でたるませたり、逆にあまり変化をつけなかったり、いろいろ試行錯誤しながら、それぞれの編み地の持つ面白さを引き出す様なやり方で作りました。

全ての編み地は透明の糸が使われており、それがかなり重要な働き持っていて、その黒子の様な存在感も感じて頂きたいです。

画像を見ただけではわからない部分が多い作品だと思うので、
その辺りを実際に見て頂けたら嬉しいです。






この展覧会イメージが決まったのは、勝見さんの作品集がきっかけでした。

数年前に出会わせていただいた頃は、着ることのできるニットを手掛けておられたと思うのですが、
あるときInstagramに「むむ?✨👀これは一体…?」と思うような作品がアップされていて
気になっていたところ、

今はこんな作品をつくっています、と
2023年の個展の折に作成したという作品集を届けてくださいました。




















「編む」というリアルな人の手ワザと、
ART、デザインが融合されたニットの世界に、衝撃。。。


、、の前に、謎深まる、の期間がありました。


どうなっているのか、実物が見たい!

皆様も今はそんなお気持ちなのではないでしょうか。


実作品との対面まで、カウントダウンです。
どうぞおたのしみに。








勝見さんといえば、のお話をひとつ


2022年に西蒲区のギャラリー「BAUHAUS 666」さんで個展を開催される折、
主宰者の高橋洋子さんが「面白い作品をつくってるコだから」、
「観てやって、応援してやってください」とおっしゃったことを、
今も印象的な出来事として覚えています。


洋子さんご自身が、まさにそんな気持ちで若い作家や学生たちの観たり、
自身のギャラリーでの展覧会を開催しておられたのだと思います。


今年1月の急逝は、ご家族様や近しい皆様にはもちろん、
私にとっても信じがたい哀しい知らせとなりました。


高橋洋子さんには2018年の開廊記念企画展と、2023年の「有元利夫銅版画展」の折、
中村玄さん企画の記念版画集でお世話になりました。


昨年6月の「第9回 Pegasusuの会展」に、お仲間と一緒にお訪ねくださり、
ウッドデッキで、たのしそうに過ごしてくださったのが、お会いした最後となりました。


まだまだその背中から教わりたいことのある、偉大な先達でした。。


この春の展覧会を、洋子さんにもご覧いただきたかったです。。







近藤 充《 戴冠 》




高橋洋子さんに、謹んで哀悼の意を捧げます





  

2025年3月20日木曜日

石原花音/絵画

2025 SPRING EXHIBITION 《 I am / 編む 》

会期 4月1日(火)~13(日)
OPEN 11:00~17:00 ※最終日は16時まで
休廊日 4/4(金)、9(水) _____________________________________
出展者/出展内容(所在地)Instagram
加納いずみ / 絵画(柏崎市)@mitty913 石原花音 / 絵画(長岡市)@poppy.0955 勝見俊介 / ニット(阿賀野市)@shunsuke_knit_something 成田文香 / 竹編み(新潟市) 原田悠歩:原田甚助農園 / 藁編み(長岡市)@harada_jinsuke_nouen





《 ほしのいのち 》



◆ 石原花音 / ISHIHARA Kanon    
Instagram @poppy.0955 
在廊予定 4/5(午後)、4/7(11~12時)、4/12(午後)4/13(午後)


【プロフィール】

2008  新潟県長岡市生まれ

2019  30MOA美術館児童絵画作品展 銅賞

            52回手紙作文コンクール絵手紙部門 銀賞  暑中見舞い賞

2020  MOA美術館全国児童作品展2020特別企画展 金賞

2022  60回長岡市美術展覧会 新潟日報美術振興賞

2023  77回新潟県美術展覧会 にいがた未来賞

            コピックアワード2023 次世代アーティスト賞グランプリ

            61回長岡市美術展覧会 新潟日報美術振興賞

            51回芸展 新潟県美術文化振興賞

2024  第3回絹谷幸二美術館キッズ絵画コンクール 積水ハウス賞

            20回世界絵画大賞展 学生賞

            62回長岡市美術展覧会 新潟日報美術振興賞

2025
年 第4回 絵と言葉のチカラ展 未来賞

 





《 ニョロポン 》

コピックアワード2023 
次世代アーティスト賞グランプリ 受賞作




【メッセージ】

私は普段絵を描くときに、自分の感情を大切にしています。

感情というものは自分を構築するものであると同時に、自分の動力源でもあります。

今の私が考える絵を描くということの意味は、感情を編み、自分を蘇らせ、
再び記憶として残すことだと考えています。

自己を形作っている感情のパーツは何だろう。
そんなことを考えながら描いた作品たちを感じていただけたら嬉しいです。






《 分身 》

20回 世界絵画大賞展 学生賞 受賞作 
ミクストメディア/F30



たびのそら屋併設の「工房このすく」の「版画部」に、なんだかすごい絵を描くひと(当時中学生)がいるらしい… と伝え聞いていたところ、展覧会をゆっくりじっくり見て行かれる、お客様の中でもひときわ若い方が石原花音さんだと知ったのは、いつ頃だったでしょうか。


どんな絵を描いているのか、これからの希望などを聞かせていただいたのは、
それからまた少し後のこと。


2年ほどをかけて、まるで雪の日々を経て春の芽吹きを待つような、
これからどんな花を咲かせるひとなのだろうかと、どきどきするような心持ちで、
ゆっくりと出会わせていただいたように思います。


厳密には、私はまだ「実作品」には出会っておらず、
オンラインの画像やポートフォリオを拝見したのみなのですが、


先にご紹介した加納いずみさんの作品に、彼女の「時間」が編まれていると感じたように、
花音さんの細密に描き込まれた作品には、彼女の「世界」が編まれていると感じ、
今回の企画展への出展をご依頼しました。


プロフィールに書かれているように、すでにいくつもの公募展で受賞歴のある花音さん。
今回は新作と併せて受賞作と、公募展のために挑んだ初の大作《ほしのいのち》もご出展くださいます。

※上記画像の受賞作《ニョロポン》と《分身》は、それぞれ公募展のサイトでも紹介されています。


春の到来と共に、花音さんの世界と初めて対面させていただけることが、
とてもうれしいです。


長岡市展や藝展でご覧になられている方は改めて、
多くの皆様にとっては、はじめましてとなる出会いを、
たのしみにしていただけたらと思います。

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▶冒頭に記載したご本人発信のInstagramアカウントとは別に、もうひとつ、
お母様が花音さんの作品について発信しているアカウントがあります⇒ @moneoekaki 

親であっても計り知れない娘の世界のあることを伝えてくださっていて、
花音さんの作品世界を、また別の角度から感じられるのではないかと思います。

私はこちらにアップされる「らくがき」やスケッチ、親子の会話が大好きです🍎✨🐛






花音さんは未成年で活動を始められたため、
作家ネームで応募(受賞)された公募展もあります。

高校生となった現在、ご両親様ともご相談され、
本名で作家活動をしていくことに気持ちを定められたとのこと。


自分をそのままに生きていく、


その道の、はじまり🌱✨
おめでとうございます🌸✨