2019年5月13日月曜日

川鍋さんの器・花器など

今回、私は川鍋さんの欅(ケヤキ)の作品が気になります



木の実みたいなフォルムの「花器」は
持つと両手にずしりの安定感

なでなで したくなる愛嬌は


兄弟分のこの子も同じ

縁も座りもゆらゆらとウェイブする「ナッツ椀」


左側のお椀もケヤキです

この口縁と腰のカタチが大変好み
銅媒染で落ち着いた黒色は、三つ葉や青菜も映えそうです


右・浮造(うづくり)仕上げ の杉のカップ
※年輪のやわらかい部分を削って木目を浮き上がらせる手法

手前・黒柿のお箸



圧巻に思うのはこちらの「飾器」
銅媒染・漆仕上げ


割れの入った年輪を
なんというあたたかいフォルムに削り出すのでしょう

それでも尚、この人為を超えた圧倒的な樹の気配を漂わせ
川鍋さんのこの木への畏敬の念を感じます



覗き込めば 果てしない空

うっかり何か放れども

その懐 受け止めしのち  溜めたることなく

全てはひび割れの隙間から 

さらさらと

時空を超えて 浄化したもう




様々な木の味わいがあります

左・ホオの大皿
右・ウォールナットの角盆
黒柿の抹茶椀・黒檀の菜箸


入口にあるこちらもお見逃しなく

上・ひと葉さんの「水仙のリース」(売約済です)



「ケンポナシの飾器」

影でご覧いただけるでしょうか、欠けのフォルムの美しさ



節穴も

磨かれた内側と削り痕を残した外側の表情の違いも

どうぞお手に取ってお愉しみください