2019年12月17日火曜日

エックス展Ⅹ⑦作家紹介5

お待たせしました「月の間」の展示作家のご紹介です
ドアを開けると目に飛び込む光景




加治聖哉 さん

村上市生まれ
2018年 長岡造形大学 造形学部 美術工芸学科 彫金コース卒業

村上隆の「カイカイキキ」にて1年間勤務の後、栃尾の地域おこし協力隊に加入
作品制作を通し、地域活性化に取り組む


在学時にはジュエリーも制作していた加治さんですが
長岡エリアでは木廃材を用いた実寸サイズの動物作品
に出会っている方が多いことと思います




「森林狼」

こんなに大きいのですね。。。
遠吠えの姿勢で私の顔のあたりまであります

加治さんが抱えての搬入時、広げた前脚がドアの幅ギリギリで焦る一幕も




今回の「月の間」は、偶然にも(あるいは外山さんの采配で)
まるで森の中にいるように感じさせる作品が揃ったように思います


私は入室するたびに、いいね、いいね、、、 と静かに興奮

6名それぞれの作品世界を浴びながら
「森林狼」に同意を求め

一緒に おおおーーーん と
遠吠えたくなります




野生動物だから(というか作品だから)触りませんが




うう、撫でたい

でも噛まれるからね




傍らにある作品集もぜひご覧ください

実寸のキリンなど
廃材でありながら実にリアルを感じる動物たち

廃材を用いることのコンセプト等を拝読するにつけても、
これから制作を通して取り組んでいかれることが大変興味深いです






「 penetrate 1」


安達貴美枝 さん

長岡市生まれ
2009年 多摩美術大学卒業

「記憶」「忘れること」をテーマに、輪郭からぼやけていくような、
あるいはいつの間にか埋まっているものを掘り起こすイメージで制作
2016年から毛糸メーカー「Puppy」広告オブジェを制作


木版画作品もつくられる安達さんですが
今回は様々な画材を用いての絵画をご出展

ファイルには
「日常の中に見る じわじわと浸透する形を切り取りました」とあります


にじみににじみを重ねた
時間をかけて制作された一枚


絵の前に立つと
安達さんの、静かでやわらかい語り口調が思い出され

その世界に吸い込まれ

いつしか作品と自分との境目が無くなる時を過ごします