2024年1月20日土曜日

財田翔悟/雪と花と猫と

◆財田翔悟/TAKARADA Shogo 

Instagram@takaradashogo
https://konekonokeito.wixsite.com/t-shogo

在廊予定 1/28(午後)






《 ちるらん 》

綿布、ピグメント、岩絵具、アクリル絵具、箔
318×410mm2024











White

綿布、ピグメント、岩絵具、アクリル絵具、箔
333×242㎜/2024






こちら2作品は、木の幹の部分が、磨いた黒地を塗り残しで描かれており、
「花火」の作品と同様に景色を写し込みます。

「White」はウッドデッキの窓と向かい合った壁面に展示しているため、
晴れた日の朝などはまさに雪原が眩しく煌めいているかのごとく、
画面が光を反射して、息を呑むうつくしさをみせてくれます。





《アカルイヨル》

綿布、ピグメント、岩絵具、アクリル絵具、箔
190×333mm2023     







財田さんは洋画の画材や技法もふんだんに用いられますが、「日本画」であることを大事にしておられます。

今のスタイルを確立できたのは、東北芸術工科大学在学中に画材や技法の枠組みにとらわれない先生に出会えたからとのこと。


《アカルイヨル》にみられる厚く塗った絵具を削り出す技法は、洋画の影響を受けて現代日本画家たちの中で見出されたもの。

それより遡る時代の革新的日本画家、菱田春草は、「表現手法の如何にかかわらず日本人の感性によって描かれた絵画は、西洋画であっても日本画であっても「日本画」になる」と述べたとか。


描きたいものの核心を捉え、伝統を踏まえながら、垣根を超え、新たな世界を拓いてきた先達を知るにつけ、

カテゴライズを不要とする、あるいは分類困難な現代アートもある中で、
財田さんが、そうした精神性を受け継ぎながら”日本画家”であろうとすることに、
改めて価値と興味を感じます。






《壁の花》

綿布、ピグメント、岩絵具、アクリル絵具、箔、プラチナ泥
180×180mm2023






ふゆはつとめて(ふゆは早朝がよい)?!に、ちなんで、

ふゆに花火?
ふゆに登山?
ふゆにガラス?
と価値を反転した愉しみを織り交ぜた今展。

財田さんの作品に、これが日本画?!
と思って、たのしんでいただけたらうれしいです。


、、、と、そんな反転の試みをあっさりとかき消す絶対的存在、、、





《居眠りマクロ》

綿布、ピグメント、岩絵具、墨、アクリル絵具
227×227mm2023




これはねこ


問答無用に

ふゆはねこ(。ー_-。)デスヨネ







2024 NEW YEAR EXHIBITION -ふゆはつとめて

▶会期      1.17(水)~28(日)
▶Open  11:00~17:00 ※最終日は16時まで
▶Closed  1/19(金)、24(水)


◎鷲尾顕一(写真)
◎小川沙織(ガラス・キルンキャスト)
◎財田翔悟(日本画)
◎本田貴哉(日本画)
8BLANKS/引馬英人(雪板)

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わぁーー これを書いている今、「つとめて」の時間帯に近づいております(*ノωノ)
今日の午前中は山へ行くとおっしゃってた鷲尾顕一さんは、出発する(した?)頃でしょうか?
私は寝ますよ! 鳥たちがさえずる前に!