2021/1/15〜27に開催いたしました「近藤綾ガラス展~2021~」と、
同時開催の「さかいともみ・ちいさな記憶展」は、
平日の最終日もうれしいご来訪をいただきながら、無事に閉幕いたしました
綾さんの在廊日をめがけて会場を訪ねて下さる旧知の方々との様子に、
彼女のこれまでの道のりを感じ
初めて作品を観て下さる方、手に取ってくださる方とのやり取りに、
彼女がガラスを通して表現したいものと、届けたいものが伝わってくるようでした
大らかさと繊細さを併せ持ちながら、
〔もよう〕のひとつひとつを愛おしむように、
出会うひとのことも、ちいさな出来事のひとつひとつも、大切にこころに刻みながら、
その道を切り拓いていくひとだと思いました
それは喫茶室に絵画を展示してくださった さかいともみ さんにも思うことです
自らの制作の追求に、近藤綾作品へのオマージュと作家と会場への想いを折り混ぜ、昇華させた作品は、
館内に絶妙なハーモニーと奥行をもたらしながら、
やはり彼女ならではの世界として、観るひとのこころをひきつける様子は、
とても印象的でした
”開拓” は自らのためでありながら、
その情熱の発露が世にもたらすもの、ひとのこころに届くものの決して小さくないことを
今回も確かめるように、
そしてもう確かめなくていい、と確信を掴むような気持で、
過ごさせていただいた会期でした
年明けから厳しい寒波・降雪が繰り返しているこの冬ですが、
最も穏やかな天候の頃合いの開催となった奇跡的な天の采配と併せて、
「新潟日報」さんの紙面でご紹介いただけたことも、大変ありがたいことでした
外出をためらうような道路事情の日も多々あった1月ですが、
おかげ様で、年齢問わず、たくさんのお客様にご来訪いただきました
人づてに勧められて来てくださった方々も複数おられ、
たくさんいらっしゃることのあたたかさにも励まされました
うれしい笑顔たくさんの展覧会でしたが、それは会期が始まってみての結果であり、
「ガラスのボタン」に込めた覚悟と、この度の個展開催には
どれだけの重圧があったことか
みなさまのお陰で、作家のうれし泣き笑いでしめくくられた最終日でした
長いご報告の最後になりましたが、
遠路から、あるいは雪道を歩いて、ご来訪くださいました皆様、
開催をインフォメーションしてくださいました皆様、
そして素晴らしき展覧会を開催してくださいました作家のおふたりに、
こころより感謝御礼申し上げます
どうもありがとうございました
作家の情熱をもって始まった展覧会は、
たびのそら屋にとって2021年の始まりの展覧会であり、
ギャラリー3年目をしめくくる展覧会でもありました
2018年4月の開廊からのすべての展覧会を思い返しながら、
言葉にしきれない思いとともに、いましばらくの冬の日を過ごします
春と、新しい一年のための準備をしながら