喫茶室では展覧会ごとに異なるお店から取り寄せたコーヒーを
「旅コーヒー」と称してご紹介しています。
旅先で出会ったまた訪ねたいお店を中心に、地元のお店さんのこともあれば、
出展作家にゆかりのお店をご紹介いただくこともあります。
今回は、この夏の東北旅の続きのような気持ちのセレクトで、
「旅コーヒー」としては初めて、縁もゆかりもないお店、
岩手県は宮古市にある「さとう珈琲豆直売 」さんのお豆です。
https://satocoffeebeans.ocnk.net/
まだ訪ねたこともなく、お味見もしていない状態で、パッケージデザインとHPから発信されるものに心惹かれて、確信をもってお取り寄せしました。
いつものように、「いつかの旅の手がかり」としてショップカードを同封してくださるようお願いしたところ、「ショップカードは無いので何か印刷物を同封します」とお返事くださり、届いたのがこちら↓
お味見する前からファンになり
そうそうあるものではありません
どれも見ていただきたい
いつかお訪ねしたいお店です。
この夏の印象的な旅路と、いつかの旅と、夕日が沈まない宮古の海を思いながら。
昨年から、来年こそは宮城丸森に居を移して3年になる平野照子さんを訪ねようと思っていたところ、
春に富川岳さんに出会ったことから岩手遠野も訪ねることにして、
往路は仙台からまっすぐ遠野へ。
帰路は三陸方面、陸前高田から沿岸に出て石巻経由で帰ってきました。
行く先々、要所要所で、未だに残る各種災害の傷跡を目の当たりにしながら、
それぞれの地に暮らすひとの生業や、未来への模索を垣間見たり、
その土地ならではのものをいただき、はじめての景色に目を奪われ続け、
立ち寄ったお店で地元の方と語らえたのがうれしかったり、
言葉にならない複雑な思いの一端に触れさせてもらいながら、
みんな一生懸命に生きていて
どの地に暮らすひとにも幸あれと、願うような旅でした。
***
そして思いました
津波も洪水も本当に大変なこと。
逃げ遅れを繰り返さないために、伝えていかねばならないこと。
三陸では2か所の津波の伝承館に立ち寄ることができ、本当に胸の詰まる思いになりました。
能登地震では上越でも津波被害があり、地元の方は本当に恐しかったことと思います。
そんなことを思うほど、だから尚更、
新潟に、長岡に、暮らす私たちは、福島から、もっと学んだ方がいい と、
思わずにはいられません。
「その時」何が起こるか、 起こったか、
少なくとも諸々の「人災」を回避するために、
できること、すべきことは何か、、、
福島原発事故を総括し、まだ終わっていないことを伝える場所に、
私は行ったことがありません。 (あるのでしょうか?)
見えないもの、語りにくいもののことを、どう伝えているかな、、、
って、、、
私はさとう珈琲豆さんみたいな
ど直球真剣なユーモアがほしい!