2022年7月1日金曜日

【御礼】竹本悠大郎 乾漆彫刻展

2022/6/18~28まで開催いたしました《竹本悠大郎 乾漆彫刻展》は、
季節が夏へと変わる中、無事に閉幕いたしました。





《 おもかげ-碧の情景- 》

2021  乾漆



兵庫県に生まれ、信州大学から上越教育大学(修士課程)を経て長岡造形大学(博士課程)へ、、、

その歩みを物語るように、それぞれの地から、ゆかりのある方々が幾人も
この度の初個展に駆けつけてくださいました。


公募展への出品を通して出会われた美術関係の方々も、遠路、複数人ご来訪くださいました。

在学生や大学関係者ふくめ、地元・県内のお客様にも多数ご覧いただき、
皆様との語らいからも、様々なことを感じ、学ばせていただいた会期でした。




《 おもかげ -a little brother ed.3- 》

2021 テラコッタ、木



作品の放つ気配に感じ入る部分は多々ありましたが、
竹本さんが歩んでおられる人生の豊かさを感じられたことも、印象深いことでした。

僅か3年足らずを過ごした長岡の地で、所属する大学研究室を核として仲間をつくり、地域の方に見守られ、遠方からも足をお運びいただき、県内の彫刻家の方々からは、卒業後も新潟に居てくれないかねと願われる、、、


どのひともそうであるように、真っ直ぐなだけの道ではなかったご様子だからこそ、
現在の在りようが、これからの更に険しき道のりの中で、
どれだけ大切なものとなっていくだろうかと、思いを馳せずにいられません。


そして、そんな今に抱くであろう感情に安易な形を与えるのでなく、
造形や素材をひたむきに追求する思考に触れさせていただけたことが、
「制作過程の思考の開示」を伴う展覧会ならではの、大変興味深いことでした。






《 百の音色 》

2021 乾漆、木



モデルとなった方々も訪ねてくださいました。

その中のお一人は、私の上越時代に縁のあった方だと知り大変驚きました。
それぞれ暮らす場所や職業が変わるという人生の ”旅” を経ながら、
今日、2人ともが長岡に居て、竹本さんの元で再会するとは!!


竹本さんは、大学院修了後(現時点では)美術教育に関わりながら
制作を続けていくことを希望しておられます。

どの地へ向かわれるのか、、、 
来春のことをすでに寂しく思うひとが少なからずおられて、私も思いを重ねますが、


旅の途中に出会わせていただけたことに感謝しつつ、
この後のご活躍をたのしみに追いたいと思います。






《 おもかげ -sepia-》

2022 乾漆・金箔



ご来訪の皆様、広報にご協力くださいました皆様、
そして素晴らしい展覧会を開催してくださいました竹本悠大郎さんと
お力添えくださった皆様に、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。





《 遠くへ 》

2021 乾漆



【 今後の竹本悠大郎さんの出展予定 】


◆「Articulation-区切りと生成-」

会期:20221022日(土)~1218日(日)
会場:栃木県小山市立車屋美術館













◆「長岡造形大学大学院造形研究科博士(後期)課程 修了作品展」

会期:202329日(木)~219日(日)
会場:新潟県近代美術館(長岡市)

※会期が近づきましたら、たびのそら屋でも詳細をご案内いたします。