2019年3月30日土曜日

flow展④田中秀美さん

◆田中秀美さん

flow展の壁面を、より豊かで多彩なものにして下さいました

長岡市美術協会会員
個展20回、グループ展多数

独学で、日本画に用いる岩絵具や水干絵の具の使い方を模索し、
自ら育てた植物たちを、観察しながら描いておられます

flow展在廊予定:会期中の土日



「大帝王貝細工」

胸の奥に感嘆を呼ぶ筆の運びと、やわらかくも力強い色彩は
彼女がこの植物に感じた命の力が
そのままに伝わってくるような一枚です



今回は、大きく分けると3つの異なるタイプの作品をご出展いただいています

材料や画風だけでなく、
植物そのままの姿を描いた作品は、植物たちから力を得て描いており、
ファンタジーに見えるものは、心の内にあるものをみつめて描き出していると、
描いている時の心の在りようが、それぞれで大きく異なっていることを
教えてくださいました




ご自身にとって大事なことを、しっかりと大切にしておられるのを感じる
作品たち

植物たちを見つめ、耳を澄まし、交わした会話が
織り込まれているように感じます




独学であることの壁や悩みもおありだったかもしれませんが、
それゆえの斬新さが、技術の向上と相まって、
昨年の「県芸術美術展(芸展)」日本画部門では
県文化振興財団賞を受賞されました



                        
こちらは「(自身に)再びの琳派ブームがきておりまして」と
うれしそうにおっしゃりながら説明して下さった作品

季節の巡りを集めた曼荼羅に仕上げるために
書き溜めている途中とのことで、この4枚については非売品です

完成作品がお披露目される日を
心待ちにしたいと思います




長岡市与板町在住の秀美さんは、与板にある「楽山亭」でも
作品を展示しておられます

喫茶室に、2017年の作品集をお借りしています
素晴らしい大作の展示の様子をどうぞご覧ください

「楽山亭」は今年も6月~10月の毎週日曜日、
10時~15時に、地元のボランティアの方々によって開門されるとのこと

今から6月が楽しみです