岩田圭音 ( IWATA Tamane )銅版画と装身具
1974年生まれ、埼玉県在住
多摩美術大学 絵画科油画専攻 卒業
東京都立大学大学院 人文科学研究科仏文学専攻 修士課程修了
銅版画家・作田富幸氏に師事(「版画工房インタリオ」に通う)
ブログ「水銀ノ猫」
https://le-chat-de-mercure.themedia.jp/
https://www.instagram.com/suiginnoneko/
◆出展
2011 The 10th Lessedra World Art Print Annual 2011
2012 Ⅸ International Graphic Competition for Ex Libris Gliwaice 2012
2013 日本蔵書票協会第3回公募展
2015 Ⅺth International Ex Libris Competition
2016 真鍮・洋白を使った、凹版画と装身具制作を始める
2017 まるカフェ「月の小径」展
2019 「工房からの風」出展
2020 ヒナタノオト「灯し、照らす、4人の仕事」
◆作家メッセージ
岩田圭音と申します。
この春、「izumi 展」に出品させていただけることを、とても嬉しく思います。
この春、「izumi 展」に出品させていただけることを、とても嬉しく思います。
私は、銅版画を嗜んでいた経験から、 真鍮や洋白を素材にした凹版画と、その原版を装身具( 主にブローチ)に加工した作品を制作しています。
今ある作品の形は、自分の2つの体験に基づいています。
一つは、銅版画を制作している時に、 腐蝕によって刻まれる金属上の繊細な線や凹凸に魅了されたこと。
もう一つは、小さなメタルに緻密な絵付けが施された、 アンティークのポーセリンブローチに魅了されたこと。 パターン化された紋様ではなく、 絵画レベルで描き込まれている肖像画のアンティークブローチを見 て、「絵」 が装身具になっていることに感動したことがありました。
一つは、銅版画を制作している時に、
もう一つは、小さなメタルに緻密な絵付けが施された、
つまるところ、私の作品は、紙に刷った版画だけでなく、 版画の原版も作品にしたい、それに加えて「絵」 を装身具にしてみたい、という「思い」が「形」 になったものです。
小さな画面ではありますが、ひとつひとつニードルで「描く」 ことを大切にしています。
会場へお越しの際は、「版画のような装身具」に顔を近づけて、 間近でご覧いただき、 細部まで楽しんでいただけたら嬉しく思います。
◆ギャラリーより
出逢ってからまだわずか数年ですが、ぜひお招きしたいと願っていた作家さんです
ご出展作品は、凹版画と装身具(ブローチ)に加工した原版のセット、
上記メッセージにしたためられた通り、その両方が彼女の表現したい世界です
1点、1点、極細のニードルで「手描き」された、草花をまとった高貴な"猫爵”たちの他、
鹿、兎、水鳥、そして人物が描かれた作品も大変素敵です
私と同じく近年の「三条クラフトフェア」や「長岡クフラフトフェア」で圭音さんに出逢い、
作品とお人柄に魅了された方も多いと思います
屋外の会場とはまた異なる静かな会場で、改めて、その世界にじっくりと触れていただけたらと思います
圭音さんは開幕冒頭の二日間、遠方より在廊してくださいます
たくさんの方に特別な出逢いとなりますように